今月のナイスコメント(2024年5月)速報

2024年6月19日現在

5月に投稿されたコメント538枚から選考しました。

選考は、大学生協の全国学生委員3名、出版甲子園学生メンバー3名(特別協力)、
書籍担当職員10名、合計16名で行いました。

ナイスコメント9点、次点44点でした。おめでとうございます!

2ヶ月連続ナイスコメントの方、今月2作超えの方もいます。
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ペンネーム:
大学・学年:
お茶の水女子大学 1年
書名:
なぜ東大は男だらけなのか
著者:
矢口祐人
出版社:
集英社新書
コメント:
女子大の理学部生として普段頭を抱えるジェンダーギャップに関する話が東大を例に挙げられている。私はこれを読んで粗方その通りだなと感じたけれど、男性がこれを読んでどのように感じるのか気になる。クオータ制に関する議論が激しく行われている今だからこそ、色々の人に呼んでもらいたいと感じた。
「女らしさを振り捨てようとして振り捨てきれない何かの存在を、わたしは素直に認めねばならないのだろうか。」

ペンネーム:
おかず
大学・学年:
同志社大学 1年
書名:
告白撃
著者:
住野よる
出版社:
KADOKAWA
コメント:
大学生時代の友達、それは一生の宝物になるかもしれない。そう思った。今、泣いて、笑ってその先にこの話に出てくる彼らのような関係を築けたらな。
きっと全てが上手くいくわけじゃない。沢山失敗するだろうし、辛い時もあるだろう。
でも、まだ分からない未来を思う時、そこに希望が見いだせるような、一緒にいれば大丈夫だと思えるような友達を見つけたい。
まだ、大学生活が始まって2ヶ月弱。なんだかこれからが楽しみになった。

ペンネーム:
おにぎり
大学・学年:
愛知教育大学 2年
書名:
目でみることば
著者:
おかべたかし
出版社:
東京書籍
コメント:
言葉の語源を知ることがこんなにも面白いとは。独活の大木、几帳面、勝負服、、。言葉の語源となったもの、その理由を知ることで本当の意味で言葉を知ることができたように感じる。今まで知らなかった知識を知ることはもちろん面白い、それに加え、言葉と実際のものが合致する瞬間を知ることはこんなにも面白いのだと新たな発見をすることができた。仏教の言葉、日本の歴史から生まれた言葉、日本の建築から生まれた言葉。言葉はその国の文化と強く結びついていることを実感させられる一冊だった。

ペンネーム:
カオナシ
大学・学年:
名古屋大学 1年
書名:
重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る
著者:
大栗博司
出版社:
幻冬舎新書
コメント:
この世界に何の違和感も感じず生きている人は多いだろう。しかし一度深く考えてみて欲しい。重力とは何か、空間とは何か、宇宙とは何か。当たり前だと思っている身の回りの現象が、幻想にすぎないかもしれない。この本をぜひ手にとって読んでみて欲しい。私達が生きているこの世界が180度変わって見えるはずだ。

ペンネーム:
ひなどり
大学・学年:
名古屋大学
書名:
ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい
著者:
大前 粟生
出版社:
河出書房新社
コメント:
「つらかった。つらいんだ…」
人の痛みも自分の痛みと感じてしまうがゆえに、世の中の残酷さに苦しみ、生きづらさを感じる“やさしい”人たちの話。彼らは人を傷つけたくないからぬいぐるみに話しかける。でもそんなやさしさを“繊細”という言葉で片づけてしまうのは暴力的な気がしてしまう。

ペンネーム:
空飛ぶまめだいふく
大学・学年:
東北大学 大学院
書名:
ぼくたちは習慣で、できている。
著者:
佐々木典士
出版社:
ちくま文庫
コメント:
大学生協で見つけて、思わず手に取った。帯には、「三日坊主は、あなたのせいじゃない」。ううむ、魅力的。この本で見えたものは、努力と我慢は違うということだ。努力は、している最中にも心地よく感じるものがある。散歩やランニングで爽快に感じたり、毎日こつこつ勉強できれば達成感もある。あとから自分を責めてしまうような気分転換はメンタルにもよくないことが分かった。スマホをだらだらみたり、暴飲暴食に走ったりなどだ。自分のことを自分でコントロールできている感覚は、意外にも心休まる心地よいことだったりする。

