Let's 防災体験!① 防災体験施設に行ってみよう

2017年9月29日(金)、全国大学生協連平和と社会的課題委員会のメンバー10名(学生6名、生協職員3名、教員1名)で東京都内にある防災体験施設に足を運びました。
今回は「東京都北区防災センター」と「東京臨海広域防災公園」の二箇所の見学を行いました。
様々な防災に関する様々な情報が手に入ったり、体験をすることができました。
この紹介ページをきっかけに、身近な防災体験施設にぜひ行ってみてください。


東京都北区防災センター(地震の科学館)

東京都北区西ヶ原2-1-6
TEL:03-3940-1811
入館料無料

WEBサイトはこちら

①地震体験(起震装置)

阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震など、過去に起こった地震が再現され、実際にその揺れを体験することができました。東日本大震災はやはり揺れが巨大で長いのが印象的でした。


部屋のタイプを3種類から選び体験することができます。

②煙体験

火災が発生し、室内で煙が充満した時、どのような状況になるのか体験ができます。また、体験の前に煙がどのような影響を人体に与えるのか、その危険性についてレクチャーを受けました。


煙体験ゾーンの様子。
安全な人工の煙を使っていましたが、前が全然見えませんでした。

③防災展示ブース

家を模した展示では、危ないポイントが表示していました。 (この写真では「皿が飛び出す!」とあります)

防災対策をしていない家はこんなに大変なことになります。

クイズ形式で防災について楽しく学ぶこともできました。


東京臨海広域防災公園

東京都江東区有明3丁目8番35号
TEL:03-3529-2188
入館料無料

WEBサイトはこちら

①東京直下72h TOUR

この「東京直下72hTOUR」では、マグニチュード7.3、最大震度7の首都直下地震の発生から避難までがリアルに体験できました。また、タブレット端末を使用しクイズに答えながら生き抜く知恵を学ぶことができました。

このようなタブレットを用いて体験を行います。
AR(拡張現実)効果を用いてより実感を持てるようになっています。

一人一人異なったチェックポイントにまわり、
その場所に応じた問題を解いて生き抜く知恵をつけていきます。

体験会場は、震度7の首都直下地震が東京に襲った姿が作り出されていました。
かなりリアルで、本当にその場は災害が生じた場所であるかの錯覚に陥りそうでした。

②防災展示ブース

避難所の段ボールハウスを再現した展示です。
実際に入ることもできました。

既存のものを工夫して防災グッズにする方法や
防災に関する情報がたくさん展示してありました。

③参加した人から

起震体験が特に印象に残りました。今まで起震車の体験をしたことはあったけれど、地震の種類によって揺れの違いを体験したことはなかったため、地震といってもひとくくりにはできなくて、どの地震にどんな特徴があるのかがよくわかりました。また、災害時の様子を写した写真が大変印象に残りました。

津波の前の町の様子とその後の町の様子、地震直後の人々の表情などなんとも言えない気持ちになりました。亡くなった人の前で手を合わせる人や火葬場が使えなくて土葬をしている様子など、当時の人の気持ちは計り知れないなと思いました。

これからは、もし震災が起こった時、自分の身を守る術をきちんと身に付けておくことと、自分自身に余裕があった時にどう周りの人を助けるかを考え方法も身に付けておく必要があると感じました。また、周りに「防災」「減災」の考えを広めていきたいと思います。備えあれば憂いなし。だと信じたい。

(白梅学園大学生協 学部4年生)

震度体験
熊本地震や東日本大震災の揺れがプログラムとして入っていて本物の揺れに近いものを感じることができた。
自分は東北に住んでいるが震災当時は関東に住んでいた。東北ブロックにいるのに東北の地震のイメージがあまりできていなかった。今回の体験をとおして近いものが体験できた。震度6くらいから恐怖を覚えた。地震の感覚にゾッとした。体験してみることは大学生になっても大事なことだと思った。会員の学生委員やブロックの企画などでも地域の防災センターに実際に足を運ぶ機会などがあればいいなと感じた。
煙体験
部屋に煙を充満させ、そこに実際に入り避難口を探したが暗くて煙も多いと、非常灯が見えにくかった。身を低くするなど忘れていたことが蘇った。小学生の時以来の煙体験だった。いざというときに忘れているようじゃだめだと思った。自分の身は自分で守らなければならないと改めて感じた。煙の恐ろしさを身をもって体感できるいい機会になり、自分も火災には気を付けようと感じた。

(盛岡大学生協 学部4年生 男)

実際の地震を体験することに意味があるのか?と思っていましたが、東日本大震災・熊本大震災の揺れを再現する揺れ体験は、災害時の備えの必要性を感じる良いきっかけになりました。体験後に災害の備えを色々見たときに、「ここでこう使うんだな」などをイメージしやすかったです。
また、避難所のコンセント周りを再現したブースが、細かい部分ではありますが、一番避難所のリアルを実感することができました。災害時に情報が入ってこない理由は、ソフト面だけでなく、ハード面にもあるということを改めて考えさせられました。
このような施設に行き、知識や体験を身につけるだけでなく、自分の生活している場所で災害が起こったらどうするのか、ということも一緒に考えることができれば、なおいっそう災害への備えができると思います。

(同志社大学生協 学部4年生 男)

防災体験施設に行きたい!と思った人は…
身近な場所にある防災体験施設を探してみましょう!

市民防災ラボ