「高校生×大学生座談会」(2026年開催)
大学受験に向けた勉強法と受験期の過ごし方

これから大学受験を迎える高校生たちにとって、受験は未知の世界で、不安なことだらけ。
どのように勉強をすれば良いのか、参考書はどう選べば良いのか、分からないことばかりで、心細く感じていることも多いと思います。そこで今回は、5名の高校生と4名の大学生による座談会を開催。難関大学の受験を突破した先輩たちが、合格を目指す高校生たちの疑問や悩みに答えてくれました。
〈高校生の皆さん(東京都立高等学校)〉





〈大学生〉
- 武信 隼人さん(東京大学)
- 大塚 丈雅さん(大阪大学)
- 太齋 純香さん(早稲田大学)
- 立山 翔万さん(同志社大学)
Contents
本日はお集りいただき、ありがとうございます。まずは、大学生の皆さんから自己紹介をお願いします。
東京大学
武信 隼人さん(以下、武信さん):
東京大学在学中の武信隼人です。私は部活もやっていましたし、塾には通わず独学で勉強していました。よろしくお願いします。
大阪大学
大塚 丈雅さん(以下、大塚さん):
大阪大学の大塚丈雅です。私は中高一貫教育の学校で、部活は中高ともに科学部に所属していました。よろしくお願いします。
早稲田大学
太齋 純香さん(以下、太齋さん):
早稲田大学の太齋純香です。私も中高一貫教育の出身で、部活は中高ともに合唱部に所属し、高校では合唱部の部長を務めていました。よろしくお願いします。
同志社大学
立山 翔万さん(以下、立山さん):
同志社大学の立山翔万です。私は高校時代は理科部に所属していました。高校3年生の6月まで活動し、勉強と両立していました。よろしくお願いします。
高校生の皆さんも自己紹介をお願いします。
羽畑 陽さん(以下、羽畑さん):
羽畑陽です。本日はいろいろとお話を伺いたいと思います。よろしくお願いします。
南里 空さん(以下、南里さん):
南里空です。本日は勉強方法などの話を聞かせていただきたいと思います。よろしくお願いします。
瀬戸口 晃輔さん(以下、瀬戸口さん):
瀬戸口晃輔です。勉強と部活の両立について聞かせていただきたいと思っています。よろしくお願いします。
熊本 瑛輝さん(以下、熊本さん):
熊本瑛輝です。今日はいろいろとアドバイスをいただきたいと思っています。よろしくお願いします。
山下 千都勢さん(以下、山下さん):
山下千都勢です。勉強方法や使用している参考書について伺いたいと思います。よろしくお願いします。
部活と勉強の両立
大学生の皆さんは、部活と勉強の両立をどのようにしていましたか。
武信さん:
勉強の仕方は学年によって多少変わってくるのですが、高校1年生のころから受験勉強を意識して勉強していた、ということではなかったですね。定期テストが年に5回ほどあったので、テストの2週間前から勉強をする、という感じでした。高校2年生になると受験勉強も意識し始めまして、部活動が終わった後に、高校の自習室で2時間ほど毎日一定の時間を確保して勉強をしていました。
大塚さん:
私は中学、高校と科学部に所属していました。探究の授業に近いような研究もやっていましたね。高校2年生のころまでは、私も受験を意識せずに、テストの前に教科書や参考書を中心に勉強していました。英語検定などの学校外での資格試験に力を入れていたので、そうした試験があるときは意識して時間をとり、勉強をしていました。
太齋さん:
私は中学高校一貫教育の学校で、部活は合唱部に所属し、高校では部長を務めていました。とても忙しい部活で、週に5日間は部活動があり、その中で朝や昼休みに時間を見つけて勉強をするスタイルが1・2年生のころは多かったと思います。私は現在早稲田大学に通っていますが、第一志望は東京大学の理科一類だったんですね。高校1年生のころから、それを意識して勉強をしていました。私は元々朝型なので、朝4時に起きて勉強し、7時までに学校へ行き、授業が始まる8時30分ごろまで学校の自習室で勉強をしていました。部活から帰ってくると、疲れて勉強が手につかなくなるため、朝集中して勉強をしていましたね。
立山さん:
私は高校3年生の6月ぐらいまで、理科部に所属していました。授業では学ばないような実験を行い、とても楽しかったですね。姉から「高校1年生で基礎をやっておいたほうがいいよ」と言われ、意識して高校1年のころから進めていました。私も朝早い時間のほうが効率良く進められるため、朝を中心に勉強していましたね。放課後は課題以外の応用的なもの、予習などをメインに学習していました。
通学時間の使い方