ペンネーム:
草満
大学・学年:
近畿大学 1年
書名:
歌う国民 -唱歌、校歌、うたごえ-
著者:
渡辺裕
出版社:
中央公論新社
コメント:
所謂ポリコレが喧しく叫ばれる昨今にあって、我々は歴史的に「不適切」とされた過去の文化をどのように扱うべきなのだろうか?
西洋式国民国家への憧憬から一億火の玉の総力戦を超えて、官民の狭間で常に『国民意識』を支えた「合唱」の歴史を題材とする本書は、そのような疑問に新たな知見を示す一冊である。
本書で繰り返し強調されるのは「そもそも純粋に独立した文化など存在し得ない」ということ。
私は少なくとも、我々が今立つこの地平は紛れもなく全ての「悪しき文化」の果てである、ということだけは忘れぬように生きていきたい。

ペンネーム:
本の虫
大学・学年:
東京経済大学 4年
書名:
ブラックバイト 学生が危ない
著者:
大内裕和、今野晴貴
出版社:
堀之内出版
コメント:
友人が卒論のテーマに選んでいたことをきっかけに自身も気になって呼んでみた。かくいう私もブラックバイト経験者。休みの日に今日来れる?と連絡が来たり(行けないから休みにしているのに)、面接時の自己申告とははるかに異なる勤務形態(実質詐欺でしょ)などなどが相次ぎ、当時元彼に精神と身体的辛さを見かねて辞めな!と強く言われたのをきっかけに逃げ出すことに成功した。耳にしていたものの実際自分が体験すると本当に逃げ場がない。トラウマ的経験だが改めて読書から振り返ると笑える話にできた。

ペンネーム:
本を読む看護学生
大学・学年:
新潟大学 1年
書名:
十二人の死にたい子どもたち
著者:
冲方丁
出版社:
文藝春秋
コメント:
私もこの十二人の中に、混ざりたくなった。
断じて、一緒に集団安楽死したいわけではない。自分の生について、彼らの生について、一緒に話し合って考えたいと思った。登場人物でなくて現実にいる誰かでも、生きていることの苦しさと、苦しさを紛らすために私達になにが出来るかを話してみたい。そう思わせる威力が、この小説にはある。
十二人があの廃病院に集まったのは、「死ぬのは怖いが誰かと一緒なら」という思いがあったからだろう、なら、「生きるのは辛いが誰かと一緒なら」という道理も通るのではないかと思うのだ。

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【次点:44件】プレゼントなし(おしい!)

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ペンネーム:
Arare
大学・学年:
中京大学 1年
書名:
BUTTER
著者:
柚木麻子
出版社:
新潮社
コメント:
味の表現が繊細で、まるで自分もその料理を食べているのではないかと思うほど美しく表現されているところがこの本の魅力です。若くもなく、決して美しくもない結婚詐欺の容疑者である梶井真奈子。多くの男性がこの女に魅了され命を落とした。この事件の取材をする女性記者の里佳を中心に繰り広げられる、愛とは、友人とは、男・女とはなにか。そして、読者も引き込まれる梶井真奈子の言葉ひとつひとつに本を読む手が止まりません。梶井真奈子は本当に人を殺したのか、あなたの感想を待っています。
ペンネーム:
Kobayashi
大学・学年:
名古屋大学 1年
書名:
イルカも泳ぐわい。
著者:
加納愛子
出版社:
筑摩書房
コメント:
「イルカも泳ぐわい。」
読むまではなんのことかさっぱりわからない。しかし、一度読見始めたら止まらない。見たこともない言葉に襲われる感覚。こんな読書体験は初めてだった。

読書好きで有名なAマッソの加納愛子さんによるエッセイ集。表題作の「イルカも泳ぐわい」をはじめとして、著者の言葉に対する愛情をひしひしと感じられる。あまりの濃度に一度はお腹いっぱいになるが、また読みたくなる、そんな不思議な本。

言葉を愛し、言葉を仕事にする著者のちょっぴり不思議な頭の中を、覗き見してみよう。
ペンネーム:
Kobayashi
大学・学年:
名古屋大学 1年
書名:
イェール大学集中講義 思考の穴
─わかっていても間違える全人類のための
思考法─
著者:
アン・ウーキョン
出版社:
ダイヤモンド社
コメント:
「自分はバイアスのかかった目で世界を見ている。」
そう思える人は果たしてどれほどいるだろうか。自分は世界を正しくみている、そう思っている人は多いだろう。

この本は人がどのようにバイアスをかけて世界を見ているかを、わかりやすい具体例とともに解説してくれる。人が生き延びるために発達した脳の構造が、現在では世界を歪めて認識させてしまう。

