全国区組合委員保護者座談会(2024年開催)

受験において子どもに任せることと「親のサポート」とは……。

高校生も親も受験で手いっぱいで、合格後に何をすべきかが見落とされがちです。受験方式によっては、合格後から入学までの期間が非常に短い場合も。少しでも不安をなくすためには、早めの準備が必要になります。今回は現役大学生の保護者の方々にお集まりいただき座談会を実施。受験期から入学準備、入学後の生活について振り返っていただきました。

〈参加者〉

  • 古川 さつきさん(長男が東京大学1年生)
  • 𡈽田 麗さん(長男が早稲田大学1年生)
  • 小林 絵美さん(長女が早稲田大学2年生)

受験や進学における親としての不安

司会:まずは自己紹介をお願いします。

古川さつきさん(以下、古川さん):
古川さつきと申します。長男が東京大学の1年生です。

𡈽田麗さん(以下、𡈽田さん):
𡈽田麗と申します。長男が早稲田大学の1年生です。

小林絵美さん(以下、小林さん):
小林絵美と申します。長女が早稲田大学の2年生です。

司会:お子さまが受験生のときは、どのように勉強をしていましたか。
古川さつきさん
古川さつきさん

古川さん:
高校が遠方だったので下宿していて、自室で受験勉強をしていました。

𡈽田さん:
高校生のときはすごく自由で、寝っ転がって勉強したり、場所も関係なくやっていました。しかも、「分かっていることをもう一度書きたくない」という理由で、小学校から高校まで課題を一切出さない子どもでした。
親の手続きミスもあり1年間浪人してしまったのですが、浪人時代は予備校に通い、自習室で勉強していました。

小林さん:
娘は福岡の公立高校に通っていたのですが、高校の方針で3年の9月半ばまで行事の運営で忙しく、1学期はほとんど勉強ができない状況でした。このままだと「浪人するだろうな」と覚悟はしていました。
また、高校が国公立中心の指導で、基本的には「私立対策は自分でする」というスタンスでした。
本格的に受験勉強を始めたのは3年の9月頃からで、塾に頼るしかありませんでした。15時半頃に学校が終わり、そこから塾で22時半頃まで勉強して、家に帰ってからは勉強していなかったです。

司会:受験や入学にあたり、不安や心配だったことを教えてください。

古川さん:
東京大学だけに絞り、「私立大学も、後期試験も受けない」と言っていて、落ちたら浪人決定なので心配でした。

𡈽田さん:
一度目の入学手続きは夫と息子だけでやるということで、私はノータッチでした。実際に始まってみると二人の間で会話が少なすぎて細かいやりとりができておらず、手続きミスが起きました。入学金は払ったのにその先の手続きを夫がやっていなかったんです。それで浪人することになりました。
予備校では知り合いが一人もいない中、誰とも話さないまま1年間を過ごしたようです。「今年はどうするの?」と問いただすとますます話さなくなってしまうので、こちらで大学の資料を取り寄せ、さりげなく出して「今年は共通テスト利用でどこを受けるの?」などと聞いていました。「地方だっていいのよ」と言ったりもしましたが、「東京から離れたくない」ということで、都内で大学選びをすることになりました。

小林さん:
高校は福岡でしたが、小学校6年までは東京にいたので、娘は「また東京に戻ってきたい」「東京以外は受ける気がない」という強い思いがありました。最初は国立も考えたのですが、学力や勉強時間を考え、「私立大学に絞ろう」と早めに結論が出ました。
高校からの情報も少なく、私立にはどんな受験方式があるのかなど、詳しいことが分からない不安はありました。さらに、コロナ禍だったのでオープンキャンパスがなくなり、実際に見たり、対面で相談ができない不安も。受験期間のホテル予約や長期間一人で過ごせるのか、ホテルから学校までの電車を間違わないかなど、いろいろな不安を抱えていました。

大学の情報の集め方

司会:大学や受験の情報は、どのように集めていましたか。

古川さん:
離れて暮らしていたこともあり、本人に任せていました。高校の先生や友達に聞いたり、大学のパンフレットなどを見ながら情報を集めていたようです。

𡈽田麗さん
𡈽田麗さん

𡈽田さん:
受験は、様々な種類、出願の仕方があり難しいです。長男のときは、「親と子がしっかりコミュニケーションを取り、ミスしないようにしましょう」と何度も保護者会で案内がありましたが、夫はそこに参加できていないので一度目のミスが起こりました。
今、受験生の下の子は音楽系志望なのですが、東京の国立は東京藝術大学しかなく、地方の国公立の音大は愛知・沖縄・京都などです。地方の音大の情報が少ない中、東京に集結するフェアに参加したのですが、来ている方が教授で下宿などの入学準備の相談はできませんでした。