大学生の皆さんは、高校時代は自転車だったり、電車だったり、通学されていたと思いますが、通学時間はどのようなことをしていましたか?
武信さん:
私は電車で通学していたのですが、学校までは片道で40分ほどあったので、英単語帳を使って暗記をしていました。高校1年生のころに学校から配られた英単語帳があり、1日あたり200単語ずつ覚え、一年生のうちに一冊全部覚えきることを目標にしていました。高校2・3年生になると英単語以外にもいろいろとやることが増えて、古文単語や社会、化学など、暗記科目をメインに勉強していました。あとは、英語のニュースを聞くようにしていました。
大塚さん:
私は学校までの電車に乗っている時間はだいたい15~20分ほどの短い時間だったので、英単語だったり、古文だったり、やはり暗記系のものをメインに勉強していました。高校3年生になると、いろいろ参考書も持って行かなくてはいけなくなり、単語帳を持ち歩くのが大変になりました。なので、英語はスマホのアプリに頼り、通学時間に勉強していましたね。
太齋さん:
私の通学時間は45分程度で、電車に乗っている時間が15~20分ほどでした。電車に乗っている時間は、英単語や古文単語などを覚える時間に当てていたと思います。電車から降りて学校まで歩く時間は、英語のリスニング力を鍛えるために、テッドトークや英語のニュース、自分で録音したものを聞いていました。自分の声で録音したものは、覚えやすいと感じていたので、その方法で勉強していました。
立山さん:
私は自転車で通っていて、学校まで5分ほどだったので、何かをするという時間はありませんでした。朝食を取っているときに、予備校の講師が解説している数学の問題を見て、その後自転車に乗りながら、どうやって解こう、など考えていました。
先輩たちの英語の勉強スタイル
この他、高校生の方々で、大学生の先輩に聞きたいことはありますか?
羽畑さん:
通学中に英語のリスニングをしているという方が何人かいらしたんですが、どのようなものを聴かれていたのでしょうか?
武信さん:
私は特に洋楽などを趣味で聴くということはなかったのですが、『TED talks』や『TED-Ed』をYouTubeで見ていましたね。5分くらいの短い動画で、世の中の雑学豆知識みたいなことをコミカルな映像付きで英語で話をするという番組なのですが、内容も興味深かったですし、何より見ていて楽しかったんですね。英語を自分自身で訳してみて、意味を理解できるか等、英語力を試す勉強にしていました。
立山さん:
『フィニアスとファーブ』というアメリカのアニメがあるのですが、私はそれを日本語字幕のない現地のものを見ていました。あとは、もともとアニメ好きということもあり、日本のアニメの英語版を見てきましたね。この表現は英語にするとこんな表現になるんだな、ということが分かって興味深かったです。
太齋さん:
私は特に洋楽を聴いていたということはないのですが、高校3年のころから、スマホだったり、パソコンだったり、設定を全て英語にしていました。常に目に触れるものは英語にしようと、意識的にしていたと思います。
大塚さん:
私もスマホの設定を英語にしたり、英語に触れる機会を増やすようにしたりしていましたね。
羽畑さん:
私はNHKの基礎英語をたまに聴くのですが、皆さんはいかがでしょうか?
立山さん:
高校の授業で聴いたことはありましたね。ショッピングの会話編等を見たことがあります。
瀬戸口さん:
私は、英語の単語本の答えを赤いシートで隠しながら勉強しているのですが、それではあまり覚えられなくて、悩んでいます。皆さんが行っていた勉強方法を教えていただけますか?
武信さん:
単語帳の答えを赤シートで隠すという勉強法は、実際私もやっていました。単語の番号1から200番まで覚えると決めたとして、別の日に次は200から400番に進むのではなくて、100から300番を見るんですね。ここでその101から200番の分は2日間重なっているので、2日かけて覚えられるわけです、なので、1日見ただけでは忘れているかもしれないので、確実に覚えるというのを意識してその方法をやっていました。単語帳の使い方としては、赤で書かれた箇所だけではなく、例文でその単語がどういうふうに使われているだとか、動詞であれば自動詞なのか、他動詞なのか、どういう前置詞が来るかというのを覚えるというのが大事だと思うんです。例文を見て、その中での意味と使い方を覚えることで、英作文にも役立つと思います。
大塚さん:
私も赤シートで隠しながらやっていたのですが、それ以外では分からなかった箇所に記しをつけて、そこを繰り返し見て、覚えるまで反復するということをやっていました。高校3年生になると、単語のアプリを使って勉強もしていましたね。
私はKADOKAWAの『鉄壁』を使っていたんですけれど、まず1週目は赤シートで隠すというのをやり、『鉄壁』一冊分を終わらせて、2週目からはチャプターごとに少しずつ覚えていくというのをやっていました。そのときは、細かい意味だったりとか、例文だったりとか、そうした箇所もしっかり覚えられるように、赤シートは使わずに、ここを例えば20分くらいで覚えたら、そのあとは歩いている時間に、頭の中でそれを思い出すってことをやっていました。後でもう一度単語帳を見返して、どこが思い出せなかったのか照らし合わせ、何度もそれを繰り返すことによって細かいところまで覚えるように心掛けていました。
立山さん:
私は10分で100単語覚える、ということを実践していました。正解率は30から40ほどなのですが、次は3分で覚え直すと、今度 70個くらいは正解になる。最後は1分でやる、というようにしていましたね。通学時間の自転車に乗っている時間、5分で覚えるということもしていました。これを高校1年のころに。高校2年と3年では、類義語と対義語でまとめること。単語って1つずつ覚えると効率が悪いので、似ている単語はまとめてグループにして覚えていました。
受験期間の息抜き
大学生の皆さんは、受験期間にやっていたリラックス方法はありますか?
武信さん:
私の息抜きは2つあります。1つ目は友人としゃべること。自分だけが頑張っているわけではない、みんな一緒に頑張っているんだという意識を持つことができるので、仲の良い友人とお昼や夕飯を食べる時間を持つようにしていました。リラックスした状態で雑談するのは、大きな息抜きになりました。家族ともよく話をするようにしていましたね。あとは、YouTubeを見ることでしょうか。受験期の唯一の娯楽だったと思います。YouTubeは、お風呂に入るときの30分のみと決めて見ていました。
大塚さん:
私も友人と話すことがリラックスできる時間でした。あとはゲームをすることが楽しみでした。ゲームをする時間はここまでと決めて、やっていましたね。勉強以外でやることといえば、大学の書類の準備が意外にも息抜きになりました。志望理由を考えたり、面接対策をしたり、勉強以外のことをする時間は息抜きになっていましたね。
太齋さん:
私は合唱部に所属し、歌うことが大好きだったので、お風呂に入っている時間に熱唱したりしていました。あとは、皆さんと同様に家族と話すことです。私は仙台の出身なのですが、今は東京で1人暮らしです。受験生最後の1年間は、家族とゆっくり過ごせる貴重な時間だったと、改めて今感じています。
立山さん:
私はリラックス方法が三つほどあります。1つ目は筋トレと運動です。運動すると睡眠の質が変わるのでとても重要です。二つ目はYouTubeを少しだけ解禁して見ていました。3つ目は制限をかけて少しだけゲームをしていました。娯楽の時間を削りすぎるとストレスになるので、リラックスするためにやっていましたね。
おすすめの参考書と「自分に合う一冊」
大学生の皆さんが受験のときに使っていたおすすめの参考書を教えてください。
【東京大学・武信さんのおすすめ参考書】
武信さん:
私はKADOKAWAの『鉄録会 東大英単語熟語 鉄壁』という英単語帳を使用していました。皆さんご存じかと思うのですが、東京大学の英語入試に特化している単語帳で、東京大学志望の友人はみんなこれを使用していましたね。化学では、数研出版の『化学重要問題集』がおすすめです。高校2年生くらいのときに、これを徹底的に頭に入れたことで、受験期も化学が得意になれたのかな、と思います。あと、現代文では桐原書店『上級現代文Ⅰ』を使っていました。現代文がとても苦手だったのですが、東大に合格するまでのレベルに持っていくために、この参考書にはとてもお世話になりました。とても勉強に役立つ参考書なので、おすすめです。また、生物については、問題集よりも参考書を読み込むようにしていましたね。たまたま学校で配られた第一学習社の『最新図説生物』を興味深く読んでいました。細かい知識を問われることもあるので、こうした資料集を読み込むことはおすすめです。数学に関しては、啓林館の『フォーカスゴールド』という真っ黒なカバーの参考書ですね。これは網羅系の参考書といわれるものでして、これを完璧に頭にいれればどの大学の問題も解けると、高校の先生に言われていたので、徹底的に頭に入れていました。
英 語

