「ふくしま」スタディツアー2025

開催概要

「ふくしま」スタディツアー2025

日程

  • 事前学習会:2025年8月5日(火) @オンライン
  • ツアー当日:2025年9月6日(土)~9月7日(日)
  • 事後交流会:2025年9月30日(木) @オンライン
 

ツアー会場
福島県浜通り地方

主催
全国大学生活協同組合連合会

 

運営体制

仲間 英
仲間 英
(全国大学生協連執行役員/全国学生委員)
瀬川 大輔
瀬川 大輔
(全国大学生協連理事/全国副学生委員長)
藤島 凜香
藤島 凜香
(全国大学生協連執行役員/全国学生委員)

藤江 正俊(全国大学生協連理事会室)

 

参加規模
12会員生協・1事業連合・5ブロック26名(うちブロック参加者9名)、
ツアー事務局(大学生協連)4名、運営協力(東北ブロック事務局)2名、語り部3名
合計33名

*山形大生協(3)、東北大生協(2)、宮城教育大生協(1)、名古屋大生協(1)、名古屋工業大生協(1)、愛知県公立大生協(1)、 金城学院大生協(1)、愛知教育大生協(2)、日本福祉大生協(1)、大阪経済大生協(1)、近畿大生協(1)、鳥取大生協(1)、 大学生協事業連合(1)、東北ブロック(3)、東京ブロック(4)、東海ブロック(2)

 

開催目的

ふくしまは、東日本大震災で地震・津波・原子力災害・風評被害という複合災害を経験していますが、これは世界で唯一の事例です。ふくしまで起こったことは今もこの先も向き合わなければならない日本社会の大きな課題だということを若い世代を中心に拡げていくことが、ふくしまを含む様々な被災地の復旧・復興につながります。 

発災から14年の月日が流れる中で復興が進む地域となかなか進まない地域もあります。しかし、ふくしまは1歩ずつ未来に向かって進んでいます。 

今回の「『ふくしま』スタディツアー2025」は、ふくしまを事前・当日を通して見て・知り・感じることでジブンゴトにし、自分の想い・考えを対話を通してジブンタチゴトとしてとらえ、事後学習を通して今後の行動につなげてもらうことを目的として開催しました。
 

2日間の行程

9月6日(土) 1日目

場所
12:00 福島駅
13:40 15:30 東日本大震災 原子力災害伝承館
15:40 16:40 震災遺構 浪江町立請戸小学校
17:10 linkる大熊・ほっと大熊
 

9月12日(木) 2日目

場所
8:45 ほっと大熊
9:00 10:30 とみおかアーカイブミュージアム
11:00 14:00 道の駅 なみえ
15:45 福島駅
 

事前学習会 8/5(火)

ツアーに先立ち、参加者が学んでおくべきこととして、東日本大震災について学びました。
また、ツアー当日に本ツアーにおける自身の軸となる「私のテーマ」を設定し、交流を行いました。

 
  • 福島という場所の被害は放射線や風評被害などの特異的な被害がかなり多く、その現地で発災時の事だけでなくその後の苦しみも知りたいと改めて感じた。津波ですべてが流されて残っていないのではなく、町はあるのに変えることができない、時が止まった町を自らの目で見たいと強く感じた。(東北大学生協 3年)
 
  • 事前学習会
  • 事前学習会

ツアー当日の学びの様子 9/6(土)~7(日)

【施設見学】 東日本大震災・原子力災害伝承館

  • 東日本大震災・原子力災害伝承館
  • 東日本大震災・原子力災害伝承館
過去「ふくしま」で何が起きたのか、震災や津波、原子力災害によりどのようなことが起きたのか、未来に向けてどのような動きがあるのかについて学びました。館内語り部講話では、伝承館職員の横山 和佳奈さんに、震災当時の話や震災を踏まえて伝えたいことなどをお話していただきました。
 
