各政党・国会議員に聞いてみた!
奨学金制度に関する考えと行動

日本共産党 衆議院 島津 幸広 先生

①政府案も含め奨学金制度の関する問題についてご意見をお聞かせください
国民世論の後押しで、給付型奨学金が創設され、来年度から実施されますが、政府案では給付対象が1学年2万人と極めて少なく、授業料減免を受けた国立大の自宅生は給付を受けられない、学業成績次第で返還が求められる、財源確保のために大学院生の奨学金返還免除の縮小といった制度の改悪が検討されているなど、多くの問題点があり、改善が必要です。

日本共産党は、月額3万円の給付型奨学金を学生総数の4人に1人にあたる70万人に支給する制度を創設し、規模を拡大することや貸与奨学金をすべて無利子にすること、大学の授業料を国公立も私立も段階的に引き下げ10年間で半減することを提案しています。

②項目①でお答えいただいたことに関する貴党・会派、また貴殿の今後の行動予定等をお聞かせください。
政府提出の法案審議にあたって、日本共産党は、①支給対象の要件にある成績基準をなくし、成績悪化に伴う「返還」規定を削る、②貸与奨学金について、有利子を廃止し、支給対象者の成績基準をなくす、③保証人の要求、延滞金、一括返還請求を禁止する、④相談体制を整備するなどの改善を求める修正案を提出しました。

修正案は否決されましたが、今回の制度は第一歩。世論と運動で、拡充させることが必要です。

せめて諸外国並みに全学生数の2割強となる70万人に月3万円を支給する制度の実現、そして学費の半減に踏み出すように求めていきます

③私たちのアピール文やアンケート感想、全国の大学生へのメッセージがおありでしたらお聞かせください。
学生のみなさんが安心して学び、将来に希望のもてる社会を、ご一緒につくりましょう。