一歩間違えば大惨事を引き起こしかねないバイアスを、正しく認識し対処する。これからの社会を生きる我々に必要な能力を、この本はもたらしてくれる。
ペンネーム:
mint
大学・学年:
東京農業大学 1年
書名:
透明な夜の香り
著者:
千早茜
出版社:
集英社
コメント:
五感の中でも嗅覚は曖昧で不確かなものだと私は思う。他人が臭いと感じる香りが自分にはいい香りと感じたり、逆のように感じたりもする。香りは永遠に記憶される。この物語にでてくる朔さんは鼻がすごく良い。人の生活習慣や体臭、嘘の匂いまでも敏感に感じ取ってしまう。その能力でまだ発見されていない物質まで嗅ぎ分け、特殊な香りを作り、人々の欲求を満たしている。この本を読んで永遠に記憶されるかもしれない自分という香りを少しでも良い匂いにしたいと思った。
ペンネーム:
大学・学年:
お茶の水女子大学 1年
書名:
博士の愛した数式
著者:
小川洋子
出版社:
新潮文庫
コメント:
読み終えて、とても温かくて優しい気持ちになった。誰よりも博士の数学への愛を理解できるし、感覚を共有できることをとても幸福に感じた。博士のルートへの愛情は寛く尊いもので、こんなに真摯に曇りなき愛情を注ぐことができることは幸せだろうなと思った。
「私たちはただの広告の紙に、いつまでも視線を落としていた。瞬く星を結んで夜空に星座を描くように、博士の書いた数字と、私の書いた数字が、淀みない一つの流れとなって巡っている様を目で追い掛けていた。」
ペンネーム:
大学・学年:
お茶の水女子大学 1年
書名:
i
著者:
西加奈子
出版社:
ポプラ文庫
コメント:
「考えすぎてしまう」と何度も人に言われたことのある私なので、境遇は違えどアイのじっと考えている悩みにはとても共感した。流産したアイと中絶しようとしたミナの描写はとても残酷で、二人が出した結論とラストシーンはとても美しかった。ずっと手元に置いておきたい一冊。
「世界中の男たちに、一度でもあの診察台に上がってほしかった。大きく足を開かされ、器具をからだに突っ込まれて、死んだ子どもを掻き出されてほしかった。」
ペンネーム:
い都
大学・学年:
関西学院大学 3年
書名:
ことばの白地図を歩く 翻訳と魔法のあいだ
著者:
奈倉有里
出版社:
創元社
コメント:
みなさんは母国語以外に、ある程度意思疎通に自信を持つ言語がおありだろうか?私は6年間以上学んでいるはずの英語すら怪しい。だから他の外国語を学んでみようとしたときに、「英語を勉強したようにやればいいんだよ」と言われるととても辛い。ほんと語学ってどう勉強すればいいのだろう?そもそもなぜ私は違う国の言葉を学びたいんだっけ?そんなモヤモヤを抱えていたとき図書館で出会ったのがこの本だった。「翻訳」とタイトルに入っているけれど、言語を楽しく学ぶための攻略本のようなもの。新しいことばの白地図広げてみませんか。
ペンネーム:
い都
大学・学年:
関西学院大学 3年
書名:
フランシス子へ
著者:
吉本隆明
出版社:
講談社
コメント:
筆者は同好の士、もとい物好き仲間と「ホトトギス」を探す。と書くと、熱心な野鳥の会メンバーと、バードウオッチングに行くのかと思われるだろうが、日本の知性とされる筆者はそれでは満足しない。実物を探しに上野公園に行けば、古書街で「ホトトギス」の記載がある古本を買い漁る。だのに本物が目の前に現れたって、「『いるもんだ』って思い込んでいるもんだから紋切り型になっちゃって『いる』って感じが全然しない」らしい。そもそもなぜに「ホトトギス」?
自分の速度で人生を歩くのが楽しくなる一冊。フランシス子は筆者の猫。
ペンネーム:
い都
大学・学年:
関西学院大学 3年
書名:
舟を編む
著者:
三浦しをん
出版社:
光文社
コメント:
人生の節々に、ふと読み返したくなる予感がする本に出会ったことがあるだろうか。「舟を編む」を初めて読み終えた私は、いつか自分が退職して悠々自適な時間を持てたら(そうなれば本当にいいのだが)、一番最初にこの本を手に取るような気がした。物語の始まりが、定年を目前に控えた荒木が後継者を探す場面からなのも関係しているかもしれない。
