2014全国教職員セミナーin福島

2014年9月6日(土)09:00〜10:25 第一クール
10:35〜12:00 第二クール

分科会1 大学生協の学びと成長事業の取り組み

担当:教育支援プロジェクト

分科会の要旨

全国的に大学をはじめとした高等教育機関の改革が進み,教育カリキュラムも多様化しています。そして,新たな大学の教育・研究活動の方向性が模索され,今後も教育支援や学生支援の在り方が大きく変化することが予想される時代です。 大学における教育支援・学生支援活動では,就業力の向上や職業的自立を目指すとともに,社会的な認識力の向上および社会的自立・生活の自立などを促進し,総合的で長期的な生きる力を高めつつ教育支援活動を行うニーズが高くなっています。従来から,大学での学びは単位が与えられる授業だけでなく,様々な課外活動の中で人と関わることを通して得られるものや,社会での体験によって獲得できるものが数多くあり,人材育成に大きく寄与してきました。今後は,それらの学びの機会を体系化しつつ大学が提供することが求められ,学びの場に設置された生協である大学生協も組合員のニーズに合致する学びの機会を提供する役割がより高まると考えられます。

加えて,大学生協を取り巻く環境は,大学との関係の変化だけでなく,社会情勢や学生の経済状況の変化なども含めて大きく変わりつつあります。

こうした中,大学生協は大学の期待や組合員のニーズに応えるために,様々な学生支援の取り組みを行い,初年次の修学サポートやPC講座,公務員・教員採用試験対策講座などの充実を図っています。特に,学びと成長事業は,就職活動を直接的に支援する企業研究活動や公務員講座の開講だけでなく,グローバルスキルの育成やインターンシップなどには先駆者的な姿勢で取り組んできています。

また,そうした取り組みの中ではSEQ(スチューデント・EQ)のように自己分析・自己理解をし,学び合いの場面を活かすことを目的にした大学生協独自に開発した教材,組合員の大学生活における成長を自己評価するために開発した生活ポートフォリオなどを活用して組合員ニーズに応える努力が積み重ねられてきています。

本分科会では,学びの場である大学に根差した生協としての大学生協の教育的役割という視点に立って,これまでの取り組みの成果と今後の課題を整理した上で,今後の展望について情報交換および意見交換を目指したいと考えています。

そのため,2011年度から本格的に取り組んでいる出発(たびだち)サポート事業など総合的なキャリア形成支援事業のこれまでの成果を共有し,さらなる発展を目指した意見交換を行います。また,学生が自ら新入生を迎えるための活動を行い,自己成長力を身に着けた事例も情報共有し,各大学で活かすための意見交換を行う予定です。

分科会の構成

司会者

阿濱 茂樹(教育支援PJ座長・山口大学教員)

事例報告

報告1 出発サポート事業の発展的利用報告(4年間サポートタスク推薦)
    九州工業大学生協 金子道彦 職員、学生スタッフ(予定)

報告2 新学期サポーターの成長と新学期事業の関わり(SEQタスク推薦)
    高知大学生協 立花慶治 職員

※ 教育分科会は、第一クールと第二クールの内容が同じです。