全国区組合員保護者座談会(2026年開催)
現役大学生の保護者が語る、
子どもをサポートしながら進める、受験から大学生活まで
大学受験は保護者にとって、未知の経験です。
受験期のサポートから、オープンキャンパスの参加、大学情報の収集や新生活の準備まで。
特に初めてのお子様の受験であれば、不安や悩みを持つ方が多いのではないでしょうか。
今回は、現役大学生の保護者の方々にお集まりいただき、受験から入学準備、大学生活が始まった現在まで、本音を語り合っていただきました。

〈参加者〉
- 張山 達郎さん(長女が東京大学3年生)
- 植松 かつ海さん(長男が早稲田大学1年生)
- 上江洲 希代子さん(長男が早稲田大学1年生)
- 大薮 章一さん(長男が北海道大学1年生)
Contents
受験期間中に心配だったこと、親として気を付けていたこと
張山 達郎さん(以下、張山さん):
大きな心配事というほどではありませんが、本人の進路や行きたい方向性が何度か揺れ動いたことがありました。元々はどちらかといえば文系科目の方が得意でしたが、小学生のころに「獣医になりたい」という夢を持ち、北海道大学や東京大学の獣医学部を目指し始めました。しかし模試の成績は文系の方が強く、ずっと悩んでいました。高校生の時に北海道大学の先輩から、「獣医学部に進んだら、生きた動物の実験をしなければならない」と聞き、自宅のペットを思って「私にはできない」と大泣きしたことがありました。獣医を諦めるかどうしようかと揺れ動きましたが、最終的には最初の夢に向かって頑張ると決めて、現在の東京大学獣医学部を選択しました。
植松 かつ海さん(以下、植松さん):
高校2年生の文理選択の時期に、やはり悩んでいたようです。数学や物理が得意なため基本的には理系ですが、経済にも興味があり、非常に悩みました。結局は、点数が取れていた理系を選択しました。高校3年生になり、内部進学をするか外部受験をするかで本人の中で揺れ動きました。内部進学に必要な成績をキープしつつ書類提出の直前まで行きましたが、「やっぱり受験する」と決断したんですね。最終的には、得意な数学で受けられる経済学部や商学部なども含めて、幅広く受験しました。
上江洲 希代子さん(以下、上江洲さん):
息子は理系と決めており、迷いはありませんでしたが、研究者タイプではないので、飽きるだろうと思っておりました。「本当にその学科でいいの?」と何度か確認もしました。国立大学の準備で政治経済の勉強をした際に、「これ面白い」と言い出し、最終的には経営システム工学という経営の要素も入った理系に進学いたしました。白衣を着て研究するタイプではないと、親としても思っていたので、本人に合った選択をしたと思います。
大薮 章一さん(以下、大薮さん):
特に心配事や不安はありませんでした。高校入学時に理数コースと普通コースの選択があり、数学が好きだったため、理数コースに進みました。受験の際、学校の授業に文系の選択肢がなかったため進路変更が難しい状況でしたが、自分自身と向き合い納得して進めておりました。
張山さん:
本人の希望や意見を尊重することを、心がけておりました。親から指示するのではなく、情報を与えて本人に判断させ、分からないことがあれば相談できる環境をつくっておりました。接する際は、最後の受験時までいつも通り過ごし、食事の時間や生活スタイルを変えずに、かわいがっているペットの世話や散歩も継続いたしました。毎週楽しみにしている吉本新喜劇を家族で見たりして、ルーティーンを心掛けていましたね。
植松さん:
新聞記事などで受験に役立ちそうな情報があれば、切り取って机に置いておくなどしておりました。接し方は今までと全く変えませんでしたが、放置すると14時間ほど寝るタイプだったため、夏休みなどの期間は朝8時頃に声をかけて起こすようにしていました。
上江洲さん:
息子もよく寝る子でしたので「勉強時間が足りない」と叱ったりはせず、好きなお菓子やパンを買ってきて「起きてきませんか」と食べ物で誘導して起こしたり、様子を見ておりました。息子が好きな料理を作るなど、そうした気遣いはしていましたね。
大薮さん:
本人が「寝た方が効率が良い」と言っていたため、睡眠時間については好きにさせました。注意したのは食生活のバランスと感染症などのリスク対策で、生活リズムを崩さないように見守っておりました。
情報収集と大学選びの決め手