  • 東日本大震災・原子力災害伝承館では最初に訪問した施設ということもあり、改めて東日本大震災の悲惨さを知るとともに、東北に住んでいる人々の生活を一変させてしまったことを自分の目で見て感じることができた。 東日本大震災は地震と津波以外にも原子力発電所の事故も重なり、戦後最悪の複合災害になってしまったことを当日の資料や証言をもとに、この伝承館は伝えていた。 (東京ブロック 学生事務局)
  • 横山さんの言葉を胸に、いざというときは先入観を捨てて、本当に安全か?本当に大丈夫か?という疑いの心を持ちたいと思う。そしてそのことも、組合員に広めたい。(名古屋大学生協 3年)
  • 最後に「率先して逃げられる人になってほしい」という言葉を伝えてくださって、改めてきちんと避難行動を取ろうと気が引き締まりました。(東京ブロック 学生事務局)

【施設見学】 震災遺構 浪江町立請戸小学校

  • 震災遺構 浪江町立請戸小学校
  • 震災遺構 浪江町立請戸小学校
現在でも残されている震災遺構を自分の目で見て五感で震災を感じてもらいました。
 
  • 請戸小のパネルの一つにあった津波のハザードマップが役に立ったのかという展示で、ハザードマップによって「津波への意識付けにはなったが返って被害に対する上限のようなものを定めてしまった」といった風に書かれていてハザードマップを利用することや防災を意識させる際の落とし穴に気づくことができた 企画などをするときには防災に上限を定めないように意識して組合員に伝えていきたい(山形大学生協 2年)
  • 請戸小学校では外に設置されている蛇口が曲がっているのを初めて知った。普段は柔らかい波が津波になると固く強いものに変わるというのを自分の目で見て恐怖を感じた。また、請戸小学校のバッチを買いました。このバッチを持つことで津波が無くなることも被害にあわれた方が救われることも無いですが、請戸小学校で実際に津波の被害があった時に逃げた方法が子どもの一声だったこと、ハザードマップだけではなく地域との普段の連携が必要だということを知ることに繋がるのではないかと思いました。(大阪経済大学生協 3年)
 

語り部講話

  • 語り部講話
  • 語り部講話
それぞれ、ご自身が体験したことや感じたこと、今につながる考えや取り組んでいることについてお話いただきました。
ツアー1日目夜:「まちづくりなみえ」事務局次長 菅野 孝明さん
ツアー2日目昼:東北福祉大学 4年 長沼 朱音さん
 
  • 最も印象に残っているのは「原発のことをなんとも思っていなかった、コンセントの向こう側を知らなかった、目に見えないものを知る力が無かった」という言葉です。 原発について議論するにしても、原発の良い面や悪い面の両方を知らないと結論は見えてこないんだろうなと思いました。それがもっと複雑に絡み合ってる場合はいろんな意見を聞くことが必要だと思いました。菅野さんが言っていたように、いろんな視点を得るために、思ったことを共有して視点を増やすこと、疑いの目を持って物事を見ることに気を付けて生きていきたいと思いました。(東海ブロック 学生事務局)
  • 「こどもにこうして欲しい」よりも「自分の行動を子どもに見せる」という関わり方をしたいとおっしゃっていたのが印象に残っています。防災教育や震災教育は生徒側はどうしてもジブンゴトに落とし込むのが難しいものだと思います。それに対して、ジブンゴトとして考えている自分の姿を使って震災についての内容を教えていくというのはすごく綺麗な流れだと思います。これによって自分の経験も活かすことができ、生きてほしいという気持ちも伝えることができるのではないかと思います。(宮城教育大学生協 2年)
 

【施設見学】とみおかアーカイブ・ミュージアム

  • とみおかアーカイブ・ミュージアム
  • とみおかアーカイブ・ミュージアム
とみおかという1つの町がどのようにでき、震災によってどのように変わったのかを学びました。また、その中で町としてどのように復興しているのかを学びました。
 
  • ムービーの中での情報が何も入ってこなかったという言葉には心から共感しました。昔はTwitterがあり、今はLINEもあるが、インプ稼ぎがあまりにも多く、また理想理念的な投稿が何度も繰り返され、情報に溢れ必要な情報が入ってこないことが起きると思われる。今のうちから正しい情報を得ることを考えたい。(東北ブロック 職員)
  • 津波に流されたパトカーに印象を受けた。どの施設でも津波の威力が伝わるものが展示されていたが、車でもあそこまで凹むことへの津波の恐ろしさと最後まで街の人を救おうとしていた警官2人の想いに心が打たれた。(愛知県公立大学生協 2年)
 

