院生の1日
名古屋市立大学大学院 下宿生 
大塚勇斗さん

私の研究紹介


大塚勇斗さん
名古屋市立大学大学院 薬学研究科創薬生命科学専攻

 ヒトの骨は新陳代謝を繰り返しています。古い骨の吸収に関与する破骨細胞と新しい骨の形成に関与する破骨細胞による「骨リモデリング(骨の再構築)」は重要です。このバランスが破骨細胞優位に傾いてしまうと、骨粗しょう症を初めとする骨破壊疾患の原因となります。
 僕は破骨細胞の周辺にある細胞が、破骨細胞の形成にどのような影響を与えるのかを研究しています。そして破骨細胞形成のメカニズムを明らかにし、骨破壊疾患の新たな治療標的を見つけることを目指しています。

平日のスケジュール

グラフ

8:00 起床、朝食
8:50 登校(自転車で10分)
9:00 メールの確認、実験準備
11:40 昼食(食堂)
12:10 休憩
12:30 実験(適宜休憩しながら)
18:00 片付け、データ整理
19:00 事務作業
19:30 帰宅、夕食、入浴、家事(洗濯・掃除)、
趣味(読書、ネット、ゲームなど)

24:30 就寝

このスケジュールは実験がメインの日です。動物や細胞を用いた実験のため、状況によっては実験をあまりしない日もあります。実験をしない日は、論文や書籍を読んで勉強しています。

休日のスケジュール

オンな休日(研究室や課外活動)
グラフ

6:45 起床、朝食
7:30 家を出発
8:20 部活動(障害者青年学級のボランティア)
17:00 ボランティアの反省会
20:00 打ち上げ(飲み会)
23:30 帰宅、就寝

オフな休日(趣味など)
グラフ

10:00 起床、朝食、だらだらと過ごす
13:00 昼食
14:00 研究室で培養細胞の様子を確認
15:30 ネットやゲームなど
19:00 買い物、外食
21:00 入浴
21:30 ネットやゲーム、読書など
24:00 就寝

1週間の予定

  9 : 00 –
12 : 00
12 : 00 –
15 : 00
15 : 00 –
18 : 00
18 : 00 –
21 :00
実験 論文を読む 勉強 帰宅
実験準備 実験 実験 実験、帰宅
実験 論文を読む ゼミ(研究報告) 事務作業、帰宅
実験準備 実験 実験 帰宅
研究室の掃除 ゼミ(論文紹介) データ整理 学生委員会の部会
家の掃除 生協の会議 買い物 趣味など
寝る 細胞の観察 趣味など 趣味など

実験以外にも、事務作業(試薬や動物の注文など)をしたり、他の研究室のメンバーの実験を手伝ったりもします。
たまに夜に研究室の一部のメンバーや先生と一緒に飲み会をすることもあります。 土日は東海や全国の大学生協の会議が入ることが多いです。

間スケジュール

イベント(行事)
1 修士論文執筆
2 研究室見学(薬学科向け)、修士論文提出、発表練習
3 修士論文発表会、研究室旅行(日帰り)、卒業式
4 新歓(薬学科4年)
5 大学院説明会
6 学会発表
7 研究室見学(生命薬科学科向け)
8 オープンキャンパス、博士課程入試
9 研究室旅行(一泊二日)、新歓(生命薬科学科3年)
10 実務実習事前学習TA、薬学祭(研究室ごとに模擬店を出店)
研究室対抗ソフトボール大会
11 学会発表、修士論文執筆
12 修士論文執筆、忘年会

院生のお財布事情

アルバイト内容(講義・実習のTA、試験監督、高校での制服出張販売、模試採点)

収入

項目 金額(円)
奨学金 50,000
アルバイト 5,000
仕送り 50,000
貯金切り崩し 0
その他 0

支出

項目 金額(円)
居住費 60,000
食費 30,000
交際費 5,000
通信費 5,000
その他 5,000

教えて!院生

研究室の生活はどうですか?(人間関係、コアタイムなど)

 雰囲気の良い研究室です。研究室で年2回旅行に行ったり、薬学祭に模擬店を出したりしています。研究室の同期とは定期的に飲み会もしています。昼ご飯は教授や研究室のメンバーと一緒に生協の食堂に食べに行っています。
 コアタイムは決まっていないので、研究室に行く時間は融通が利きやすいです。ただ、週2回ゼミ(論文紹介と研究報告)に出席する必要があります。

なぜ、大学院に進学した?

 高校在学中の時、専門的な知識を活かした研究・開発がしたいと思っていました。理系であれば修士号を取得してから就職するのが一般的だと聞き、大学院の修士課程に進学しようと決めました。
 博士課程への進学を決めた理由は、経過措置(平成30年度学部新入生から廃止)を使って薬剤師国家試験の受験資格と博士号を両方取得し、薬学の教育と研究に関わる大学教員になりたいと思ったからです。

大学院進学のアドバイス、学部生へのアドバイス

 大学院では専門的な知識・技能はもちろん、コミュニケーション能力なども身に付くと思います。将来、研究の世界に行っても行かなくても役に立つはずです。
 大学院生になると自由な時間を作りにくくなります。学部生のうちにやりたいことは存分にやっておくことをおすすめします。(部活・サークルや旅行など)

私の研究風景