全国大学生協連の研究会報告

これからの学生生活をともに考え、見守る研究会

2022年度参加者

「これからの学生生活をともに考え、見守る研究会」に参加いただきました先生方と学生


研究会委員長
米山 高生 先生
(東京経済大学教授、一橋大学名誉教授、全国大学生協連副会長理事)


山形大学 学術研究院
准教授
松坂 暢浩 先生
(山形大学 キャリアサポートセンター センター長)


名古屋大学 教授
鈴木 健一 先生
(名古屋大学 学生相談センター長 心の発達支援研究実践センター)


京都大学 教授
喜多 一 先生


横浜国立大学4年
佐々木 優菜 さん


岐阜大学3年
髙須 啓太 さん

*上記以外に、学生6名、マスコミ等4名、大学生協専務理事2名がメンバーです。

参加者の感想はこちらから

研究会開催の経過

この研究会は、コロナ禍の学生生活から生まれました。

  1. 2020年初年度:
    6万名超の学生アンケート

    4、5、7月に全国の大学生協で、「届けよう!コロナ禍の大学生活アンケート」にとりくみ、6万名を超える全国の学生のみなさんの声が寄せられました。そのアンケートから「大学生の3つの危機=暮らしの危機、学びの危機、コミュニティの危機」が大学生を覆っている現状を、広く発信しました。

  2. 2021年2年目:
    全国大学生サミット

    翌年も7月にアンケートに取り組み、2年目で7800名の回答が寄せられ、当初の3つの危機も変化し、引き続き大変な学生が多くいる中で、コロナ禍でも前向きに過ごす学生の実態も現れてきました。
    そして大学生協連では10月31日に、コロナ禍の学生生活をみんなで発信する「全国大学生サミット」を開催。1100人もの参加申込がありました。学生生活実態調査やアンケートからの大学生の実態をお伝えするだけでなく、アメリカへの留学生が現地からオンライン参加するとともに、4つの分科会(授業、就職活動、キャンパスライフ、学生相談)で、よりリアルな学生生活を明らかにする取り組みとなりました。

  3. 2022年3年目:
    研究会開催

    このサミットの成果をもとに、より広く深く学生生活を知り、with/afterコロナを展望した学生生活を、大学関係者やマスコミなどと一緒に考える研究会を立ち上げました。委員構成は、学生8名、教員4名、大学生協専務理事2名、マスコミ3名、研究所1名の18名です。
    4月第1回は、学生生活実態調査から学生生活を深掘りし、研究会の方向性を決めました。7月第2回は就活、9月第3回は授業、12月第4回は学生相談、をテーマに公開開催し、教員委員の報告と参加者の意見交換を行いました。そして2月第5回は委員のみで23年度に向けた意見交換を行いました。

  4. 2023年4年目:
    研究会2年目、多様な学生像へ。

    22年秋の「第58回学生生活実態調査」では、大学生活の充実度がコロナ以前に近い数値となりました。この間一番懸念されていた20年入学の3年生の数値も高くなってきています。また高校生活3年間に制限を受けてきた1年生の充実度は過去最高です。一方自由記入欄からは、学生生活の困難さが伺える声は減少していますが、まだまだ悩みを抱えている学生の声があるのも事実であり、コロナを経て、以前とは違う多様な学生像が偲ばれます。23年度はその多様な学生の報告を中心に、研究会を組み立てていこうと計画しています。

開催報告 2023年度