『鉄録会 東大英単語熟語 鉄壁』
(KADOKAWA)
化 学

『化学重要問題集』
(数研出版)
現代文

『上級現代文Ⅰ』
(桐原書店)
生 物

『最新図説生物』
(第一学習社)
数 学

『フォーカスゴールド』
(啓林館)
【大阪大学・大塚さんのおすすめ参考書】
大塚さん:
私は三省堂から出ている『化学の新研究』を参考にしていました。この本は網羅系の問題集というよりは、参考書という感じで、情報がいっぱい掲載されています。教科書にも載っていないような細かい知識も出ていて、高校で習うものよりももっと踏み込んだ内容になっていています。有機化学で学ぶ、薬の起源など、興味深い情報も学べるので、辞書のような感覚で読めると思いますね。
化 学

『化学の新研究』
(三省堂)
【早稲田大学・太齋さんのおすすめ参考書】
太齋さん:
大学の過去問題には大学からのメッセージが込められているので、基本的には過去問題を解くのが良いと思っています。過去問題をよく理解するために参考書を使用していました。基礎固めとして、数学は、チャート研究所の『チャート式』を主に使用しました。東京出版の『真・解法への道!』もおすすめです。とても解説が丁寧に書かれていて、隅々まで勉強になる参考書でした。高校3年生のときに出会いましたが、もっと早いタイミングで出会いたかったと思うくらい、とても良い参考書です。物理は、高校2年生の頃に、河合出版の『物理のエッセンス』と『名門の森』を解いていました。高校3年生になってからは、KADOKAWAの『鉄録会 東大物理問題集』を使用していました。この三冊を常に手元に置いて勉強を進めていました。
数 学

『チャート式』
(チャート研究所)
数 学

『真・解法への道!』
(東京出版)
物 理

『物理のエッセンス』
(河合出版)
物 理

『名門の森』
(河合出版)
物 理

『鉄録会 東大物理問題集』
(KADOKAWA)
【同志社大学・立山さんのおすすめ参考書】
立山さん:
私はこのなかで唯一の文系なので、ご紹介できるのは文系の参考書になるのですが、濱島書店の『ニューステージ世界史詳覧』を使用していました。横長の体裁で、バーッとめくって1回でいろいろな情報を取り入れることができるので、参考にしていましたね。基礎知識はもちろん、細かい部分もカバーできるのでおすすめです。あと、もう1つ文系科目としておすすめの本が、啓隆社の『Look@古文単語337』ですね。これはアプリ版もあるので、併用して使うことができるのでとても便利です。私は元々京都大学志望だったのですが、京都大を目指す学生がよく使用していた通称黄色本、KADOKAWAの『大学入学共通テスト』は、すごく解説が丁寧なので、どの科目に対しても理解を深めるという点でとてもおすすめです。応用するのに良い本なので、受験ギリギリとか夏休み以降に参考にすることをおすすめします。
世界史