今年の4月から社会人になる親友にも一冊送った。就職が決まった頃から、会社がどうもゆるブラックのようだと呟いていたけれど、仕事の楽しい一面に出会ったり、思い出したりできるように。
ペンネーム:
い都
大学・学年:
関西学院大学 3年
書名:
おいしいごはんが食べられますように
著者:
高瀬隼子
出版社:
講談社
コメント:
ああ、この人きっと生き苦しいだろうな、と思いながら、自分の息苦しさを見ないふりする。つまらない人間関係だと思いながらも、しょうがないから愛想笑いする。そんな自分を冷めた目で見ている、背後の自分がいる。こんな毎日がダラダラと続いていく人生が、実は大半かもしれない。人が憧れるキラキラした物語は自分の人生には起きないし、真っ黒な悪役には程遠い、せせこましい嫌がらせをする器しかない。とここまで読んでみて、なんとなく自分も後ろめたい気持ちになったあなたにこそ読んでほしい。人生こんなもんだと開き直れるから。
ペンネーム:
い都
大学・学年:
関西学院大学 3年
書名:
破船
著者:
吉村昭
出版社:
新潮社
コメント:
コロナ禍を経験した私たちが本作を読むと、「疫病」に目が向きがちで、だからこそ共感もひと潮強まるのかもしれない。でも、このコメントを読んで本を手に取るあなたには、この物語が持つ、もう1つの薄暗さにも気づいてほしい。「村」って怖いよね…。そして物語を貫く、救われようのなさについても、思いを馳せてみてほしい。
ペンネーム:
い都
大学・学年:
関西学院大学 3年
書名:
片手の郵便配達人
著者:
グードルン・パウゼヴァング
出版社:
みすず書房
コメント:
突如として、世界の全てが美しくみえる。むせかえるような土の匂い、蜂の羽音。自分が存在した世界全てを、自分に刻み込むかのように感覚がはたらく。衝撃のラスト。理不尽にも、人は生きたり死んだりの隣り合わせであるが、戦争は残酷な形でそれらをもっと近づける。
ペンネーム:
おかず
大学・学年:
同志社大学 1年
書名:
積木の恋 新装版
著者:
凪良ゆう
出版社:
プランタン出版
コメント:
一筋縄ではいかない恋愛。凪良さんらしい本でした。蓮の気持ちが丁寧に書かれていてつられて胸が苦しくなりながら読みました。
罪を犯した人が、みんな心の底から悪人な訳では無い。この世界には生まれた時から恵まれた環境にいる人と、生まれた時から恵まれない環境にいる人がいる。ただ、美しい愛を描いているだけの本ではないですが、だからこそ心に残るものがあるように思います。
ペンネーム:
おかず
大学・学年:
同志社大学 1年
書名:
最新版 論文の教室 レポートから卒論まで
著者:
戸田山和久
出版社:
NHK出版
コメント:
レポートの課題が出されて、どう書けばいいねん!となり、図書館で複数借りてきた論文・レポートの書き方本の1冊です。他の本に比べて軽やかな文体で最後まで楽しく読めました!
ダメな例に自分が今まで書いてきたような文章がならんでいてドキリ………
この本のおかげで良い成績が取れましたと言えるようなレポートが書きたいものです。
ペンネーム:
おにぎり
大学・学年:
愛知教育大学 2年
書名:
前人未到
著者:
藤井聡太 山中伸弥
出版社:
講談社
コメント:
医学研究、将棋という全く違う世界でのプロ同士の対談。それぞれの思考、情熱に対してリスペクトしていること、そして互いの考えが互いを高めていることを感じる対談であった。藤井聡太さんは年齢が近いこともあり、自分の生きる道を決め、覚悟を持って自分を磨いている姿にとても刺激を受けた。対談の中でAIについての話題があった。AIを使って自分がより強くなれるのだ、AIの出した解に対して自分なりの解釈をすることで新しい道が開けるのだというお二人の会話を聞き、新しいものへの開拓、挑戦の姿勢を見習いたいと強く感じた。
ペンネーム:
おにぎり
大学・学年:
愛知教育大学 2年
書名:
友よ・夏の花・原爆詩
著者:
林京子 原民喜 峠三吉
出版社:
金の星社
コメント:
原爆、戦争、そのような詩や文章を読むとどうしても目をそむけたくなってしまうのに、この原民喜さんの文章は自然とその世界に導かれていく感覚があった。見たことのない情景が言葉によって目の前に広がる。会ったことのない人が確かに目の前で生きている、そんな風に思えてならないと感じる言葉たちなのだ。戦争を経験していない者がほとんどを占めるようになってきた現代。しかし、これらの言葉を前にすると、過去のことだと切り捨てることなどできない生の情景を突き付けられる。
