西南学院大学生協学生委員会
組合員の心の中に生協を
~活動に誇りを持てるような学生委員会を目指して~
コロナ禍で一時的に下火になってしまった西南学院大学生協学生委員会と職員との関わり。もう一度盛り上げるべく、店舗ごとのチーム制という新しいスタイルをとって再始動しました。店舗づくりにかける思いと、これからの西南学院大学生協学生委員会の在り方についてせまります。
~活動に誇りを持てるような学生委員会を目指して~
コロナ禍で一時的に下火になってしまった西南学院大学生協学生委員会と職員との関わり。もう一度盛り上げるべく、店舗ごとのチーム制という新しいスタイルをとって再始動しました。店舗づくりにかける思いと、これからの西南学院大学生協学生委員会の在り方についてせまります。
西南学院大学生活協同組合

3年生
学生委員会 学生委員長
村上 友基さん
学生委員会 学生委員長
村上 友基さん

3年生
学生委員会 学生副委員長
藤 賢太朗さん
学生委員会 学生副委員長
藤 賢太朗さん

2年生
学生委員会 次期学生委員長
村島 春花さん
学生委員会 次期学生委員長
村島 春花さん

専務理事
永井 利樹さん
永井 利樹さん
全国大学生協連

学生委員会 学生委員
志村 颯太
志村 颯太

学生委員会 学生委員
小谷 晃輝
小谷 晃輝

学生委員会 学生委員
漆崎 新
漆崎 新
(画像は北海道大学生協学生委員会のX、北海道大学生協のHP、全国大学生協連のHPから転載させていただきました)
自己紹介~生協学生委員会に入ったきっかけ

志村- 全国大学生協連で学生委員をしております、志村颯太と申します。富山大学生協では副学生委員長として活動しておりました。

漆崎- 同じ全国大学生協連学生委員会で学生委員をしております、漆崎と申します。岐阜大学生協で学生委員として活動しておりました。

小谷- 同じく全国大学生協連学生委員会の小谷と申します。山口大学生協で学生委員長として活動をしておりました。

志村- このインタビューは、全国の学生委員長や副学生委員長、学生委員のみなさんから、学生委員会で頑張っていることややりがいを聞いて、全国の学生委員会がより元気になることを願って実施してきました。
今回は「学生委員会だからこそできるお店づくり」というテーマについて、職員と学生委員会が一緒に店舗づくりをする上での秘訣などをお聞きしたいです。
まず、自己紹介と学生委員会に入ったきっかけを教えてください。

村上- 商学部3年生の村上友基と申します。学生委員長を務めております。
1年生の時に参加した新入生歓迎会で、司会を務めていた先輩に強い憧れを抱き学生委員会に入りました。

藤- 外国語学部3年生の藤賢太郎です。
もともと生徒会に興味があり、学生を動かす組織に憧れていました。大学でできる活動を探していたところ、生協学生委員会にたどり着きました。

村島- 経済学部2年生の村島春花です。
大学の下見に行った際、学生委員の先輩方と話していくうちに活動に興味を持ち入ることに決めました。

永井- 西南学院大学生協で今年の5月から専務理事をしております、永井利樹と申します。よろしくお願いします。
店舗づくり ~組合員の心の中に生協を

小谷- 今回のインタビューでは「学生委員会だからこそできるお店づくり」をテーマとして、店舗と学生委員会の関わりについて聞いていきたいと思っています。
まず、西南学院大生協の店舗の特徴や雰囲気を教えていただけますか。

永井- 購買・学びに関する店舗、住まい店、食堂が2店舗、図書館の中にあるライブラリーカフェが主な店舗です。その他に昼食時のみお弁当などの販売をしている店舗があります。本部を含めて、以上7店舗です。
店舗の運営企画として学生に関わってもらっているのは、購買と食堂、ライブラリーカフェです。

小谷- 学生委員会の活動として、店舗に運営にどのように関わっているのでしょうか。

村上- 職員さんと学生委員が関わる活動は、コロナ禍で一時期衰退してしまったのですが、僕たちの前の代から職員さんと関わりを持つ機会が増えてきました。
活動としては、購買チーム、食堂チーム、共済チームに分かれて行っています。購買チームだと、店長を中心に、学生だからできる少し飛び抜けたことも含め、店舗を盛り上げるための企画をチーム全体で考え、活動しています。

藤- 僕は食堂チームに携わっています。活動の具体例として、ソフトクリームの導入についてお話します。ソフトクリームの機械は以前からあったのですが、コロナ禍もあり、うまく機能できていませんでした。今年度から改めてソフトクリーム販売を実施することになり、学生委員会としてPOPの作成やSNS等での告知を行いました。


