各政党・国会議員に聞いてみた!
奨学金制度に関する考えと行動

日本共産党 参議院 小池 晃 先生

①政府案も含め奨学金制度の関する問題についてご意見をお聞かせください
日本は、世界的にも高い学費でありながら給付型奨学金制度もなく、奨学金という名の「学生ローン」に多くの学生、若者が苦しんでいます。

ようやく給付型奨学金が創設されることになりましたが、政府案では、支給対象を「特に優れた者であって経済的理由により極めて修学に困難があるもの」として約2万人に限定するなど、国民の期待に十分に応えるものとはなっていません。

②項目①でお答えいただいたことに関する貴党・会派、また貴殿の今後の行動予定等をお聞かせください。
日本共産党は、給付型奨学金の創設、奨学金の無利子化や既卒者の奨学金返済の減免など奨学金の抜本的な改革の提案をいたしております。具体的には、月額3万円(年間36万円)の給費奨学金を70万人(現行の奨学金受給者140万人の半分、学生総数の4人に1人)の学生に支給する制度をまず創設し、規模を拡大していくことを提案しています。
③私たちのアピール文やアンケート感想、全国の大学生へのメッセージがおありでしたらお聞かせください。
第60回通常総会アピールに賛同致します。

経済的理由により進学を諦めざるを得なかったり、進学しても奨学金という名の大きな借金を背負って人生の門出をスタートしなければならないということは、あってはなりません。日本国憲法第26条が教育の機会均等を謳っているように、誰もが希望する教育を受けられなければなりません。学費の引き下げと合わせて、給付型奨学金の更なる拡充で本物の「奨学金」の実現へ、力を合わせましょう。