大学生協REPORT 2018

組合員の参加と協同という原点に立って、大学コミュニティに貢献

会長理事 古田元夫

 大学生協の歴史を振り返ってみると、大学生協にとっては、大学との関係をどのように取り結ぶのかが、一貫して重要な課題であったことがよくわかります。

 大学というコミュニティを支える不可欠の存在としての大学生協−いまではほぼ「常識」になっているこの大学生協と大学の関係のあり方が、全国の大学生協の共通認識として定着したのは、それほど古い話ではなく、1978年に、当時の福武会長が、大学生協は、大学と闘争する存在ではなく、協力し合う存在にならなければいけないという「所感」を発表してからでした。この時期から、大学当局とも建設的な関係を築く努力が、系統的に行われるようになりました。

 21世紀に入って、国立大学法人化、少子化などの中で、大学の経営努力が重視されるようになった時代に、大学生協は、大学との共同事業の開発を含め、大学の改革努力に寄り添い、大学の理念や目標の実現への貢献を重視してきました。コンビニの大学進出などの試練を受けつつも、大学生協が存在感を確保する上で、大学生協の側のこうした姿勢は、極めて重要な意味を持ったと思います。

 しかし、運営費交付金の削減などで、国立大学でも営利事業体としての性格を強めざるを得なくなっており、また特任教員、非正規職員などの増加、学生の大学構成員としての意識低下なども相まって、大学のコミュニティとしての存在自体が厳しくなっています。

 こうした中で、大学生協は、「組合員の参加と協同」という大学生協の価値と強みを生かし、他にまねのできない付加価値の高い魅力ある事業を大学生協ブランドとして強化することで、組合員の願いに応えるとともに、魅力ある大学コミュニティつくりに貢献していくことが、今まで以上に強く求められています。

 


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