小林さん:
うちは東京の私立大学が福岡に集まるフェアに行きました。各大学の職員が来ていて、全体の説明会と個別相談があり、興味がある大学は個別相談もしました。早稲田大学の職員はすごく若いOBだったので生の声を聞くことができ、「どのような受験方式がありますか?」「どこに住むといいですか?」という質問にも答えてくれたので、娘自身もイメージが湧いたようで、行って本当によかったと思っています。
あとは河合塾の「Kei-Net」というサイトに各大学の学部・偏差値・入試情報などが載っていて、サイトを見ながらどの大学・学部を受けるかを調べ、夫とチェックしながら出願スケジュールを立てました。

大学選びに関する親としてのアドバイス

司会:お子さまの志望校選択について、親としてどのようなアドバイスをされましたか。

古川さん:
本人に任せていたので、アドバイスはしていません。息子から「こうします」という決定事項の報告があるのみでした。医学部志望から東京大学に変わったのですが、一番上を目指すことだけを決めていたようです。

𡈽田さん:
長男には「国立しかないよ」と言っていて、東京大学を目指していました。結果落ちてしまい、後期で筑波大学を受けて合格したのですが、早稲田大学とすごく悩んでいました。国立後期の発表後1~2日で手続きをすべて行う必要があるのですが、締め切り2時間前ぐらいまで悩んでいました。周りに聞くとみんな「早稲田がいいよ」「理工学部がいいよ」という意見で、長男からは「弟は好きな道を選べて、なんで自分はだめなの?」と言われ、「確かに不公平だな」「もう国立じゃなくてもいいか、親が頑張るか」と腹をくくりました。

小林さん:
うちも特にアドバイスはなく、本人が「行きたい」と言ったところを応援するスタンスでした。
ただ、「一度は実際にキャンパスを見てほしい」と思っていました。
高校2年のときに、コロナ禍で制限がありましたが早稲田大学の予約制の文化祭に奇跡的に直前予約ができたので、娘と二人で行くことにしました。
行く日に都内の私立大学を5~6校を見て回る弾丸ツアーでした。早稲田大学以外はイベントをしていないので、キャンパスを自分たちで回っただけですが、立地やキャンパスの雰囲気を感じ取ることができました。そこで、「やっぱり早稲田に行きたい!」「私はこの大学に来るんだ!」と気持ちが高まったようです。
最初は全然勉強をしていなかったので「無理かな」と感じていましたが、本人が「行きたい!」と言うので否定せず、判定が悪くても「高い目標を持ってもらおう」と思っていたら、最後まで折れずに頑張り切れて合格することができました。子どもに任せていたことと、実際に大学を見に行ってモチベーションが上がったことが良かったのだと思います。

司会:高校3年のときに、どのようなことを思いながら大学を選びましたか。
小林絵美さん
小林絵美さん

小林さん:
周りの友達は「先生になりたい」「医者になりたい」という目標から学部を選んでいたようですが、うちの子は「なんとなくメディア系に興味がある」「社会学が面白そう」とぼんやりしていました。その中で、選択肢が広そうな学部を選ぼうとしていました。今のところ将来もメディア系に進みたいと思っているようです。まだ定まってはいませんが、「勉強は楽しい」と言っているので良い選択だったと思います。

𡈽田さん:
周りには「これをやるためにはこの学部」と決まっている方もいましたが、うちはまったく決まっていなかったです。ただ、「この科目しかやりたくない」という気持ちはあったので、「これができる学部はここしかないよね」「通える範囲だと偏差値的にここだね」と絞っていきました。
下の子は、音楽家として生きていけるかどうか、オーディションで受からないと発表の場がないなど、厳しい社会の縮図の中で生きていくことになります。「音楽家にならなくても、自分は何をしても生きていけるから」と考えているようで、親が応援してくれる大学までは「好きなことをやらせてもらおう」と思っているのかもしれません。

