2014全国教職員セミナーin福島

2014年9月6日(土)13:00〜16:00 

福島特別企画 「原子力災害からの復興に向けた協同の力」

(企画:福島大学経済経営学類 小山良太・林 薫平、福島大学生協 田中康治)

コーディネーター

小山 良太(福島大学教員、全国教職員委員)

報告予定 

コープ福島より
郡山医療生協より
福島県生協連、地産ネットふくしまより
福島大学 小山良太ゼミナールより
全体討論「原子力災害からの復興に向けた協同の力」

企画要旨

本企画では、原子力災害後の福島で、協同組合や住民組織によって展開されてきた復興に向けての特徴的な取り組みを、実践者の報告によって学ぶ。

冒頭で、小山良太より、福島の農業・漁業と地産地消の状況を概説する。次いで、4者による事例報告を行う。第一に、コープふくしまから、原発事故後の比較的早い時期から続けている放射能についての学習活動や食事調査活動、また、地産地消の再生に向けて果樹(リンゴ・モモ)や県内産大豆の加工品を商品化して取り扱う「福島応援隊」の活動の経過等を報告する。第二に、郡山医療生協から、中通りの郡山市域における空間線量計測活動や、ホールボディカウンターによる市民の内部被ばく調査の活動について報告する。第三に、福島県生協連から、JA新ふくしまと協同で実施してきた水田・果樹園全筆の土壌中の線量調査、およびこの活動への全国の生協の職員ボランティアの参加の経過や、子ども保養活動、また、県から受託して実施している「消費者と生産者等の理解・交流促進事業」の取り組み内容を報告する。第四に、福島大学学生から、マルシェなど県内の食と農と地産地消の再生に向けた学生活動を報告する。

4つの事例報告を受け、後半では、会場参加者も交えたディスカッションを行う。原子力災害後の福島県の、生活と産業の復興に向けた課題について、議論によって浮かび上がらせるとともに、全国からの参加者には、それぞれ、福島の状況に対してどのような連帯の方法があるか考えてもらうことが目的である。