ペンネーム:
ごきりん
大学・学年:
東北大学 4年
書名:
invert 覗き窓の死角 2
著者:
相沢沙呼
出版社:
講談社
コメント:
倒叙推理小説の名の通り、犯人を知った状態でのスタート。読者が挑むのは探偵の推理を推理すること。犯人がわかってるからって別に推理が簡単なわけじゃない。私たちが本当に挑むべきなのは筆者がどの情報を削って私たちのミスリードを誘っているか暴くこと。腕に自信のある探偵はぜひ
自力での解決を目指してほしい。(私は無理だったよ、気づくかていうか知るかどこに描写あったんだよ物証)
ペンネーム:
ぜう
大学・学年:
西南学院大学 2年
書名:
結局、「すぐやる人」がすべてを
手に入れる
著者:
藤由達藏
出版社:
青春出版社
コメント:
やるべきことがあるのに先延ばしにしてしまい、そして締め切りのギリギリになってようやく慌てて動き始める。そういった経験をしてきた、あるいは今その状況にある人は少なくないでしょう。次こそはその状況を回避したいという方に是非読んでもらいたい1冊です。この本で紹介されているマインドチェンジは非常にシンプルで、僅か10秒で実行可能なものばかりです。そもそも何故人はやるべきことを行動に移すことが出来ないのかという原点に立ち返り、それを打破する思考法を知ることで求めていた「行動力」を獲得できるはずです。
ペンネーム:
ぜう
大学・学年:
西南学院大学 2年
書名:
スマホ脳
著者:
アンデシュ・ハンセン
出版社:
新潮新書
コメント:
自分が一日にどれだけの時間スマホを見ていたのか、スクリーンタイムを確認して仰天した経験はありませんか?一日に平均で4時間、スマホを触っているというデータもある中、その開発者であるスティーブ・ジョブズは我が子にデジタルデバイスを与えなかったとされています。現代社会においてドラッグとも表現されるスマホ。そもそも人類の脳はここ数年で突如として現れたこのデジタルデバイスやインターネットに適応することが出来るのでしょうか。普段からスマホが手放せない人にとっては耳が痛いものの、核心を突いた必読の1冊です。
ペンネーム:
ぜう
大学・学年:
西南学院大学 2年
書名:
スマホ人生戦略 
お金・教養・フォロワー35の行動スキル
著者:
堀江貴文
出版社:
Gakken
コメント:
本来、スマホは「使う」ものであるのに、スマホに「使われている」と感じたことのある人もいるのではないでしょうか。かくいう私もスマホによって膨大な時間を浪費してきました。しかし、スマホは人々の時間を奪い去るものなどではなく、身体拡張のためのツールとして開発されたはずです。この本では人間関係や知識、自己のブランドといった人生において欠かすことの出来ない様々な要素をスマホによって最大限に磨き上げる術が紹介されています。スマホとの新たな関わり方を知ることで、未来を切り開く戦略を手することが出来るはずです。
ペンネーム:
ぜう
大学・学年:
西南学院大学 2年
書名:
なぜか結果を出す人が勉強以前に
やっていること
著者:
チームドラゴン桜
出版社:
東洋経済新報社
コメント:
「努力しているはずなのに結果が出ない」という壁にぶつかったという経験は誰にでもあると思います。しかし、その状況に対してかけられる言葉は大抵、「それはまだ努力とは言えない」といったものばかりだったのではないでしょうか。確かに努力不足といってしまえばそれまでなのですが、根本的に努力の方向性を見誤っている可能性があるという側面を無視するわけにはいきません。現在の努力は自分にとって得意か不得意か、あるいは好きなのか嫌いなのかいうマトリクスによる整理から目標達成に見合った方向性を導き出してくれる1冊です。
ペンネーム:
ちゃこぺん
大学・学年:
富山大学 1年
書名:
これからを生き抜くために大学時代に
すべきこと
著者:
許光俊
出版社:
ポプラ社
コメント:
大学図書館で出会った記念すべき第1冊目。この本をきっかけに図書館通い生活が始まった。

