リーディングリストのとりくみ

「リスク」の食べ方　─ 食の安全・安心を考える
岩田健太郎　筑摩書房　ちくま新書

【2012年10月発売】 ISBNコード 9784480066848
価格:842円(本体:780円+税)

食に絶対の安全を求めるゼロリスクへの要望が高まる風潮の中で、食品の安全問題について具体例を示して、冷静かつ理論的に「食の安全とは何か」「安全と安心への向き合い方」について考えるきっかけを与えてくれる一冊。

七訂　食品成分表2018
香川明夫(監修)　女子栄養大学出版部

【2018年02月発売】 ISBNコード 9784789510189
価格:1,512円(本体:1,400円+税)

栄養と健康に関わる基礎的なデータ・資料を収録した本の最新版。専門書でありながらカラフルで解りやすいページもあり、雑誌を読むように手にとって見て欲しい。栄養士・調理師だけでなく家庭での食事や健康づくりにも役立つ内容。

割り箸が地域と地球を救う
佐藤敬一、鹿住貴之　創森社

【2007年10月発売】 ISBNコード 9784883402120
価格:1,080円(本体:1,000円+税)

国産間伐材製「樹恩割り箸」がもたらす3つの効用（環境活動、障がい者支援、森林資源保護）について理解することができるとともに、大学生協食堂で間伐材割り箸を利用することになった経過が述べられています。また、割り箸の文化的背景や樹恩割り箸が製造されるまでの詳しい工程を理解することができます。さらに、間伐材割り箸をベースに森林や日本の林業の抱える問題を考えることができます。地球温暖化など環境問題に関するコラムも充実しており、食・農・林・環境問題を考える際の教材に活用できます。

食育白書　─「食」の知識と選択する力を養う食育を目指して〈平成28年版〉
農林水産省(編集)　日経印刷　(農林水産省ホームページでも閲覧可)

【2016年8月発売】 ISBNコード 9784865790597
価格:1,944円(本体:1,800円+税)

食育基本法に基づき国が食育に関して行った内容の報告書であるが、地域や学校で行われている、生産者との交流や食文化の継承、食の安全に関する取り組みが事例として取り上げられている。大学生の皆さんが、食育について活動する際の参考となるでしょう。

日本農業の真実　(ちくま新書)
生源寺眞一　筑摩書房

【2011年05月発売】 ISBNコード 9784480066084
価格:821円(本体:760円+税)

食料自給率は高い方が良いのか、そもそも食料自給率の表す本質は何かを議論しながら日本の農業の課題を考えます。また、水田農業を対象とした農業政策についてのべ、農業者の高齢化に伴う担い手問題や減反問題について論述しています。やや難しい表現もありますが、米の生産調整政策、1990年から2010年の日本の農政を詳細に理解することができます。第5章では、農地の集積や農村コミュニティのあり方、加工・流通ビジネスへの展開などによる日本の農業の未来を考えることができます。

最新情報版 大学生が狙われる50の危険
株式会社三菱総合研究所、全国大学生活協同組合連合会　青春出版社

【2017年02月発売】 ISBNコード 9784413210799
価格:1,080円(本体:1,000円+税)

学生の生活環境は大きく変化をしています。スマホやインターネットの日常生活への浸透によるリスクの増大は堅調です。とくにSNS上でのやり取りが思わぬ事態となり精神的にも負担になることがあります。また学生が経済環境の労働者の一部と認識されている時代にあって、いわゆる「ブラックバイト」の問題が発生しています。それらのリスクに加えて、訪問販売などの悪質商法・宗教団体からの勧誘・自転車事故・盗難、女子に限るとセクハラ・痴漢の被害が目立っています。こういった学生生活の中に潜む危険を網羅的に学び、リスクリテラシーのマニュアルとして活用できる書籍です。

失敗学のすすめ　(講談社文庫)
畑村洋太郎　講談社

【2005年04月発売】 ISBNコード 9784062747592
価格:659円(本体:610円+税)

機械工学の教授が、大学での実験事故を含む多くの事故を取り上げながら、「失敗の要因を知り、失敗が本当に致命的なものになる前に、未然に防止する術」を説く。失敗を活用する組織とシステムの記載箇所は教職員こそが読んでおくべきかもしれない。

ブラックバイトに騙されるな！
大内裕和　集英社クリエイティブ

【2016年07月発売】 ISBNコード 9784420310758
価格:1,296円(本体:1,200円+税)

ゼミ合宿の日程調整ができないことから、学生アルバイトの異変に気がついた著者が、「ブラックバイト」の実態を調査し、経済的事情からそこから抜け出せない多くの学生達がいることを明らかにする。また、トラブルへの対応策も示す。