張山さん:
高校で年に2回ほど塾の先生などを招いた説明会がございました。また、北海道大学や東京大学などのOBの方々の話を聞きに行く機会があり、LINEを交換して実際の大学生活などの情報を得ておりました。大学生協のホームページや先輩方の動画も参考に情報収集をしていましたね。決め手については、ずっと獣医になりたいという思いから鹿児島大学、北海道大学、東京大学で悩んでいました。東京大学には途中で学部を変更できる制度があるため、「命の重みに耐えられなくなった時に別の道に行けるように」と考え、最終的に東京大学を選択いたしました。
植松さん:
年に2、3回保護者会があり、内定や推薦に関する説明を受けました。高校3年になるタイミングで厚みのある大学案内の本を購入し、興味のありそうなところを親も一緒に見つつ、本人がページをめくりながら最終的に志望大学を決定いたしました。
上江洲さん:
通っていた高校では、1年生から合格発表や進学フォーラムなどが開催され、熱心に進学指導をしていただきました。東京科学大学と早稲田大学のオープンキャンパスへ行き、自分に合いそうなほうを検討していたようです。
大薮さん:
高校2年生の夏に送られてきたベネッセのマナビジョンがきっかけです。タブレットで自ら検索し、情報交換をしながら調べていました。決め手は、北海道大学で剣道の指導をされている世界選手権元日本代表の教士から指導を受けたいと思ったことと、東京大学に在学中で国際生物学オリンピック、国際科学オリンピックで金メダルを獲得した先輩から将来に向けたアドバイスを受けたことです。
オープンキャンパスの実情
張山さん:
オープンキャンパス自体には参加しておりませんが、旅行を兼ねて東京大学と鹿児島大学へ行き、キャンパスを見学して文房具などのグッズを購入して勉強に使っておりました。北海道大学は先輩とLINEで繋がり、情報を得ていたため、見学へは行きませんでした。
植松さん:
私はオープンキャンパスには行っておりません。息子は高校1、2年生の時に、学校の課題として、友人と参加しました。大学選びは自宅から通える範囲、半径10km圏内を大前提としていたため、その条件で探していました。
上江洲さん:
高校2年生の時に、お友達と二箇所の大学に参加していました。早稲田大学のオープンキャンパスは予約が1分で埋まるため、予約のみ私が行いました。なんとか予約が取れて、子どもたちには感謝をされました。本人のオープンキャンパス参加の感想は、「早稲田のキャンパスがとてもきれいだった」と、とても気に入っていたようです。
大薮さん:
高校2年生の夏休みに、学校からのオープンキャンパスに参加する課題が出まして、家族全員で北海道大学へ行きました。現役の医学部生と直接意見交換ができ、学校の環境や学びに非常に刺激を受けたことは、参加して良かった点です。
受験日の行動で困ったこと、気を付けたこと
張山さん:
ホテルから受験会場まで電車で30分ほどかかったため、万が一電車が止まった時の迂回路を考えておきました。お昼ご飯はお腹を壊しにくい決まった勝負飯があり、前日にコンビニで購入して準備いたしました。2日目にお弁当を持参し忘れましたが、東京大学は昼休憩が長く、スマートフォンを立ち上げたところ連絡がつき、無事に渡せました。会場で昼休憩中に一度スマートフォンを確認できるようにしておくと、連絡が取れて良いと思います。