合格が決まってから入学までの不安

司会:大学合格後から入学にあたり、不安だったことをお聞きしたいです。

古川さん:
一人暮らしが一番心配でした。まずは部屋を決めて、必要な物を購入して。引っ越しまで期間が短く、さらに下の子が二人とも受験生だったので大変でした。

𡈽田さん:
早稲田大学は奨学金の種類がたくさんあるのですが、入学手続きの際に奨学金も申し込む必要があります。提出書類を高校に取りに行く必要があるのですが、締め切りまで残り2時間で「絶対に間に合わない」という状況でした。本来1週間かかる書類を、高校に電話してお願いして、何とか間に合いました。
3月25日頃までバタバタしていて、入学まで残り1週間で必要な物を揃えたり、ガイダンスを確認し始めたり、とにかく時間がありませんでした。

小林さん:
うちは部屋探しが一番不安で、まず大学生協に頼りました。合格発表が遅かったこともあり希望条件に合う部屋は埋まっていたのですが、「1軒おすすめがあります」とZoomでつないでいただけて。ただ、悩んでいる間に他の方に決まってしまいました。あとはもう現地で探すしかなかったのですが、不動産屋と娘が1対1になるのは不安なので夫が休みの日に東京へ行き、娘と二人で回って何とか見つかりました。不安な部屋探しでしたが、大学生協がすごく親切に対応していただいて、成約できれば何万円キャッシュバックなどもあったので、大学生協で本当は決めたかったです。

最近の入学手続きの実態

司会:入学手続きをオンラインでやる大学も増えてきていますが、以前は郵便局や銀行へ行くなど、親が走り回るケースも多かったようです。皆さんの入学手続きはスムーズにいきましたか。

古川さん:
入学手続きの案内を確認しながら、ウェブサイトから夫と息子が手続きをしました。「スムーズにできた?」と聞くと、「四苦八苦しながらやった」と言っていました。

𡈽田さん:
早稲田大学は入学金を他の学部に転用できるのが便利ですが、手続きがややこしかったです。結局6学部受けたのですが、締め切りまで2時間しかない中、入学金の振り替えがその日のうちに必要で、おまけに奨学金の申し込みもあり大変でした。本人のIDでログインした合格通知の画面からしか振込用紙が出せなくて、振込用紙が別の学部のものだったり、手続き後に大学から「違う学部の手続きをなさっていますけど大丈夫ですか?」と電話があったり。一度失敗しているからこそ、「今年は絶対に間違えないように」と気持ちを強く持っていたのでなんとかできましたが、スレスレでした。

小林さん:
手続きはスムーズではありませんでした。分厚い冊子が届き、それに沿って第一次振り込み、第二次振り込みと計2回手続きをする必要がありました。振り込みのときに合格番号と学部番号のバーコードを貼っていないと受け付けられないのですが、夫から「バーコードがなかったから今日はできなかった」と連絡が来たりしました。冊子が複雑で、入学式を迎えるまでは本当に手続きができたのかハラハラしていました。

遠方での部屋の探し方

司会:お子さまの部屋の探し方と決め手を教えてください。

古川さん:
探し方が分からなかったのでインターネットで検索して、大学生協のホームページを見つけ、資料請求をしました。資料で事前予約や合格発表後に住まい相談会があることを知りました。「発表後にも住まいは十分にあるので急がなくて大丈夫」と書いてあり、受験に集中してほしかったので部屋探しの話はせず、合格発表の翌日の住まい相談会に参加しました。「交通機関を使わずに歩いて行きたい」と言っていたので、大学からの近さを一番の条件に探してもらいました。事前予約やオンラインもあると教えていただきましたが、雰囲気が分かるので実際に行くのが一番です。

小林さん:
うちも合格発表後に探しました。「オートロックで駅に近い」という条件では全然見つからず。夫と娘が二人で現地に行ったのですが、大学の最寄りから1駅離れた駅近のアパートしかなくて、そこを押さえました。新築のきれいなアパートでしたが、家賃が割高で、街灯がなくて夜が怖いというので1年で出ました。大きい駅の近くに住み直し、古いマンションですが駅まで徒歩3~4分くらいの距離で、今のところは満足しているようです。部屋探しで事前予約はまったく考えていませんでした。土地勘がない分、歩いてみないと分からないこともあります。実際に行って不動産屋から「こちら側の通りは安全だけど、駅の反対側はおすすめしない」などの話が聞けて良かったです。

