大学生協 PICK UP!
一般書・文庫・新書 ベスト5

大学生協 PICK UP!  一般書・文庫・新書 ベスト5

 
全国の大学生協378店舗の売上データをもとに、『読書のいずみ』が独自に選定。2025年上半期に大学生の間で特に読まれた、新刊およびロングセラーの一般書・文庫・新書の、各ジャンル人気上位5作品をご紹介します。
抽出期間:2025年1月―2025年6月
   

一般書 ベスト5

  • 阿部幸大
    『まったく新しいアカデミック・ライティングの
     教科書』

    光文社/定価1,980円(税込)購入はこちら >人文学の論文執筆に必要な知識・技術を体系化し、目的や達成基準、トレーニング方法までを網羅。独学でも期末レポートからトップジャーナルまで対応できる、類書の追随をまったく許さない、アカデミック・ライティング本の新定番。

     
  • 鈴木結生
    『ゲーテはすべてを言った』
    朝日新聞出版/定価1,760円(税込)購入はこちら >高名なゲーテ学者・博把統一は、一家団欒のディナーで、彼の知らないゲーテの名言と出会う。ティーバッグのタグに書かれた未知の名言をきっかけに、創作と学問の本質を探る旅へ。若き才能が描く、知的冒険譚。第172回芥川賞受賞作。

     
 
  • 阿部暁子
    『カフネ』
    講談社/定価1,870円(税込)購入はこちら >最愛の弟が急死した。野宮薫子は遺志に従い弟の元恋人・小野寺せつなと会う。離婚後荒んだ生活を送っていた薫子だが、せつなの優しい手料理に身体がほぐれていく。食べること、生きること。「家事代行」を通じて人とつながることの温もりを描いた、静かでやさしい再生の物語。

     
  • エマニュエル・トッド<大野舞=訳>
    『西洋の敗北 
     日本と世界に何が起きるのか』

    文藝春秋/定価2,860円(税込)購入はこちら >ロシア・ウクライナ戦争を通じて、各国の本質や矛盾が露呈。ロシアの勝利予測、ウクライナの存在意義、欧州の混乱、米国の限界など、世界の「リアル」を暴く一冊。今起きていることがこの本でわかる。

     
  • 鈴木俊貴
    『僕には鳥の言葉がわかる』
    小学館/定価1,870円(税込)購入はこちら >言葉を持つのは人間だけであり、鳥は感情で鳴いているとしか認識されていなかった「常識」を覆し、「シジュウカラが20以上の単語を組み合わせて文を作っている」ことを世界で初めて解明した研究者による科学エッセイ。
     

 
 

一般書 文庫ベスト5

  • 外山滋比古
    『思考の整理学』
    ちくま文庫/定価693円(税込)購入はこちら >アイディアが軽やかに離陸し、思考がのびのびと大空を駆けるには? 自らの体験に則し、独自の思考のエッセンスを明快に開陳する、恰好の入門書。大学生協、超ロング・ベストセラー。

     
  • 國分功一郎
    『暇と退屈の倫理学』
    新潮文庫/定価990円(税込)購入はこちら >「暇」とは何か。人間はいつから「退屈」しているのだろうか。答えに辿り着けない人生の問いと対峙するとき、哲学は大きな助けとなる。著者の導きでスピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなど先人たちの叡智を読み解けば、知の樹海で思索する喜びを発見するだろう。

     
 
  • ダニエル・キイス<小尾芙佐=訳>
    『アルジャーノンに花束を』
    ハヤカワ文庫/定価1,320円(税込)購入はこちら >幼児なみの知能のため、みんなからバカにされてきたチャーリイ・ゴードン。頭がよくなる手術を受けた彼は、ついに天才へと変貌する―― 知を求めさまよう青年がやがて知る、ほんとうの愛とは? 心の成長を描く不朽の名作。

     
  • 逢坂冬馬
    『同志少女よ、敵を撃て』
    ハヤカワ文庫JA/定価1,210円(税込)購入はこちら >一九四二年、独ソ戦のさなか、モスクワ近郊に住む狩りの名手セラフィマの平穏はドイツ軍の襲撃により突如奪われる。母を殺され、復讐を誓った彼女は女性狙撃小隊の一員となりスターリングラードの前線へ―― ベストセラーを文庫化。

     
  • 國分功一郎
    『中動態の世界』
    新潮文庫/定価990円(税込)購入はこちら >誰かを好きになる。これは能動か受動か。その外部を探求すべく、著者は歴史からひっそりと姿を消した“中動態”に注目する。人間の不自由さを見つめ、本当の自由を求める哲学書。時代を画する責任論を新たに収録。
     

 
 

一般書 新書ベスト5

  • 渡邉雅子
    『論理的思考とは何か』
    岩波新書/定価1,012円(税込)購入はこちら >論理的思考は不変ではなく、目的に応じて選ぶ技術が必要。論理学・レトリック・科学・哲学の推論型を理解し、経済・政治・法・社会の価値に基づく四つの思考法を使い分ける多元的思考を説く。

     
  • 佐藤郁哉
    『リサーチ・クエスチョンとは何か?』
    ちくま新書/定価1,056円(税込)購入はこちら >「問い」は立てるだけで完結しない! 調査し分析する過程で、問いは磨かれ、育ち、よりよい問いへと変化を遂げるものだ。それを可能にするメソッドを解説する。

     
 
  • 小熊英二
    『基礎からわかる論文の書き方』
    講談社現代新書/定価1,320円(税込)購入はこちら >学問の「型」を理解すれば、勉強はもっと楽しくなる。社会人にも役立つ、大学の双方向授業をもとにした「論文入門」の決定版! 「この型式に沿って書かないと、評価されません。」学生の興味・関心を的確に導く。圧倒的な筆力を持つ社会学者・小熊英二による論文作法。

     
  • 三宅香帆
    『なぜ働いていると
     本が読めなくなるのか』

    集英社新書/定価1,100円(税込)購入はこちら >「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは? すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。

     
  • 木村幹
    『国立大学教授のお仕事』
    ちくま新書/定価990円(税込)購入はこちら >採用、出世、お金、働き方、人間関係、査読のあんばいに新人育成、ぜんぶ見せます! 還暦間近のとある部局長が見つめた、おかしくも哀しい国立大学の30年。
     
 

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