『ニューステージ世界史詳覧』
(濱島書店)
古 文

『Look@古文単語337』
(啓隆社)
国 語

『大学入学共通テスト』
(KADOKAWA)
先輩たちの高校時代の勉強スタイル
勉強法などについて、高校生から先輩たちに質問はありますか?
瀬戸口さん:
先程過去の問題についておっしゃっていましたが、いつごろから過去問題をやっていたのでしょうか?
武信さん:
国語、現代文と古文ともに、東大の感じに慣れることを意識して、高校3年の4月くらいからやっていました。数学や理科など、理系科目については高校3年生の夏には基礎固めをしたほうが良いと言われていると思いますが、私もそのプランを立てて勉強していましたね。英語などは、自分の得手不得手によって調整してもらえたら良いと思います。得意なのであれば、その大学の形式に慣れるためにも、早い段階で解き始めるのが良いのではないかと思います。
大塚さん:
実は私は、高校3年の夏休み終わるころに、科学のコンテストの影響もあり、心変わりして理学部に進路を変えたんですね。そもそも決まった時期が高校3年の夏休みだったので、出遅れた感じです。大阪大学理学部の総合型選抜は11月頭までに書類の提出、12月の中旬には面接試験があります。なので、総合型選抜の準備を重点的にやる必要があったんですね。ようやく一般選抜の過去問題に手を付けたのが共通テスト後でした。最初は問題形式に慣れていなくて、とても苦労しました。絶対早めに慣れておくことが必要だな、と実感しましたね。夏休みあたりからスタートするのをおすすめします。でないと、気持ちのダメージが大きいです。
太齋さん:
どれくらいのレベルを、どれくらいのペースで解くかというのは、なかなか難しいし、迷う方も多いと思います。私は第一志望が東京大学の理科一類でした。国語が得意だったので、高校1年のころから、東大の国語の問題を楽しみながら解いていました。物理、化学、数学を解き始めたのは高校3年になってからです。併願校だった早稲田は、受験の1週間前頃に解き始めました。私立大学は特徴的な問題もあるので、冬以降あたりから解き始めると良いのではないかと思います。
立山さん:
私は実は同志社大学の過去問題を解いたことがないんですね。もともとは京都大学を志望していましたが、高校2年生の春休みごろに京都大の過去問題を解き始めまして、最初は甘く見ていましたが、やってみると難しくて、心が折れました。高校3年生になって改めてやり始めました。最初は解けないのが当たり前ですから、そう思ってリラックスしてやってみることをおすすめします。11月以降は共通テストがあると思うので、共通の過去問題だけでいっぱいになると思うんですね。なので、夏ごろから始めることをおすすめします。
羽畑さん:
化学の授業問題集は高校2年生までに完璧にしたほうが良いと伺ったのですが、化学の勉強方法について、何かアドバイスありましたらいただけるとうれしいです。
武信さん:
私が化学の重要問題集を高校2年でしっかりできたのは、たまたま出身高校が化学の授業のスピードが早かったからなんですね。おすすめは、先取りで学習すること。学校の授業のスピードに合わせていくと、どうしても遅れてしまう。例えば塾とか予備校に行って、その先取り授業を受けるという方法もありますし、独学でも良いと思います。先に進めるのも一つの手段かと思いますね。ただ、重要問題集を完璧にマスターするのは、私は特殊だと思うので、特にペースにとらわれず、無理のない範囲で進めれば良いと思います。
瀬戸口さん:
学校の授業の復習はどのようにしていましたか?またその復習法を教えてください。
武信さん:
例えば数学に関しては、私の学校では毎日課題が出たので、その日の授業でやった内容と、それに相当する問題集をやっていました。テスト前になったらもう一度やりますが、日頃の復習はそのような感じでしょうか。暗記系の科目の社会や理科は、帰りの電車でプリントをめくりながらやっていました。
大塚さん:
私も数学は毎回演習問題がありましたね。授業時間中には解けないこともあったので、解けなかった問題を家に帰ってやっていました。あとは、定期テスト前になったら、配布された問題集のテスト範囲を丸ごと復習するようにしていました。友人と、習った古文単語や英単語を使ってしゃべり、それを覚えるなどしていましたね。意外と暗記科目には有効でした。
太齋さん:
私は中高一貫の学校だったのですが、授業の進度が早い方ではありませんでした。そのため、授業の中で復習などは終わらせるようにしていました。問題演習をなるべく早めに終わらせて、次回の授業の予習にその分時間を割いていました。暗記科目に関しては、例えば地理は地図を印刷して、それを目につくところに貼って覚えるようにしていました。
立山さん:
私は、授業中のノートの取り方を工夫していました。普通に線を引いても忘れてしまうので、一旦メモをとり、重点的にやるようにしていましたね。
大学選びで重視したこと
大学生の皆さんに伺いたいのですが、大学選びで重視したことは何でしょうか?
武信さん:
私は2つあります。自分の学力と、自分の興味のある、将来やりたいことに繋がるかということを重要視しました。私は兵庫県の出身なので、周囲は皆京都大学を目指している学生が多かったんですね。私は自分の実力より上を目指したかったので、東京大学を志望しました。もし合格しなかったとしても、東京大学に向けた勉強をしておけば、どんなところへ行っても融通が利くのではないかと思ったからです。私は生物が好きで、生物に関わる仕事をしたい、ということを考えたときに、東京大学の進学選択という制度があるのですが、1・2年生の間にいろんな教養を学び、そこから3・4年生でどういう学部学科に進んでいくのか決めることができる制度なのですが、私はそこにすごく魅力を感じていまして、勉強した後に自分の進路を決めたい、と思ったことも東京大学を選んだ理由の1つでした。
大塚さん:
私はすごく化学に興味があり、もっと深く学びたいと思っていたんですね。じゃあそれをちゃんと極める大学はどこなんだろうと思い、化学を深く学べる、研究もできる大学を調べました。大阪大学には自分の興味のあった天然物の解析なども行っていることもあり、大阪大学の理学部化学科を志望しました。
太齋さん:
私の小さいころからのモットーとして、迷った時は困難な道を選択するというところがあるんですね。なので、東京大学を第一志望にしていました。併願校として早稲田大学の人間科学部を選んだのは、入学や試験の方式が自分に合っていたからです。もう1つが、文系と理系のどちらにも融合的な分野を学べるということです。併願校は、入試方法が簡単だから、という理由で選んでしまうこともあると思うんです。でも、実際に入学してから後悔しないためには、やはり自分のやりたい分野ということを加味して併願校を選ぶことが最も重要だと思っています。
立山さん:
私の場合は、大学の教授に関心があったんですね。京都大学を志望していた理由は、憲法に著名な先生がいらして、この先生の講義を受けてみたい、というのがきっかけでした。それにプラスして、行くんだったら難しいほうがいいという、皆さんと同じ理由で志望していました。受験勉強は苦しいに決まっているわけですから、だったら一番苦しいほうを選んだほうがいい、そう思っていたんですね。私は佐賀県出身なのですが、東京に行った際に、こんな都会で4年間暮らすのは無理!と思ったことがあるので、そうした理由から京都大学を志望していました。高校生の皆さんも是非行きたい大学があれば、現地に行ってみることをおすすめします。ここでやっていけるかどうかということも、判断の1つになると思います。
大学生から高校生へ応援のメッセージ
最後に、この記事を読んでいる全国の高校生に向けて大学生の先輩たちから、メッセージをお願いします。
武信さん:
今を楽しんでほしいですね。私も最近出身校の高校生とも話をする機会があり、自分自身も高校時代とっても楽しかったな、という思い出がありまして。高校でしかできないこと、たくさんあると思います。遊びやイベント、振り返るととても良い思い出になっています。とにかく高校生活を楽しんでほしいです。そして受験勉強を越えれば楽しいキャンパスライフも待っているので、頑張ってほしいな、と思いますね。
大塚さん:
自分自身の想いや熱意は大切にしてほしいと思いますね。私自身も、研究や受験勉強がありましたが、文化祭の運営やイベントなどに関わるなど、良い思い出もたくさんあります。勉強とか進路だけでなく、こうした学校生活でのイベントも楽しんで良い思い出をつくってほしいと思います。
太齋さん:
受験期になるとどうしても勉強がメインになってしまうと思いますが、勉強は自分を育む1つの手段でしかないということをまず忘れないでほしいですね。全力でやれば、例え思い描いていた道ではなかったとしても、自分が輝ける場所であったり、縁のあるところにたどり着けると思います。実際に私は東京大学には縁がなくて早稲田大学に進むことになりましたが、今とても幸せだと思っています。皆さんにも後悔なく、全力で頑張ってほしいと思いますね。
立山さん:
私が大事にしてほしいのは、まずは睡眠を取ってほしいですね。今はやりたいことがたくさんあって睡眠時間を削りがちだと思うのですが、やっぱり眠ることは大切です。メンタルにも影響が出てくるので、睡眠時間はちゃんと取ってほしいですね。あと、プレッシャーを感じないでほしいです。親御さんや先生たちの期待に応えなきゃ!と思う気持ちが強くなると思うのですが、合格だけにこだわらず、受験勉強を通じて成長してほしいです。もうちょっと気楽に考えてほしいですね。ただ、人生で一番頑張った、という1年間にしてほしいと思います。私も京都大学受験した際に、わずかな点数差で落ちてしまったのですが、その時はショックでしたが、あまり後悔はないんですね。あの時あれだけ頑張って無理だったんだから仕方がないな、やるだけのことはやった、という達成感を強く持てました。皆さんにも後悔のない道を進んでほしいと思っています。
本日はこれにて終了したいと思います。ご参加いただき、ありがとうございました。
2026年6月11日リモートにて開催
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