村上- ライブラリーカフェでは、新商品の案内を学生委員会のInstagramで発信しています。



ソフトクリームトッピング無料企画

小谷- 職員さんと学生とで連携しながら活動されているのですね。ソフトクリームについては、学生委員会・生協店舗の両方のSNSで広報されているのを拝見しました。
先ほどのお話の中で、学生だからこそできることをしてほしいという職員さんの話がありましたが、どのような店舗にしたいと思い活動されているのでしょうか。

村上- 大学の敷地内にお店があるので、組合員が「困ったら購買に行こう」と思えるような店舗づくりがしたいですね。11月11日のポッキー企画はPOP等作成し、かなり盛り上がりましたし、楽しい企画などを通じて組合員の心の中に「生協のお店」を残していけたらなと思っています。








小谷- 「心の中に」というフレーズはとてもいいなと思います。組合員が身近に感じられる店舗づくりは大事ですね。
これまでの学生委員会、そしてこれからの学生委員会

小谷- 永井専務にお聞きします。活動されている学生や店舗の職員さんを見ていて、どのように思われますか。

永井- 私が着任した当時、お店が少し暗いなと感じました。まず職員に対して、いらっしゃいませの挨拶をしましょうという話を店舗ごとの会議でしました。職員に学生委員会について聞いても、どこでどんな活動をしているのかわからないという回答で、学生委員に直接活動について聞いても、新入生歓迎行事とその冊子作製、あとは自転車点検をしました、程度の反応しかありませんでした。50人所属していると聞き、せっかく学生委員会に入っているのにもったいないなと思っていましたね。
店舗ごとのチーム分けについて提案したのは私なのですが、そこから活動が広がっていき、今ではアドバイザー(西南学院大学生協新入生サポートセンターで、新入生の入学準備のお手伝いをする方々)との関わりも持てるようになってきて、活気づき始めたなと思います。
もっと盛り上がってもいいのにと思うこともありますが、これまで何もできてなかったので、どこまで盛り上げていいのか、学生委員も職員も探り探りなのだと思います。リズムができてくると、より盛り上がるのではと思っています。

漆崎- 店舗づくりは、具体的にどのような過程で進めているのでしょうか。

藤- 店舗づくりの活動は導入段階で、今はまだ学生委員と職員さんの関係をよくする段階にあります。委員の中には、まだ専務や職員さんとお話したことがない人もいるので、近々、職員さんとの交流会を予定しています。
また、生協学生委員会というとアドバイザーだと思われてしまうので、この認識も変えたいと思っています。

漆崎- 以前、アドバイザーの研修会を見せていただきましたが、アドバイザーは人数もとても多く、新入生の印象も強いのかなと思いました。ぜひお店づくりを頑張っている姿や、皆さんの思いが広がったらいいなと思います。
主に学生委員が職員さんに活動に関する話を持ちかけると思いますが、その時はどのようにコミュニケーション取っているのでしょうか。

村上- 実現可能かどうかを置いておいて、まずたくさん案を出そうという意識で行っています。職員さんもまずは受け止めてくださいますし、そこから厳選して実現できるかどうかや、具体的なことを決めていきます。とても気軽に発言できる環境にあります。

漆崎- どんなきっかけがあって、学生委員が職員とコミュニケーションをとれる環境が生まれたのでしょうか。

永井- 最初は総代会ですね。一緒に運営しましょうということで、学生委員会に運営側として入ってもらったことがきっかけです。総代会の存在も、おそらく学生委員は知らなかったと思います。総代会で終わらせてはいけないということで、店舗ごとに学生委員が入り活動してくれたら職員も関わることができるし、学生委員会の活動として続けていけるかと思い、店舗ごとのチーム分けを持ちかけました。その後店長と学生の間で具体的な活動が始まり、気が付いたらカフェのチラシができていたり、新しい企画の話が出てきたり、どんどん様々な活動が進んできているので、少し安心しています。

漆崎- 先ほど、学生委員の中に専務理事や職員さんのことをまだよく知らない人もいるとお聞きしました。今後交流会があるとお伺いしましたが、リーダーの方やみなさんが、そのような委員と職員さんを繋ぐ工夫は何かされているのでしょうか。

藤- 基本的に報告は部会で村上委員長が詳細に行ってくれています。また、固い雰囲気にならないように委員長をはじめとしてメンバーが雰囲気を和ませてくれています。

村上- 企画をするときは、自分たちが楽しむことが一番だと思うので、できるだけ委員のみんなが楽しみだなと思ってもらえるような言葉選びをしたり、たまには興味がわくような資料つけてみたりして、フォーマルな感じにならないように心がけています。

漆崎- 確かに学生委員会が活動していく中で、学生委員自体が楽しんでいることが組合員に波及すると思いますし、楽しんでいる様子は職員目線でも嬉しいと思うので、その心持ちはとても大事だなと思います。
今後の展望

