中四ブロック教職員委員会では、ここ数年「学生支援」をテーマにして情報交換・意見交換を含めて行ってきました。2020年春から始まったコロナ感染拡大に伴い、このテーマはますます重要なテーマになりました。
2年ぶりにブロック教職員交流会を開催するにあたり、この「学生支援」と「大学生協の価値・求められること」を大学生協の事業と活動の実践例を通して考え、新しい元気なキャンパスづくりに繋げたいと考え開催しました。
中国・四国ブロック 教職員委員長 藤原 義嗣
(梅光学院大学准教授)
梅光学院大学は海外留学派遣を積極的に行っている大学ですが、コロナの感染拡大を受け2020年4月以降は中断していた留学を今年の8月に再開しました。再開に至るまでの経緯や対応、また、留学だけでない「これから」を、大学の取組等も合わせてご報告いただきました。
全国大学生協共済連 宮田久仁子
大学生協の学生総合共済は、新型コロナウイルス感染症を「不慮の事故」とみなす感染症として対応し、共済金の給付を行っています。2020年4月~2021年8月までの給付件数は2872件、給付金額は1億9461万円になりました。
また長引くコロナ禍の中「こころの早期対応保障」の給付、「からだとこころの健康相談「学生生活無料健康相談テレホン」」も増加しています。
こうした共済の取組みと、共済給付から見える学生の状況について知り・考え、大学と協力しながら学生支援を進めていくことが必要であることを改めて感じることができました。
(協力:中国・四国事業連合)
〈報告者〉島根大学生協 代(しろ)さん
島根大学生協では、大学生協主催でオンラインでの海外異文化体験ツアーを実施しました。
オンラインでもここまでできる、という大きな発見がありました。 プログラム、学生の様子・変化・感想、講師の役割、担当者の役割、「オンラインSydney」の評価と今後に向けた期待など、具体的な実践例を通じて紹介いただきました。
〈報告者〉鳥取大学生協 加納専務
まず、事業連合フードサービスからのコロナ禍における中四会員の経営状況と各生協の施設の紹介を受け、具体的な事例として、鳥取大学生協の新施設「Aero-アエル」実現に向けた取組をご報告いただきました。
鳥取大学生協の食へのこだわり(コロナ対策の徹底、新施設へも活かしていること)、経営が大変な中、施設改善に向けた生協理事会での議論や大学との関係作り、大学の理解と協力等、大学生協の運営の原点を見つめるようなご報告を頂きました。
A | 学修支援「よりよい教育・研究活動を考える」(担当/勉学研究事業G) |
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コロナ禍の大学での教育・研究活動の現状と大学生協に求められる取組・価値について意見交換する分科会でした。 参加者からの事前アンケートの結果も持ち寄り、参加者の現状や困りごとなどを伺いながら、実のある分科会になりました。 |
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B | 住生活支援「学生の自立支援と暮らしの総合提案」(担当/事業企画室) |
大学生協の住生活支援は「一人暮らし学生の自立の支援」「暮らしの総合提案」を目指しています。 日々各生協で行っているサポートの実態と、コロナ禍の住まい斡旋について2つの生協(岡山大/山口大)から具体的な紹介をいただきながら、住生活支援における大学生協の価値と強化するポイントについて考えあいました。 |
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C | 組合員活動「理事会運営を真ん中に、学生と教職員をつなぐ」(担当/中四ブロック) |
梅光学院の理事会運営についての報告を頂きました。教員からの相談やテーマの設定を受けて、生協理事会の中での協議・検討を行い、大学や生協の学生支援の取組にも繋げている事例報告でした。学生と教員のコミュニケーションを通して距離を縮め、学生委員会の育成・成長にもつなげたいと考えているとのことで、理事会運営について悩みの意見交換などにもつながりました。 |
【参加者 感想より(一部)】