古川さん:
うちは事前予約をしたのですが別の方の仮押さえとなっていました。結果的にその方が不合格でキャンセルになり、今はそこに住んでいます。

小林さん:
奪い合いですよね。うちも「仮押さえが入ったのでごめんなさい」と言われたり、「もう一人希望者がいるので、今決めてもらわないと別の方になります」と言われたりしました。

古川さん:
説明会を聞いているけど、おそらく同じ情報が共有されているので、今この瞬間に誰かが決めたらどうしようという心配がありました。

パソコンの購入先と決め手

司会:パソコンについて伺います。パソコンはいつ・どこで購入されましたか。

古川さん:
どんなパソコンを選んだらいいか分からなかったのですが、住まい相談会のときに展示してあったパソコンを見て大学生協で購入しました。4年間保証や、修理のときの代替機の無料貸し出し、セットアップ講座などもあり、親として安心だと思ったのが決め手です。しかもパソコン・タブレット・複合機の3点セットがあり、それを購入しました。紙媒体も使うのであったほうがいいと言われましたが、活用しているかは分からないです。

𡈽田さん:
入学ガイダンスで息子の横の席の方がいろいろと教えてくれたそうで、一緒に大学生協でパソコンを購入していました。

小林さん:
家探しの日に、大学で開催されていた大学生協の説明会で勧められて、その日のうちに夫が購入手続きをしました。娘はスマホを何度も壊した過去があるので、4年間保証と代替機の無料貸し出しサービスが決め手でした。大学の学部から「これを買ってください」と指定があったので、機種に悩むことはなかったです。

司会:皆さんが購入したパソコンは、MacとWindowsのどちらでしょうか。

小林さん:
授業でデータを扱うということでMacです。

古川さん:
「理数科はMacのほうがいい」と現役東大生から教えていただいたので、迷うことなくMacにしました。

𡈽田さん:
うちもMacです。

大学生協のサービス活用状況

司会:大学生協はホームページや冊子で情報を発信していますが、どのように活用されましたか。

古川さん:
部屋探しをする際に大学生協のホームページを知り、東京大学生協の資料を秋頃に請求しました。その中で見たのは物件情報だけです。

𡈽田さん:
実際に冊子を手にしたのは、入学式前のガイダンスのときです。本人が大学に行ったのですが、いただいた書類の中に大学生協の「入学おめでとうパック」が入っていました。夫と息子はホームページを見ていましたが、私は冊子を見て入学準備の情報を確認していきました。私立にするなら食費も交通費もすべて自分で出してもらう上で、夫が「これはいい!」とミールパスを勧めていました。最初に支払う6万は夫が立て替え、「月々5000円でいいから返してもらおう」と言っていました。

小林さん:
大学生協のホームページがあるのは知っていましたし、冊子は入学後に見ました。私はLINEを登録して、「先輩方が参加する説明会があります」というお知らせが届いたので、すぐ予約して夫と娘が行きました。そこで学部生から「このパソコンのこのスペックがいい」という説明を受けたそうです。LINEはしばらく登録していて、「教科書販売が始まります」など、お知らせがくるたびに娘に知らせていました。

入学準備をする上でほしかった情報

司会:入学の準備期間でこういったものがあれば良かった、こういう情報が知りたかったということがあれば、お聞きしたいです。

古川さん:
受験に関しては本人に任せきりでしたが、親がどの時期に何をしたらいいかが分からなかったので、タイムスケジュールがあると良かったです。それに沿って進められれば、後半にバタバタすることはなかったと思います。

𡈽田さん:
合格してから入学までがすごく短くバタバタしていたので、その間にピンポイントで分かりやすく発信してくれるといいなと思います。それと冊子はもう少し早く、合格通知と一緒に届くとありがたいです。

小林さん:
部屋探しのあとに何を揃えればいいのかが手探りでした。「キッチンにはこれがあるといい」など、一人暮らしに必要な物の案内があると助かります。また、親が下宿先に1日しかいられない中で、家具・家電を受け取ったり、近くで買い出しをしたりと大変だったので、一人暮らしに必要なもの一式がまとまっているとありがたいです。

大学生活がスタートしてからの子どもの様子

司会:実際に大学生活が始まり、お子さまの様子はいかがですか。

古川さん:
何も言ってこないので、困っているのか、悩んでいるのかは分かりません。

𡈽田さん:
「もう分かっていることは書きたくない」という理由で高校まで課題を出さずにきたので心配でしたが、大学では初めてのことや自分のやりたいことを深くできるのできっと楽しいはずです。意外だったのが、理工学部は手書きが多いことです。実験の手順をごまかさないようにすべて手書きで、消してもいけないそうです。アナログ生活で、ノートや文房具などを本人が頻繁に買っています。