植松さん:
朝の電車状況を確認し、バスや電車の乗り継ぎが不安定な時は駅まで車で送りました。昼食はおにぎり2個に、ゼリー飲料と飲み物を用意し、会場に着いたら一言LINEを入れるよう伝えました。
上江洲さん:
鎌倉市に住んでおり、東海道線などが止まることがあるため、都内の実家に泊まらせて受験させました。早稲田大学の受験日に東西線が10分以上遅延、運転見合わせになり、私が付き添っていたためバスへの振り替えを提案して無事に間に合いました。昼食は本人がお気に入りのBLTサンドイッチ、ゼリー飲料、ラムネ、チョコレートを持参させました。
大薮さん:
豪雪地帯への受験だったため、雪の影響を考慮して、3〜4日前から現地入りしました。試験当日に人身事故で電車が全線不通になり、試験時間が大幅に延期されました。帰りの飛行機に間に合わない方が多くいらっしゃたようです。日程に余裕を持って翌日帰宅にする計画にして正解でした。また受験シーズンのホテルや航空券は価格が高騰するため、2年目は半年ほど前から早期予約を行いました。
大学入学が決まり、真っ先に準備したこと
張山さん:
東京での一人暮らしになるため、真っ先に住む場所を探しました。その後、家電製品や自炊の程度に応じた必要なものを本人と話し合い購入を進めました。
植松さん:
自宅通学だったため、大学生協の資料を取り寄せて必要なものをチェックいたしました。大学に行って学生証などの申請手続きをする日時が分かりづらく、調べるのに大変苦労しました。
上江洲さん:
大学合格してから準備進めたため、余裕もなく、入学手続案内の量が多く 見落としがないかとても心配でした。合格前から生協の情報も把握し、準備を進めれば良かったと、後悔しております。真っ先に準備したものは、生協でパソコンを購入しました。大学からの案内や手続き書類の確認は、なんとかオンデマンドやアーカイブ動画を見て確認して進めました。
大薮さん:
実は北海道大学は一度不合格になり、大阪の大学への入学手続きを進めていたんですね。すでにアパート契約、家電準備を完了しておりました。すべて準備が整った3月28日に追加合格の電話がかかってきまして、急遽大阪の契約をキャンセルし、急ぎ現地に向かい、大学近くのアパートを確保することが大変でした。
大学生協サポートセンターの利用状況
張山さん:
高校2年生の春ごろから、生協のホームページで資料請求を行いました。先輩の動画などが分かりやすく掲載されており、非常に参考になりました。
植松さん:
3月10日以降に資料請求し、紙のパンフレットで手元に置いて付箋を貼りながら比較検討いたしました。パソコンは本人のこだわりから、ThinkPadを別途購入いたしました。

上江洲さん:
3月5日ごろに資料請求をし、紙の資料を見ながらパソコン購入や説明会日程の確認を行いました。
大薮さん:
前期選抜を受験の際に、現地で生協の資料を受け取り、そこから準備を進めました。
張山さん:
高校3年生の9月に、大阪で開催された住まい相談会に参加いたしました。東京大学に通う先輩から、通いやすいエリアや生活環境を聞くことができ、非常に参考になりました。入学準備説明会は合格前にオンラインで参加いたしました。
植松さん:
合格決定後の3月中旬以降にオンラインやオンデマンドで確認いたしました。
上江洲さん:
合格決定後にオンラインでアーカイブ動画を拝見しました。必要な手続きのラインが確認できて、安心できました。
大薮さん:
息子が受験中に保護者向け説明会に参加し、事前のシミュレーションを行うことができとても助かりました。
一人暮らしの部屋選びのポイント
張山さん:
高校3年生の秋に、「大学生協のお部屋探し」で情報収集を開始し、坂道の多さや電車の混雑具合、自然災害リスクなどを事前に調べました。10箇所ほど候補を挙げて、4番目に希望した千歳烏山エリアのアパートに決めることができました。受験当日に妻が現地の撮影し、私も画像で確認をしました。条件はオートロック、安全な地域、バス・トイレ別です。バス・トイレ別々というのは、娘にとってどうしても譲れない条件でした。東京大学の「女子学生向けの住まい支援」から3万円の補助も利用しました。
大薮さん:
合格決定後に決めました。条件は耐震設計、スーパー・コンビニ・警察署が近いことです。時間のないなか部屋探しをしたのですが、なんとか間に合い部屋を決めることができました。偶然真ん中の部屋を契約することができたのですが、北海道は端の部屋だと暖房費用がかさむため、真ん中の部屋を選ぶと光熱費が抑えられ、尚且つ温かく過ごせるので、その点が良かったと思っています。
張山さん:
和えるだけのパスタソースなどを買い揃え、手軽に食べる知恵を伝えました。
大薮さん:
一人暮らしするにあたり、ご飯の炊き方やTシャツの干し方などの洗濯方法も説明しました。
実は息子は料理をするのが好きで、自分でよく作ります。かなり凝り性で、器具類も揃えていました。ただ、作るのは良いのですが、片付けがとても苦手で、片付けまでが料理作りの一連のルーティーンだということを教えました。
植松さん:
うちは自宅通学ですが、1限目の授業の有無、夕食の有無などの帰宅予定を共有させております。サークルやアルバイトは、自分で調整していますね。
上江洲さん:
うちも自宅から通っておりますが、毎朝6時に起こすよう頼まれています。朝が苦手で、いつも慌ただしく出かけていきますね。毎日授業で忙しく過ごしているようです。