大学生活のちょっとしたコツから、社会に出たときに求められる力まで教えてくれる、学生生活スタートにぴったりの本。読書は人間関係の幅を広がるチャンスであると学んだ。
大学生活が慣れた頃にもう1回読んで、どう感じるか比べてみようと思う。
ペンネーム:
にこにこ
大学・学年:
愛知教育大学 1年
書名:
世界焼きたてパン物語
著者:
竹野豊子
出版社:
東京書籍
コメント:
世界の様々なパンが出てきました。聞いたことのないパンばかりで、一つ一つインターネットで調べて画像を見ながら読み進めていくとさらに楽しめます。著者のパンの描写が美味しそうに書いているので読んでいるとお腹が空いてきます笑 一つ一つの国の旅の記録は短いけれど、内容は濃くてエッセイの書き方の参考にもできると思いました。
ペンネーム:
ノア
大学・学年:
愛知県立大学 1年
書名:
文豪どうかしてる逸話集
著者:
進士素丸
出版社:
KADOKAWA
コメント:
『文豪』と聞いて、様々なイメージを持つ人がいるだろうが、私はやはり何か人より飛び抜けたものを作る人は「どうかしてる」エピソードを持っている気がする。この本は文豪たちのそんな「どうかしてる」エピソードが詰まっている。そんな一方で、意外なほどに文豪同士は交流があり、無二の友人だったり、恋のライバルだったり、人間らしくて親近感があった。彼らが書いた名作を読むだけでは分からない、文豪たちの人間味を感じられる一冊だった。
ペンネーム:
バースデーケーキ
大学・学年:
お茶の水女子大学 3年
書名:
水を縫う
著者:
寺地はるな
出版社:
集英社
コメント:
やりたいことに真正面からぶつかることは、とても綺麗なことだけど、それだけではどうしても葛藤や焦燥が生まれてしまうことに対してどう向き合っていくか考えさせられた。なんとなくで生きる事はすごく楽だけど、人はやっぱりどこかで何かを見出したくなる生き物なのかなと思った。
ペンネーム:
パプ
大学・学年:
同志社大学 2年
書名:
モノクロの夏に帰る
著者:
額賀澪
出版社:
中央公論新社
コメント:
ホロコーストに加担した人は,「自分たち」とは違うものにとりあえず石を投げるくらいの気軽さで行ったんだろう,という,フクシマ出身の男子の言葉が刺さった。私は,今,「どちら側」に立っているだろうか。
ペンネーム:
ポップコーンわたなべ
大学・学年:
金沢大学 3年
書名:
量子力学と私
著者:
朝永振一郎
出版社:
岩波文庫
コメント:
日本人二人目のノーベル賞受賞者である朝永振一郎の量子力学とどのようにして向き合ってきたか、朝永らしい文体で語られている。
特に、「滞独日記(抄)」からは留学での苦悩やライバルである湯川への畏敬というか畏怖というか、とにかく人間らしく、生々しい。
偉大な物理学者であるのには変わらないのだが、一人の人間であることには変わりない。それでも、物理に向き合う姿勢は毅然としていて謙虚なのである。見習いたい。
きっと、貴方もこの天才に倣いたい姿勢が見つかると思う。ちょっと人生に躓いたら手に取って今を見つめ直す一冊。
ペンネーム:
まつばらん
大学・学年:
金沢大学 1年
書名:
そもそも「論理的に考える」って何から
始めればいいの?
著者:
深沢真太郎
出版社:
日本実業出版社
コメント:
ちゃんと「考える」ためにはどういった手順で整理していけばいいのかを知ることができる本です。…と言うと難しそうですが、クスッと笑える身近な具体例を用いて説明してくれるのでわかりやすいですし、登場人物のコミカルな掛け合いも楽しみながら読めました。
説得力を出すための考え方、斬新なアイデアの出し方、表の使い方なども学べます。この本のテクニック「要素を無理にでも数値化する」を使って、ずっと迷っていたことを決断できたときは嬉しかったです。
とても面白い本でした!
ペンネーム:
ムー
大学・学年:
名古屋大学 1年
書名:
コンビニ人間
著者:
村田沙耶香
出版社:
文藝春秋
コメント:
人間は普通を好む。このことについてこんなにストレートに書かれた本はないと思います。普通とは、働いたり結婚したりして社会を動かす歯車となること。そこで私は社会の歯車から離れたらどうなるのか考えてみました。他者から批判されると同時に、多くの責任から逃れる事が出来ます。自分自身とは何者かをゆっくり考えられそうな気がします。しかしやはり人間は完全にそのように生きることは難しいと思いました。普通と歯車から逃れた状態の行ったり来たりで生きることも一つの方法なのではないかと思いました。
ペンネーム:
モモノスケ
大学・学年:
新潟大学 1年
書名:
コクヨの結果を出すノート術
著者:
コクヨ株式会社
出版社:
三笠書房
コメント:
「ノートといえば横罫」という固定観念を打ち砕いてくれた一冊。意外と方眼ノートを使っている人が多いのに驚いた。しかも、無地あるいは方眼を愛用している人は字が綺麗で絵心がある。学生の大部分は横罫のはずなので、学生感覚から脱却して社会人として立派に活躍されている人はノートにも違いが現れるんだなあと思った。私も方眼ノートデビューしてみようかな。ちなみに授業でも習った通り、皆さん日付と表題の明記には気を使っている模様。立場は違ってもできる人のノートの普遍性を垣間見た気がした。
ペンネーム:
ラッキー
大学・学年:
神奈川大学 1年
書名:
高校入試
著者:
湊かなえ
出版社:
角川文庫
コメント:
高校入試という、大学生は多くの人が人生で経験していることで起こる事件を通して、受験が人生に与える影響や先生目線の受験などミステリーとして面白いだけでなく、たくさんのことを知ることができる作品です。また、私は初めは全然想定していなかった人物が時間に関わっていたり、人間関係が様々なところで繋がっていたりしてどんどん読み進められます。
また、私は見たことはありませんがドラマの脚本が本として出版されている作品なので、機会があればドラマも見てみたいと思います。
ペンネーム:
リョウ
大学・学年:
甲南大学 1年
書名:
嫌われる勇気
著者:
岸見一郎,古賀史健
出版社:
ダイヤモンド社
コメント:
生きることや対人関係について考えるいいきっかけになりました。対人関係は、すべての悩みの原因でもあるが、幸せもすべての対人関係から来ているという言葉に強く刺激を受けました。対話形式で哲学できな内容もすっと頭に入ってきましたが、課題の分離(自分のできることを考える)や、人を信頼すること、承認欲求を捨てること,自分は自由だと自覚することなど実践には長い時間がかかると感じました。これから先人間関係に行き詰まったら何度も読み返したいと感じる本でした。
ペンネーム:
丸犬
大学・学年:
名古屋大学 3年
書名:
Q&A
著者:
恩田 陸
出版社:
幻冬舎
コメント:
大型ショッピングセンターで起こった大型事故。多数の死傷者。だが事件の原因は未だ不明。
全ての文章がQ&Aの会話形式で進んでいくのが特徴である。食い違う証言による原因の分からない事件の不気味さに加えて、会話が進むにつれ被害者や関係者の心の奥に潜む闇がどんどん露呈していく。さらっと回収される恐ろしい伏線や、事件後に展開されるおぞましい化学反応の数々。数年振りの再読であったが、変わらず楽しめた。ゾッとする後味の悪い恐怖を詰め込んだ作品。
ペンネーム:
桐田
大学・学年:
龍谷大学 3年
書名:
学生との対話
著者:
小林秀雄/講義 、国民文化研究会/編 、新潮社/編
出版社:
新潮社
コメント:
小林秀雄氏による講義2つの記録、それと講義後に行った学生との対話5つが中心になっている。
私は氏の『無常ということ』を高校三年生の時に読み、何を言っているのか全く分からなかったのだが、本書に収録されている講義「文学の雑感」「信ずることと知ること」は語りかけられている感じがして今回は氏が伝えたいことを何となく理解できた。
対話で学生に「質問がわかりにくいのだけれど」とストレートに言う氏、その言葉を聞いて質問を言い換える学生、どちらも真剣さが伝わった。
氏の「話し言葉」を体感できる貴重な本だった。
ペンネーム:
苦学生
大学・学年:
長野県看護大学 1年
書名:
看護覚え書 ー看護であること 看護でないことー
著者:
フロレンス・ナイチンゲール
出版社:
現代社
コメント:
この本は看護の仕方を教えているのではない。考え方のヒントが書かれている。看護とは、患者の生命力の消耗を最小にするために、新鮮な空気、温度といった環境を整えることだ。しかし、気配りが足りず逆効果になっていないか……。この本は看護師に向けて書かれたのではない。他人の健康について直接責任を負っている女性たちに向けて書かれた本だ。今の時代、看病や育児の役割は女性だけにとどまらない。医療従事者は勿論、一般の人々、特に、本書の対象である、子供を持つ保護者や、看病・介護をしている人たちに是非読んでもらいたい。
ペンネーム:
大学・学年:
広島大学 2年
書名:
ヨモツイクサ
著者:
知念実希人
出版社:
双葉社
コメント:
作者の知念さんが医者であり作家でもある多才な方で、医療とミステリーが組み合わさった小説が特殊で面白かったです。前半の熊被害、後半の未知の生物の描写がリアルでホラー好きの人にはぜひ読んでもらいたいです。戦闘描写が多く手に汗を握る展開が続きましたが、最後のシーンは衝撃で背筋が凍りました。
ペンネーム:
大学・学年:
広島大学 2年
書名:
アルジャーノンに花束を
著者:
ダニエル・キイス
出版社:
早川書房
コメント:
この作品を一言で表すにはあまりにも人生経験が足りない。知能があれば幸せになれるわけではなく、結局何が人生において大切なのか深く考えさせられた。中学生の頃の自分が読んでいれば、その後の人生は大きく変わっていたのではないかと思う。最後の一文は切なく、泣きたくなるくらい美しいものだった。人生で一度は必ず読むべき名作。
ペンネーム:
詩暢
大学・学年:
京都大学 1年
書名:
哲学のヒント
著者:
藤田正勝
出版社:
岩波書店
コメント:
「私が私のなかに閉じこもるのではなく、他者へと開かれるような場が形づくられるのは、私自身が私自身の根底に開かれ、そこから自らを見つめることが可能になるからこそではないか」。自己反省は、ともすれば「反省している自分」に酔ってしまうことで、問題の本質を見失いがちである。また、スマホを持って以来、自分一人、かつ何もしない時間を忌避するようになっていることに気づく。大学生の今だからこそ、そうした時間に自分がどこまで耐えうるのか、耐えた結果何が見えてくるのか、試してみるのもいいのかもしれない、と思った。
ペンネーム:
大豆
大学・学年:
京都大学 1年
書名:
果物はどうして創られたか
著者:
梅谷献二・梶浦一郎
出版社:
ちくまプリマーブックス
コメント:
ミカンやリンゴ、ブドウに栗まで、普段特に気にせず食べている果物は、「どのようにして」創られたか、そして「なぜ」創られたか。果物に隠された秘密が明かされていくのを読んで、果物に対する見方が少し変わった。特に、全ての「ふじ」(リンゴ)の木は、たった1本の原木から接木によって創られたものだということが、とても心に残った。現在のそれを食べることは、原木のものを食べることとほぼ同じなのではないかと思ったからだ。果物は過去と未来をつなぐものなのかもしれないと思うとワクワクした。
ペンネーム:
大豆
大学・学年:
京都大学 1年
書名:
絵はすぐに上手くならない
著者:
成富ミヲリ
出版社:
彩流社
コメント:
絵が誰でも簡単に上手くなる、と謳った本やサイトは多くあるが、それとは対照的なタイトルに惹かれ、この本を手に取った。筆者によると、絵をどのような目的で用いるのか、自分が何を目指すのかによって上達に必要な方法は異なり、最短経路も異なるのだという。タイトルの通り、すぐには上手くならなくとも、効率的に自分の長所を伸ばす方法はあり、そのためには自分を見つめてみることが大切だという主張に私は感銘を受け、スケッチブックを買った。
ペンネーム:
本の虫
大学・学年:
東京経済大学 4年
書名:
イノセントデイズ
著者:
早見和真
出版社:
新潮文庫
コメント:
この本、読むと3日寝込むと言われてるそう。なんじゃそれと思いながら読んでみた。結論からいけば、まあ寝込みはしなかった。けど読み終わったら、まあ重たい気持ちになるわ消化良くのみ込めないわで散々だった。そんくらいのめり込んだし心揺さぶられる内容。重い話が苦手じゃなければおすすめする。物語が進行していくにあたってどんどん語り手が視点が変わって一点に考察が思いがとどまらないのが面白かった。でもそれが厄介な気持ちをうむ引き金になってたんだと思う。
ペンネーム:
本を読む看護学生
大学・学年:
新潟大学 1年
書名:
レモンと殺人鬼
著者:
くわがきあゆ
出版社:
宝島社
コメント:
私もレモンであり、同時にレモンの搾り手でもあると痛感した。
殺人鬼の気持ちなんて、私のような平凡な人間には到底わかりっこないと思っていたが、この本を読み終わる頃には、私も本質的には殺人鬼となんら変わらないのだと知った。正直、ショックだった。
自分だけがレモンなのではないと知って安心したいという心理と、自分だけはレモンの搾り手でありたいという心理が同居する、とても特殊な状態に気づくことが出来た。
何を言っているのか理解できなければ、この本を読むことをおすすめする。
ペンネーム:
本を読む看護学生
大学・学年:
新潟大学 1年
書名:
仮面山荘殺人事件
著者:
東野圭吾
出版社:
講談社
コメント:
全てに騙されたいときに読みたい小説。
ミステリ慣れしてしまっている私でも、想像の三歩先をいかれた気分で、読み終わった後の爽快感がえげつなかった。
さすがは東野圭吾作品という感じで、「そんなのありなの?」と思う展開が多かったが、それがかえってこの作品を味わい深くしていると思った。
月並みな表現になってしまって悔しいが、記憶を消してもう一度読みたい作品。
ペンネーム:
本を読む看護学生
大学・学年:
新潟大学 1年
書名:
陽だまりの彼女
著者:
越谷オサム
出版社:
新潮社
コメント:
そういえばこの本の出版社はどこだっただろうと書名を検索して、盛大なネタバレが予測欄に出てきたので注意されたし。最初は、ただの純粋な恋愛小説なのだ。歯が浮いて大気圏を突破し、二度と帰ってこなくなるくらいの甘酢っぱいラブストーリーだ。ただ、それに惚れてしまったら最後。ラストまで読み切ったときの絶望感・消失感は著しい。大気圏を突破した歯も帰ってきた。これほどまでに続編を切望した小説は珍しい。読めば、あなたもこの二人の幸せを願うようになる。そして、そのへんの四足歩行動物に問うのだ「君は、何回目?」って。

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