The 著書紹介
『読んで旅する海外文学』 重松 理恵

連載《読書で世界一周》の著者・重松理恵が贈る
77冊の海外文学ブックガイド

重松 理恵
 
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『読んで旅する海外文学』
大月書店/定価2,200円(税込)
『読んで旅する海外文学』は、素晴らしい作品たちに書かされた本です。とにかく、これらの作品たちをもっと多くの人たちに読んでもらいたい! 紹介したいとの思いに突き動かされて、当初は勝手に書き始めておりました。
 ですが残念ながら、「海外文学」は、書籍ジャンルの中では、決してメジャーとは言い難く、どちらかというと、マイナーなジャンルです。そのため、少しでも「海外文学」への抵抗感をなくしてもらうには、どうしたらいいかも考えていたのですが、まずは海外好きを取り込んでみようと、自身の旅行記も書いてみました。
 というのも、そもそも、私自身は純文学を理解するような文学的センスもありませんし、海外の古典名著を読もうとして、何度も挫折しました。しかも、私が海外に興味を持ったのは、テレビで見たお笑いコンビ「猿岩石」によるユーラシア大陸横断ヒッチハイクなのです。
 しかし、現代の作家の小説や訪れた国が舞台の作品を読んでいくうちに、なんとなくイメージしやすくなり、海外文学にハマりました。
 そこで(よって?)、大好きな77冊+24か所の旅行記を紹介しているのが本書なのですが、実は海外文学だけにはとどまりませんでした。特にお勧めの韓国の『ショウコの微笑』、スペインの『キャンバス』、オーストラリアの『穴の町』ほか、各国の歴史や文化がわかる本やコミックエッセイ、巻末付録には実際には行っていないエリアの作品もまとめた上、翻訳書600冊超を誇る翻訳家・金原瑞人先生との対談も収録されています。
注目の対談!
77の読書日記
旅行記……なかには妄想の旅も!?
 

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