もしものときの安心 学生総合共済
張山さん:
運動部ではないため加入しておりません。
植松さん:
スポーツ傷害保険を、以前より継続して加入しているため、学生総合共済には加入しておりません。
上江洲さん:
手厚い保障が心強いと感じ、加入いたしました。
大薮さん:
部活動で剣道をしているため、ケガをしたときのことを考慮して加入しております。
大学生活に欠かせないデジタルデバイス
張山さん:
パソコンを購入いたしました。保障の手厚さと操作説明会などのフォローが決め手です。
植松さん:
高校ではMacBookとiPadを使用しておりましたが、大学で指定されたため、Windowsが必要になり購入いたしました。
上江洲さん:
大学生協で購入しました。大学生協で行っているオフィスの操作講座に、息子に参加させたかったのですが、本人が忙しくて辞退したんですね。今WordやExcel、PowerPointの操作で非常に苦労しているため、やはり受講させればよかったと感じております。
大薮さん:
保障やフォローの手厚さを考えて、大学生協で学部に合わせて大学推奨パソコンを購入いたしました。

食生活を支えるミールプラン
張山さん:
娘が住んでいるのは食事付き物件ではないため、ミールプランを利用させていただいています。親が毎日食事を取っているか把握でき、栄養バランスも良いので、大変満足しております。
植松さん:
自宅通学のため購入しておりませんが、生協アプリでチャージして利用しております。
上江洲さん:
同じく自宅通学のため、購入はしておりません。
大薮さん:
ミールプランの2食コースを利用しています。栄養バランスとコスト面で非常に助かっております。部活動があるので夜も利用しているのですが、お昼に2食分をいっぺんに利用することもあるようです。
大学入学後の仕送りやアルバイト

張山さん:
はい。ファーストフード店でアルバイトをしているようです。塾の講師などのアルバイトをするのかと思っていたのですが、人見知りを克服したいと言って接客業に挑戦し、楽しくやっているようですね。
植松さん:
高校生まではお小遣い制だったのですが、大学生になってからは自活するようにと以前より申していました。大学入学後は、塾の講師や家庭教師のアルバイトをしています。
上江洲さん:
授業で忙しいようですが、自身でスケジュール管理をしながら、うまく調整してやっているようです。
また塾のアルバイトを後期から始めるときいています。
大薮さん:
ずっと部活動で忙しく、アルバイトはしていなかったのですが、先日塾のアルバイトの面接に行ってきたようです。貯金もするように教えていますが、そのあたりは本人に任せていこうかと思っていますね。
子どもたちの成長を感じた場面

張山さん:
先程お話したアルバイトでもそうなのですが、苦手なことを克服しようと自分自身で考えて行動する姿、大学生活のなかで興味や視野を広げているところなど、大いに成長を感じております。また、私が娘にすすめた投資やITパスポートの学習を通し、自主性も育んでいるようです。
植松さん:
学業やサークル、そしてアルバイトなどの調整を自分で行い、高校生のころと比べ、大きく成長したと思います。
上江洲さん:
大学に入学してからは成長を感じる場面がとても多く見受けられるようになりました。高校までは心配なことばかりでしたが、入学してからはレポートや宿題も計画的にこなし、がんばっているようです。まだ敬語の使い方などには不安はあるものの、これから社会人としてのスキルも身に付けていってほしいと思っています。親として、いろいろな経験を積んでいって欲しいと願っていますね。
大薮さん:
部活動を通じて、先輩や他の大学の学生の方々と人脈を広げているようです。将来を見据えて積極的に活動している姿に、大きな成長を感じております。
2026年9月12日大学生協杉並会館にて開催
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