学生・院生からのおすすめ本

『君が、仲間を殺した数II ー魔塔に挑む者たちの痕ー』著:有象利路 出版社:KADOKAWA 電撃文庫

『君が、仲間を殺した数II ー魔塔に挑む者たちの痕ー』

著:有象利路
出版社:KADOKAWA 電撃文庫

ISBN
9784049137316

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名古屋大学 教育学部 1年 
ペンネーム:まぬまぬ

一番心に残った場面、言葉、その他

「絶い、頂いぞ、射いぞぉ、精いぞぉォォぉおぉおおおォォオぉッッ」

感想コメント

登場人物1人1人に決して譲れない矜持がある、そんな物語でした。
心に傷を負った少女が主人公なのですが、彼女を支える男と一匹とその生き方には胸を打たれるものがありました。男らはあくまで自分の信条に従った上で少女の背中を押し、少女も自分の決断で前を向こうとする、現代の冷え切った人間関係に湯たんぽを投じるような姿が描かれていました。
書名がおどろおどろしく世界観も恐ろしいのですが、中にあるのは読んだ者に活力を与える人々の生き様です。
元気がなくなったら『賢勇者』シリーズとともに一読してみてください。

表紙