小林さん:
娘は何でも言ってくるタイプで、最初は毎日のように電話がかかってきていました。特に大学から一人で東京に出て、一人で決断することが初めてだったので、最初は寂しそうで何でも相談してきました。友達ができる・できないや、サークルの選び方が分からなかったり。1年経ってみて、「なんであんなことで悩んでいたんだろう」と言っています。

大学での食事事情

司会:皆さんは「学食マネー」や「ミールパス」など大学生協の食事サービスを利用されていますか。

古川さん:
うちは「学食マネー」を利用しています。学食以外では校内のコンビニでも使えるそうなので、使い方は本人に任せています。それに、ちゃんと食べているかを親も確認できるので安心かなと思っています。本人に学食マネーの良いところを聞いてみたのですが、「安く食べられる」と言っていました。

司会:学食マネーは、組合員価格で割引があるのがポイントです。

𡈽田さん:
うちは「ミールパス」を利用しています。1日上限600円で、本人としては手持ちのお金が減らないで済むので愛用しています。ただ、年度初めに6万円一括で支払わなければいけないのですが、学生本人が払う場合はきついと思います。それに理工学部は昼食が争奪戦で、学食になかなか入れず売り切れてしまって、購買に行ってもパンやおにぎりもほぼ売り切れているようです。

小林さん:
うちは「学食回数券」を利用していました。学食は混んでいるのか、購買でいつもパンやおにぎりを買って食べていると言っていました。ちなみに、本人にミールパスのことを聞いてみたのですが、「こんなのあるんだ!」という反応でした。ただ、最初の6万円入金がネックで、「親が払ってくれるならやる」という感じでした。

子どものこれからについて

司会:大学生活や進路、就活など、お子さまの今後について心配なことはありますか。

古川さん:
3年生で学科が振り分けられ、おそらくキャンパスが変わるので、部屋探しや引っ越しがスムーズにいくか不安です。これから学科が決まりますが、将来のビジョンがまったく見えていないのも心配ですね。ただ、本人が決めることなので、見守っていかなければと思っています。

𡈽田さん:
「やりたいこと」が見えてくるまで時間がかかりそうで、学部で終わるのか、院に進むのかなど、不安はいっぱいです。「国立に行ってほしい」という中で私立に行ったので、本人はなるべく親に迷惑をかけないように効率の良いバイトがないかと考えがちで。でも、変な勧誘があると聞くので、騙されないか心配です。

小林さん:
うちは今2年生で、来年インターンシップが始まります。「一度海外に行ってみたい」という留学希望もあり、お金もかかるのでどうしようかなと思っています。就職活動も来年から始めるので、何から手をつけていいのか分からず、不安があります。

大学生協に期待すること

司会:最後に、大学生協に対して感じていること、期待していることをお聞きしたいです。

古川さん:
部屋探しが不安だったので、大学生協主催の住まい相談会は心強かったです。

𡈽田さん:
ミールパスは便利ですが、6万円払った後に食べないまま3月まで過ぎると持ち越せないシステムには、少し躊躇してしまいます。具合が悪くて食べられなかったり、争奪戦が激しくて食べたいものが食べられなかったり。食べられたときに都度払うほうが安心かなと感じてしまうこともあり、もう少し使いやすいシステムになるといいなと思っています。
大学生協のパンフレットは長男が高校生のときから知っていましたが、あまり見ていませんでした。でも、いざ自分の子どもが地方に行くかもしれないとなったときに、部屋探しなどで大学生協を活用できるんだなと思いました。

小林さん:
部屋探しは大学生協がすごく強いですよね。私も大学生のときの部屋探しは大学生協でやりました。 実は大学生の頃に大学生協に関わっていたので内情を少し知っているのですが、まだまだ認知されていません。合格発表があって調べて、冊子を見て初めて大学生協がやっていることが分かると思います。大学生協と大学生の関わりがもう少し認知されるようになったら、もっと早くに入学準備などで活用されるのではないかと思います。

司会:本日は、これにて終了したいと思います。
ご参加いただきましてありがとうございました。

2024年8月31日大学生協杉並会館にて

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