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東京外国語大生協 大学と連携した「フードパントリー」の取り組み


開場前に準備された食品

コロナ禍で学生たちは、「生活が大変だ」と困っていた・・・。
本来の『学生支援』、
在校生のための“支え”が、東京外国語大学にはありました。

去る7月10日(金) 東京外国語大学にて、新型コロナウイルスの影響で困っている学生を支援するために、外大生対象に、府中キャンパス内においてフードパントリー(食品などの配布)が開催されました。

この支援の企画が開催された経緯を、武田千香副学長に伺ったところ、「フードバンク府中主催で学 生向けのパントリーを開催したところ、外大生も参加しており、「生活が大変だ」と話を聞いたと、府中市議員会議員より連絡を受け、大学独自で寄付などを募り開催に至った。」とのことでした。

学生課の資料によると、フードパントリー開催に関する緊急アンケートを実施(6/19~7/3)、フードパントリーに参加を表明した学生は165名、内学部生96名(うち留学生15名)、大学院生59名(うち留学生51名)という結果となり、そのなかには「食事を減らしている」57%、「来月の生計が回らないかもしれない」25%、「次の収入まで食費がもつが分からない」25%、「お金の滞納がある」16%という回答を得ることができたので、即大学としての「学生支援」対応の検討に移ったそうです。


開場前に準備された食品


来場者に袋詰めされた食品

大学より「生協として『学生支援』を一緒に考えて欲しい」との相談を受け、東京外国語大生協 専務理事 桑原伸郎氏は、急ぎ寄付できる商品の検討に入りました。お米100㎏、飲料・菓子など各400個を準備しました。

~ご協力をされた団体~
・東京外国語大生協 
・東京外国語大学生後援会 
・東京外国語大留学生支援の会
・東京外語会(同窓会) 
・フードバンク府中 
・JAマインズ 
・府中市消費生活センター

雨が降り出し、参加者来場に不安はありましたが、休み時間を利用して大学が準備した「お米2㎏と食べ物」などを受け取って帰る学生等から笑みが見られました。

入り口にはまずお米2㎏が用意されています。

トルコからの留学生は、「こんな温かいサポートがあるなんて、信じられない。大阪の大学に通う親友に自慢しました!」という歓喜の声や、「友人が通う大学では、コロナ禍で学生の為に、試験前のコピーのサービスがあるとは聞いたが、うちの大学のフードパントリーの話をしたら、とっても驚かれました!」と嬉しそうに、とり放題のじゃがいもをビニール袋に入れていました。

今後もまだまだ続くであろうコロナウイルス感染を忍んで戴くためにも、あと数回は「フードパントリー」を継続されていかれるとの事。大学の『学生支援』の本来あるべき姿を拝見することができました。


順番に袋を受けとる学生達

順番に袋を受けとる学生達