Book Best 10 2021年9月

北大では9月下旬から後期の教科書販売が始まりました。
1位の『「私物化」される国公立大学』は北海道大学についても触れられています。
大学に関する書籍がよく売れるのは、大学内にある書店ならではですね。
9位の『批評の教室』は当店スタッフがおすすめしております。
こちらからご覧ください→ https://www.univcoop.or.jp/fresh/book/recommend/recommend2021-09a.html

7月から引続き「貝に続く場所にて」165回芥川賞受賞作が（著者が東北大学文学部出身）、コーナー化をした事もあり、売上をのばしております。

2位の「伝わる英語表現法」は知る人ぞ知る英作文学習の名著。8月の復刊後、大変好評でした。
5位の「批評の教室」は作品について楽しく掘り下げたい、作品について他の人と考えを共有したいけれどもやり方がよくわからないという人に向けた本。
作品について楽しく掘り下げたいという知的好奇心はもちろん、作品について他の人と考えを共有したいという、コロナ禍でのニーズも現れているのではないでしょうか。
久しぶりにTOEIC対策本「公式TOEIC　Listening　＆　Reading問題集　7」が9位にランクイン。待望のvol.8は10月下旬に刊行されました。

九月下旬には授業が始まりキャンパス内に学生さんの姿が戻ってきました。
今月は現代思想9月号がトップにランクイン。変わりゆく「恋愛」という概念に興味を持つ学生さんが多いのでしょう。

今月のベストテンはすべて新刊、人文書がよく読まれています。北村紗衣先生の著書『批評の教室』は先生方にも人気です。

『超伝導接合の物理』名古屋大学田仲先生の著書が私費でも校費でもよく利用され、1位に！大学内の書店だからこそ、名古屋大学の教授の著書は大切に売り伸ばしていきたいと考えています。
その他の注目はやはり東野圭吾さん。文庫や新書が強くない当店でも、注目度は高かったです。来月は学生さんが戻ってきますのでまた違うランキングになることが楽しみです。

新刊中心の中で、2001年刊行の「伝わる英語表現法」が復刊され、大いに売れています。
復刊当日に重版が決まったとのことです。

いよいよ就活が開始！『業界地図』、『会社四季報』など定番がランクイン。また学期始まりらしく法律の学習書が多くランクインしました。
8位『知的文章術入門』：わかりやすい文章の書き方に加え、なぜコピペがダメなのか、ウィキペディアの使い方、プレゼンの仕方といった大学での学びの基本事項、さらには英語の学び方、英文メールの書き方などなど総合的に教えてくれます！新社会人に向けてもオススメできる内容です！
9位『批評の教室』：SNSでも大人気の著者初の新書とあってランクインしました。本の読み方、分析の仕方を教えてくれるので、レポート・卒論で困っている方にオススメ！

夏休み期間中で教職員・学生の来店が少なかったのですが、歴史書の単行本・新書・文庫がよく売れています。
大阪大学では「万葉」に関わる本が注目されることが多いです。

10月に入り、登校率が70％程度に上がっている。
9月までは、利用層が一部の課外活動などが中心。10月はもう少し、面白いデータを期待したい。
4日の授業開始日の状況を見ると、学ぶ意欲をひしひしと感じる。「『私物化』される国立大学」は一読の価値がありそう。