各政党・国会議員に聞いてみた!
奨学金制度に関する考えと行動

日本共産党 参議院 辰巳 孝太郎 先生

①政府案も含め奨学金制度の関する問題についてご意見をお聞かせください
1学年に2万人(学生数に対し2%強)と支給人数が少なく、加えて厳しい選考基準を課すことで、ほとんどの学生が対象外になってしまう政府案ではまだまだ不十分であると言わざるを得ません。

学生の二人に一人奨学金を借りている一方、非正規雇用の割合は増加し、不安定な生活を送る若者が多い現状において、若者に重くのしかかる奨学金の負担を解決することは必須です。そのためにも、まず有利子制をなくすことから始め、貸与制を全て給付制にし、同時に高すぎる授業料そのものを引き下げる必要があります。

②項目①でお答えいただいたことに関する貴党・会派、また貴殿の今後の行動予定等をお聞かせください。
今国会に提出された給付型奨学金法案について、我が党は有利子制の廃止や基準の撤廃などを求めた修正案を提出しました。修正案は残念ながら否決されましたが、給付制への第一歩ということで法案そのものには賛成を表明しています。今後も奨学金制度の拡充のために邁進する所存です。
③私たちのアピール文やアンケート感想、全国の大学生へのメッセージがおありでしたらお聞かせください。
アピールには全面的に賛成であり、皆様の取り組みに対し敬意を表します。学費負担補助を求める全国の運動と世論が給付制奨学金実現への道を開きました。まだまだ不十分な制度であり、更なる拡充に向け力を尽くしてまいります。

政治には無関心でいられても、無関係でいることはできません。私たち日本共産党は、よりよい学びのために全国の大学生と力を合わせて前に進んでいきます。