1958年、紙の品質が悪く、当時使われていた万年筆に適したノートはありませんでした。また、この時代はノートを入手することが難しく「学生生活を守るために」全国で共同仕入れを行うことになりました。
紙の入手から製本まで大学生協が一括管理をしました。当時は紙の品質が悪かったが、紙質もフールス紙という最上級紙を使い、価格も市価より4割程度安いものになっていました。
発売以降、鉛筆・水性ペン・万年筆などあらゆる筆記用具に適し、なめらかでにじみにくい、クリーム色で眼が疲れない…など好評を得ました。
この後、コープ商品という形で、本格的に様々な商品が「知恵と参加」を基に、開発されていくことになります。
生協職員数名と文房具メーカーが一緒に研究室へ訪問し、「どういう研究を進めているか?」「どんな資料整理をしているか?」「文房具をどのように活動しているか?」を今の研究室に必要なものをヒヤリングしていました。
講義や実験の記録、収集したデータなどを教科別に分類し、クリアフォルダーに整理しながらクリアブックに差し込んいました。
あとからの検索を考慮して、ボックス・キャンパスホルダー・ストックファイルなど敵セルなものを選んで効率よく収納していました。
教科やテーマごとに合わせて、ファイルボックスに収納していました。ファイルボックスには背タイトルをつけることができ、定期的に点検を行い、情報を更新し続けてることができるようになりました。
当時、組合員からは絶大な人気を得ることができ、これは研究室で、学生がどのような研究・生活を送っているのか、また、先生方の知恵を拝借することで、大学生協として提案をすることができたからです。また、学生が情報整理について考える一つのきっかけとなりました。
※ボックスファイリングシステム…「情報収集~整理~分類~保管~発表」に区分され、ボックスフォルダ、クリアブック、ファイルなどに整理、収納した資料をボックス単位で分類・保管する方法で、いつでも必要な資料をスピーディに探し出せる便利なシステムと言われていました。