漆崎- 学生委員会として、西南学院大生協としての今後の展望を教えてください。

村上- 専務も先ほどおっしゃったように、そもそも西南学院大学学生委員会は、ただのサークルでした。永井専務が着任されて、生協の職員さんと関わっていくうちに、生協学生委員会はただのサークルではないのだということが、少しずつ浸透してきました。
今年の新入生歓迎会のサークル紹介の際、一般的なサークルとして紹介をしてしまったので、どうしても今の1年生はサークルという感覚が抜け切れていません。1年生は約30人在籍していますが、生協のことを把握しているのは2~3人ほどです。来年は組織力を強化し、新入生へのアプローチの仕方も変えて新しいメンバーを迎えたいですし、さらに職員さんと協力して頑張っていきたいです。

漆崎- 具体的に、新入生はもちろん生協学生委員会を知らない学生にどのように生協学生委員のことを伝えたいですか。

藤- 新入生歓迎会の活動紹介の際、これまでは、メインの活動ではなくサブの存在でもいい、自分が来たい時に来る居場所というニュアンスで伝えていました。今年度からは生協学生委員会という組織について活動内容を示した上で明確に伝えようと思います。その説明を聞いて、しっかり考えて上で生協学生委員会の活動に参加してほしいと思っています。

漆崎- すごく大事だと思います。先輩学生としては、学生委員会に少しでも興味を持って入ってくれるのはすごく嬉しいですが、活動していく中で、思っていた活動と違ったかもと思われてしまうことはよくありますよね。それも悪いことではないし、色々な方が居ていいのですが、最初にしっかりどんな組織なのか、どんな活動を行っているのかを伝えられると、その後のモチベーションにもつながっていくので、その心がけは大事だと思います。

村島- 私としては、今活動にあまり来ていない1年生たちがもっと来てくれるように、活動内容を今から少しずつ変えていければいいなと思っています。

志村- 今活動にあまり参加してない人たちは、どうして来ていないのでしょうか。

村上- 生協学生委員会とは何をするかを分かっていなかったのだと思います。自分たちも理解しきれていない状態で勧誘してしまったので。メインの活動ではなく、サブとして在籍している人が多く、その子たちは活動に来ていない場合が多いです。ですので、その認識を変えていくのが次期の目標ですね。

藤- 僕としては、意欲のある委員を中心として、他大学生協の事例を学べるような機会があれば参加させてほしいですね。

漆崎- 他の学生委員会の活動に対する思いを聞ける場や、部会体験を行っているところもありますので、ぜひ今後様々な取り組みに参加してもらえたらと思います。
永井専務からも今後の展望をお聞かせいただけますか。

永井- 学生委員会を活発にしたいという思いをもとに今年は活動してきましたが、実際委員がやりたいことにつながるかどうかが不安でした。このインタビューで、次年度の勧誘方法や組織作りに対しての思いなど、初めて聞けたこともありよかったです。その部分に関しては、私から一緒に考えようと持ちかけようと思っていましたが、みんなから出てきたので少し希望が見えてきたなと感じます。

漆崎- このインタビューが今後の活動にも繋がったのなら嬉しいです。
全国の仲間へメッセージ

志村- 最後に、全国で頑張る学生委員の仲間へメッセージをお願いします。

村上- これまでに他の学生委員会の活動などをいくつか見る機会があり、たくさん刺激を受けました。自分たちも負けまいと、西南学院大学生協の学生委員会はこんなことをやっているんだぞ、と胸を張って言えるような熱量で活動できたらなと思います。

藤- 生協学生委員会は、僕が思っていたよりもすごくやりがいがあるので、そこをまず知ってもらいたいです。そして西南学院大学学生委員会をしっかり盛り上げていき、誇れる学生委員会にしたいです。

村島- 次期委員長として、生協学生委員会としての自覚や知識が足りないと思うので、現委員長と副委員長がいる間に高めていきたいです。そうすることで私も生協の活動推進に尽力していけたらいいなと思います。

永井- 以前勤めていたある大学生協は、在学生の5人に1人は学生委員でした。そこで学生委員の力、大学への影響の大きさ、貢献度の強さを感じました。ですので、西南学院大学生協の学生委員たちにはまだまだ自分たちで盛り上げられるということを感じてほしいですし、実現してほしいと思います。自分たちの生活をよりよくするための活動ができるのは学生委員ならではだと思うので。少しでもやって良かったなと思える活動を、これからも学生さんたちと一緒に頑張って行っていきたいです。

志村- 学生の皆さん・専務理事の熱い思いをお伺いすることができました。我々としても、全国の学生委員会を盛り上げていく立場として、皆さんの活動の活発化も図りつつ、学生委員会が大学に貢献している部分も見せていければと思います。本日はありがとうございました。
2025年11月21日 リモートにて