2023年度 第3回 社会的課題委員会 開催報告

当日の様子
当日の様子

開催概要

日時:
2023年9月18日(月) 
10:00~15:00
場所:
国立オリンピック記念青少年総合センター(一部オンライン参加)

全国社会的課題委員会とは

以下の目指したい姿を実現するために、以下の位置づけで各階層別委員会、各ブロックから集まった選出された委員と共に政策議論・政策執行を行う理事会設置委員会です

目指したい姿

  • 地球市民の一人として、大学コミュニティを通じて持続可能な社会を実現していく組合員
  • 持続可能な社会の実現に向けて、知り・知らせ・考え・話し合い・行動するきっかけをつくる大学生協
  • 持続可能な社会の実現に向けて、大学生協の取り組みを社会に発信し、社会を変えていく大学生協

委員会の位置づけは

  • 組合員が広く社会に目を向け、知り・知らせ・考え・話し合い・行動できる機会づくりについて考える
  • 各大学生協が社会的課題についての取り組みがより一層行われるための活動提案を検討する
  • 組合員の生活を取り巻く社会的課題について、事例や知恵を結集させ、どうよりよくしていけるかを考える

議題

⓪ チーム別協議

a.環境チーム

  • 今回のチーム別協議では、6月から7月の各地域での環境活動について話しあいました。そして、全国学生委員会調査を活用し学生委員会における環境活動の現状について、覗いてみました。また、今年リニューアルされるeco-opの活用方法についても話しあいました。10月12日開催のかんきょ〜ずミーティングにむけて、前回の振り返りとともにワークの見直しも行いました。

b.平和・国際貢献チーム

  • PeaceNow!の準備等の関係で、チーム別での会議は実施しませんでした。しかし、PeaceNow!3地域のGL(グループリーダー)として全社委メンバーを含む多くの学生事務局に運営の協力をしていただきました。本当にありがとうございました!PeaceNow!事後交流会などの呼びかけも通して、全社委メンバーからも呼びかけましょう!

c.激甚災害支援・防災チーム

  • 今回のチーム別競技では、「ふくしま」スタディツアー(FST)の今後に向けてと、防災月間について協議を行いました。FSTの当日の様子や参加者の声から、各ブロックでどのように学びを広げていくかや、来年以降参加者を増やすためにできることを考えました。また、今学生が備える必要の高い災害についてや、改めて組織内で災害時の連絡について協議しました。

d.消費者チーム

  • 消費者チームでは、「各地の取り組み報告」、「来年度のリスク講座について」「食ロスの事前討議」、「これまで振り返り」の4つについて取り扱いました。「各地の取り組み報告」では取り組み自体は多くなかったものの、初めての取り組みや新学期を意識した視点で活動することが出来ていました。また「リスク講座について」では、地域ごとに「リスク」と感じているものの違いを見つけ、組合員への理解が大切だということを改めて、認識することが出来ました。

① 店舗における社会的課題の推進について ~「食品ロス」の削減に向けて~

  • 今回は、「食品ロス」にフォーカスを当て、協議をしました。当日は事業連合の職員さんにもお話していただき、大学生協の現状や食ロス削減に向けたアイデア、実際のあらゆる事例などをお話しいただきました。食ロスを意識するきっかけとして、飲食店やコンビニでのアルバイトで廃棄を目にする機会や昔から家庭で「残してはいけない」「もったいない」という教育されていた、などがあげられていました。

  • 実際に各大学生協で行うにあたっては、てまえどりPOPの設置や割引など意見が出ていた。それらに対しても組合員に「食品ロス」の背景をしっかり理解してもらうことが重要で、「ただ安いから買う」では根本的な解決に至らないという意見も出ていた。食堂に関しては、ロットを意識してロスを生まないように途中で販売を制限するなどの工夫もしていけるといい、という意見も出ていました。

② 平和分野の推進において(Peace Now!の報告)

「平和分野の取り組みをさらに広げていくには?」

  • はじめに、PeaceNow!2023を開催した3地域(広島・長崎・沖縄)の報告を各地域の実行委員から行いました。大まかな概要と実行委員自身の想いを伝えることで、参加しなかった人もPeaceNow!に対するイメージがわいたのではないかと思います。
  • その後のグループ協議では、「PeaceNow!での学びも生かしながら平和活動の推進を進めていくには」というテーマのもと、各班で討論しました。PeaceNow!に参加した会員はその振り返りを促進し、ブロックにその学びを広げていくことで各会員の取り組みにつながっていくよね、という話をしました。地域ごとにも平和の想いをしっかり伝えたいですね!

③ 地域報告・階層別委員会報告

「各地の取り組みをもとに意見交換が行われました。さまざまな声や感想が共有され、今後の活動にとって活かせる時間となりました。」

注目した取り組みとポイント

東京海洋大学生協「総代会での環境問題を意識した試食会」
総代会でアイゴフライとイスズミメンチカツの試食を行いました。海藻の群落が著しく衰退する磯焼けが問題になっており、磯焼けは海藻だけでなく、魚を含む水産物の生息場所にも影響を与えています。磯焼けを引き起こす生物としての中にアイゴ・イスズミがいます。だから、被害を抑えるために食べて数を減らすという取り組みが行われています。産地の地元の方がおいしく食べられるよう試行錯誤しました。そして、大学生協でも以上の点に着目し、組合員の方にこの取り組みを知ってもらうべく、この試食会を実施しました。総代会を通して、環境問題について組合員が考える機会を提供できました。


東京外国語大学生協「プライド月間」
プライド月間は、LGBTQについて改めて正しい知識を促し、誰もが公平な世の中の実現を目指す活動です。部員もLGBTQ関連の書籍を読んで学習し、店舗に飾るPOPを作成しました。部会内でプライド月間企画を行う理由を明確化し、部員全体での共通認識をとりました。


名古屋市立大学生協「生協祭り ~ガラポンDe防災~」
購買で500円以上のレシート1枚で1回、防災グッズが景品になっているガラポンに挑戦できる企画を実施しました。防災アイデア地震が起きた際の避難方法についても展示がされていました。店舗の利用促進をしつつ、参加者が企画を楽しみながら防災意識を向上が高めることができました。

④ 激甚災害支援・防災 ~大学生に合わせた防災・減災~

「防災・減災の意識/取り組みを広げるために」

  • この今年は関東大震災が起きて100年です。改めて防災・減災の意識を広げるために委員のみんなで何ができるかを考えました。
  • はじめに、今までチーム別協議や会員の取り組みから生まれたツールを再確認し、会員生協でより使われるようにするための方法を考えました。また、防災体験学習施設『そなエリア東京』について共有し、大学生にとって特に必要な防災グッズや防災に関する知識について考えました。一人暮らしや寮生活を始めたばかりで、大学近くのことを知らなかったり、食料をストックしていなかったりする人がいるよねという話になりました。
  • 組合員が防災の意識を持てるように、組織委員や生協職員、委員の皆さんがまずは防災について考えていきましょう!