事後交流会 9/30(火)

ツアー参加者で改めて集まり、当日の振り返りや、学んだことの共有、どのように周りに伝え行動していくか交流しました。
 
  • ふくしまスタディツアーに参加して一か月ほどたつが、そこでどのように自大学や自ブロックに持ち帰るかを話し合うことが出来て良かった。また、ふくしまスタディツアーで感じたことをお互いの意見を聞くことができてよかった。(東京ブロック 学生事務局)
  • まだ自大学の学生に共有できていないので、みなさんのスライドを参考にしたいと思った。ただ学んだことを伝えるだけでなく、問いかけをして自大学の学生にジブンゴトとして捉えさせる工夫がされていると思ったので取り入れたい。(名古屋工業大学生協 3年)
 

参加者より:全体を通しての感想、今後の行動について

福島で学んだことを活かしたときにまずは東日本大震災の震災伝承というのを生協に関わる人たちに持ちかえって、自分がどうやって周りの組合員に拡げられるのかを考えてもらいたい。
(東北大学生協 3年)
まずは「自分も被災地に行ってみよう」と思える持ち帰りをしようと思いました。ブレイクアウトルームでも「実際に行かないとわからないことたくさんあるよね」という話になり、スタディツアーのように機会はあるということから、そこまで誘導することに力を入れられればいいのではないかと感じました。
(宮城教育大学生協 2年)
自大学の学生はもちろん地域の人も来る学祭で、持ち帰りスライドの掲示、防災に関する企画(VRゴーグルで地震や火災に遭遇した時を体験する、工作する)を通して自分事として捉えてもらいたい。また、MottaCaや持ち帰り資料を配布して家に帰ったあとでも見てもらえるようにしたい。
(愛知県公立大学生協 2年)
組合員だけでなく組合員から繋げられるそれぞれの友人や家族などに伝え拡げていく
(山形大学生協 2年)

ツアー後の動き

日本福祉大学生協

ツアー後の動き
  • SNSでの参加報告instagram
    SNSにて「ふくしま」スタディツアーに参加した報告を行いました。ただ訪れた施設の報告をするだけでなく、その際に何を感じたのかを組合員に伝えました。
  • 防災月間
    1週間毎に防災に関する企画を更新し、防災について意識してもらう月間を設けました。
    実際に防災マップ掲示や防災用品紹介などを行い、防災についてジブンゴトからジブンタチゴトへ拡げていく取り組みを行い組合員の防災意識を高める取り組みを行いました。
 

宮城教育大学生協

  • 部局会内の持ち帰り部局会内にて学んできたことの持ち帰りや、教育大ならではの持ち帰りとして、教員になった自分を想像して震災を経験してない児童生徒に向けてどのようなアプローチをするか、そのために今何が出来るかを考えてもらいました。
 

本ツアーに関するお問い合わせ先

全国大学生協連 学生委員会「ふくしま」スタディツアー事務局【
 

参加者持ち帰りスライド

参加者持ち帰りスライド

はじめに

2025年9月6日(土)~7日(日)に、「ふくしま」スタディツアー2025を開催しました。

2501104【開催報告】「ふくしま」スタディツアー2025.pdf
 
9月30日(火)に開催しました事後交流会では、ツアー当日に参加した学生がスライド3~4枚ほどにまとめ、本ツアーで学んだこと・感じたこと・考えたこと等を報告しました。
実際に一人の組合員として、一人の生活者として、ツアーの学びをどのように周りに伝え拡げていくか、実際に災害が発生する前にどのように対策をするのか、一人一人違った観点から学んだことや考えたことをまとめ、事後交流会の参加者どうしで共有しました。
下記の3スライドは、ツアー当日に参加した学生が実際にまとめ、事後交流会で共有したものとなります。
2日間のツアーの学びの様子等がわかるものとなっていますので、ぜひご覧ください。

山形大学 学生

  
 

東京ブロック_学生

  
 

名古屋工業大学_学生

 

 
 

「ふくしま」スタディツアー2024 動画