全国教職員委員会

「東京ブロック教職員交流セミナー」実施報告

東京ブロック教職員委員会
委員長 矢部正之(信州大学)

教職員交流セミナーが開催されました

2019年10月26日(土)に杉並会館で、全国大学生協連東京ブロック教職員交流セミナーが開催されました。台風19号の影響が残り、21号が接近する中、開催が危ぶまれましたが、11会員と連合会・事業連合等から45名の参加があり、実施することができました。このたびのセミナーは、他のブロックに比べ取組みが遅れている「学びの支援」といった教職員にも興味があり、かつ関わりやすいテーマを設定したことで、参加者の交流が深められると期待したため、このような状況の中開催に踏み切りました。学生参加で企画実施している「学びの支援」事業を東京地区モデルとして紹介し、「付加価値の高い事業」「生協の存在価値を上げる」取組として、学生・教職員と生協が協力してさらに良いものにしていく土台が形成できたと考えています。今後の発展に、期待しています。

セミナーのあらまし(全体会報告、会員報告、分散会、情報交換会)

樽井美樹子東京ブロック副運営委員長(武川運営委員長の代理)のご挨拶とセミナーの趣旨説明に始まり、学び・学生支援の一環である「全国大学生協連奨学財団」設立に関する報告が、同財団の石井愛事務局長からありました。財団の性格、ビジョンや事業計画の説明があり、今後の展開と課題について、活発な質疑が行われました。
昼食後、今セミナーの目玉である「学生と一緒に作る『生協の学び支援』を考える」をテーマとした会員報告(東京大学生協、早稲田大学生協、新潟大学生協)と、引き続き2つの分散会に分かれて、さらに議論を深めました。会員報告のテーマは、以下の通りです。

「学業準備 KOMABA Self-Discovery Seminar」(東京大学生協)
 新入生を対象に、東大の学生生活の不安を先輩の声で解消する目的で開催、新入生サポートスタッフコアメンバー学生から報告されました。

「早稲田生のための教養講座Resonance」(早稲田大学生協)
 本年度から取組んでいる読書や学問の「楽しさ」を、様々な分野の教員の参加で伝える教養講座を開催、実行委員の学生2名から報告されました。

「リーディングスキル講座」(新潟大学生協)
 新入生を対象に、読むスキル(要約)やコミュニケーションスキルを、DECSの仕組みを活用して身につける講座を開催、丸山専務と実行委員の学生から報告されました。

 これらの取組はどれも、学生が企画から積極的に取組み、生協が支え作り上げていく好例として、参加者の興味を呼び、活発な意見交換は、次の分散会へと引き継がれました。 2つに分かれた分散会は、その構成を多様なものにして(規模別、設立形態別とはしないで)、教員・大学職員・生協職員・学生と様々な階層から、それぞれの立場で多彩な意見交換が行われました。その議論はさらに、報告した学生も加わった情報交換会へと続き、特別企画の「震災復興の酒蔵」紹介も相まって、例年以上の学びと交流の場になりました。