読んで一言

 

読者アンケートで寄せられた、心に残った作品をご紹介します。
 

『笑うな』
筒井康隆/新潮文庫
定価737円(税込)購入はこちら > ノンフィクションでありながら、現代社会の抱える問題を鋭く風刺したブラックジョーク満載のショートショートです。読書でこんなに笑ったのは初めてです!

(滋賀大学4年/Lily)
 


『革命前夜』
須賀しのぶ/文春文庫
定価1,089円(税込)

購入はこちら > これほどまでに、バラバラに見えて繋がっている人間関係を、ドラマチックでありながらもひたすらに切なくリアルに描く本を読んだことはなく、ただただ高揚しながら一気に読みました。読後は、彼らの世界の一員になりたいという感情と、この世界を知ることができた歓びにとらわれます。同じ作者の方の『紺碧の果てを見よ』もたくさん考えさせられる大好きな一冊です。

(大阪大学/彼方)

 

『じゃじゃ馬ならし』
ウィリアム・シェイクスピア<小田島雄志=訳>/白水Uブックス
定価990円(税込)

購入はこちら > シェイクスピアの喜劇『じゃじゃ馬ならし』を、小田島雄志先生の訳で読了。喜劇らしくフリがテンポよく回収されていくのが気持ちいい。台詞も非常に軽快で、特にじゃじゃ馬娘・キャタリーナが引き起こす「機知合戦」では、小田島訳の特長が存分に発揮された、言葉遊びや洒落が楽しめた。

(同志社大学1年/てこ)
 


『キャッチャー・イン・ザ・ライ』
J.D. サリンジャー<村上春樹=訳>/白水社
定価1,100円(税込)購入はこちら >  大学生活も終盤を迎えた4年生の冬に読んだ。思春期真っ只中の主人公に、距離を置きつつもどこか共感しながら読んだ一冊。哀愁やノスタルジーの漂う物語で、この時期に読めてよかったと思う。

(東京農工大学大学院/赤い夢)

 

『日日是好日』
森下典子/新潮文庫
定価781円(税込)購入はこちら > 高校時代、茶道部に入っていました。しかし3年間何のために茶道をやっているのかわからないまま部活を引退しました。そんな時に読んだのがこの本で、作者も何年茶道を教わっても茶道をやる意味はわからないと書いており、その共通点にまず惹かれました。やりたいことが見つからず、居場所が見つからなかった作者と今の私が重なってどんどん引き込まれました。「居場所が見つからなくてもいいじゃないか」という言葉に、なんだか余裕ができる気がします。自分の好きなこと、やりたいことがわからない、居場所がないと感じる人におすすめの本です。

(帯広畜産大学1年/関口果那)
 


『時計館の殺人<新装改訂版>』
綾辻行人/講談社文庫
定価(上)814円・(下)880円(税込)

購入はこちら > 最近は専ら綾辻行人さんの本にはまっています。館シリーズの魅力を語るのは難しいですが、他の探偵小説と同様に探偵役のキャラクターは常に事件に引き寄せられています。ポアロやホームズのように常に渦中にいるのではなくて、ただ彼の関連するところで事件が起こるのです。独特の距離感や連続性が新鮮でたまりません。
 『時計館の殺人』では探偵役の人は事件の外にいますが、一方で本人はただ好奇心を満たすためだけと思っているものの実は事件の調査をしています。二カ所で事件が進んでいく構成や、時計だらけの館がとても不気味に感じられてとてもゾクゾクドキドキしました。

(同志社大学2年/猫の子子猫)

 

『恐竜がくれた夏休み』
はやみねかおる、武本糸会/講談社青い鳥文庫
定価715円(税込)

購入はこちら > 物語の設定が特殊で、面白い要素がある中、現実に通ずる問題提起を含んでいて、とても感動した。

(京都大学1年/BTB)
 


『流浪の月』
凪良ゆう/東京創元社
定価1,650円(税込)購入はこちら > 凪良ゆうさんの本を初めて選びました。最初はどんな話なのか探りながら読んでいましたが、途中からずるずる話に引き込まれ、最後まで一気に読み切ってしまいました。話がどう展開するのかがとにかく気になる作品で、特に、物語の後半を読んでいくと前半の内容の見え方ががらっと変わるのは圧巻でした。

(慶応義塾大学1年/M)

 

『時の家』
鳥山まこと/講談社
定価2,090円(税込)購入はこちら > 同じ家でも住む人によって印象が変わり、住人の個性が表れます。家に染みついた記憶が浮かび上がる様子に、その時住んでいた人の思いを家がずっと吸収してきていたのだと思いました。

(島根大学2年/ちっぴー)
 


『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』
小原晩/実業之日本社
定価1,760円(税込)購入はこちら > 自費出版から異例の一万部を超え、商業化されたエッセイ集。暗く落ち込んでしまうような日々でも、それを深刻に受け止めずに生きていく姿から、著者の人となりが垣間見える。特にタイトルにもなっている第一編は、生きることの理不尽さや、仕事に向き合う姿に胸が締め付けられ、必読の編だ。日常にある「幸せ」、そのかけらを拾い集めている文章で、生きることの素晴らしさや、ときには残酷さにも、ふと気づかされる。気づかぬうちに幸せを逃すことのないよう、生きていきたい。

(宮崎公立大学4年/今冨紗来)

 

『妖怪学新考 妖怪からみる日本人の心』

小松和彦/講談社学術文庫
定価1,650円(税込)購入はこちら > 民俗学者・文化人類学者である小松和彦が、本格的に「妖怪学」を解説した入門書です。幼い頃に、水木しげるの描く妖怪に親しんだ人も多いと思います。そうした身近な存在としての妖怪を、学問の視点から捉え直すことで、日本人の価値観や社会観、恐れの感覚などが見えてきます。幼い頃に感じたワクワクを思い出しながら、自分が生きる日本社会を見つめ直すきっかけになる一冊です。

(東京海洋大学4年/Pooh)
 

 

 
 映画 
『温泉シャーク』
(2024年 日本)
脚本・監督:井上森人
  2 年前の映画だが、未だに面白さを引きずっている。タイトル通りサメが温泉から出てくるのは予想できていたが、まさかサメが「シャークシャクシャク」と鳴くとは……。クラウドファンディングが大成功を収めたこともあり、制作サイドだけでなくファンからの愛も詰まった作品だった。国産サメ映画として一見の価値がある。

(東京学芸大学/ぽんすけ子)

 

 映画 
『ゴッドファーザー』
(1972年 アメリカ)
監督:フランシス・フォード・コッポラ
 
 ゴッドファーザーのヴィトーが襲撃され、海軍軍人として生きていたマイケルはコルレオーネファミリーの次のドンとしてファミリービジネスを仕切ることとなる。裏の世界に行くことでさまざまなものを失い、自分自身も変わっていきながらも懸命に生きるマイケルの、そして父としてのヴィトーの生き様は観る人の胸を打つ。

(名古屋大学2年/シャケ)


 
※斜体の投稿者名表記は、ペンネームです。

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