全国環境セミナー2026(対面)
今年は2つの形態で実施しました
全国環境セミナー2026 対面
全国環境セミナー2026では、6/4にオンライン、7/11-12に対面の2つの形態で実施しました。こちらは対面セミナーの実施報告となります。
※当日のレコーディング・資料はSTAFFONLYページ・インフォメーションからご確認ください。
-このページの内容
開催概要
| 日時 |
2026年 7月11日(土)13:00~18:00 |
|---|---|
| 会場 | オンライン(Zoom) |
| 主催 | 全国大学生活協同組合連合会(主管:全国社会的課題委員会) |
| 運営体制 | 実行委員長:吉山 功一(全国社会的課題委員会 副委員長/全国大学生協連 常務理事) 企画局長:藤井 優月(全国大学生協連執行役員・全国社会的課題委員会 環境チーム) 事務局長:安達 真帆(全国大学生協連執行役員・全国社会的課題委員会 環境チーム) |
| 参加規模 | 総勢78名
|
開催目的・位置づけ・獲得目標
開催趣旨
近年、地球温暖化の影響とされる豪雨災害や台風の激甚化が進み、日本各地で甚大な被害が発生しています。こうした気候変動はもはや将来の課題ではなく、私たちの生活に直結する現実的な問題となっています。国際的には、2015年に採択されたパリ協定のもと、温室効果ガス排出削減に向けた取り組みが継続的に進められており、その実効性がこれまで以上に問われています。また、世界各地で若い世代を中心に、環境問題を自分ごととして捉え、具体的な行動へとつなげる動きが一層広がっています。SDGsの達成に向けた取り組みが社会全体で進む中、企業や団体は環境マネジメントや環境保全活動を推進し、持続可能な社会の実現に向けた責任を果たすことが求められています。大学生協においても、2020年12月の全国総会でSDGs行動宣言がなされて以降、その実現に向けた取り組みを進めてきました。現在はその折り返しの時期にあたり、これまでの活動を踏まえつつ、課題の具体化とさらなる活動推進を見据えることが必要とされています。一方で、近年は大学生協がこれまで取り組んできた環境保全活動について十分に知らない学生も増えてきており、リ・リパックや樹恩割り箸の取り組みをはじめとする、大学生協が大切にしてきた価値や意義を改めて知る機会の必要性も高まっています。これまで積み重ねてきた環境活動の歴史や想いを理解し、それを次の世代へとつないでいくことが求められています。
大学生協は、食生活支援事業・食育事業や住まい事業などを通じて大学構成員の生活を支えるとともに、環境配慮の観点から、リサイクル容器の回収や資源の有効活用、フードロス削減など、組合員とともに多様な環境活動を展開してきました。こうした取り組みをより一層広げていくためには、環境活動の意義や実践方法を「知る」だけでなく、「理解し」「共感し」、それを組合員へ「知らせ」、自らの行動へとつなげていくことが重要です。昨年度の全国環境セミナーでは、環境活動の意義を学ぶ場として一定の成果を上げるとともに、学びの機会が拡大しました。本年度はその発展として、より実践的でステップアップにつながる場とし、環境活動に取り組むイメージや意義を具体的に感じられる内容を目指します。オンラインと対面それぞれの特性を活かしながら、大学生協だからこそできる環境活動や、その価値・魅力について考え、各会員生協での実践につなげていきます。
本セミナーでは、「知る」「知らせる」「共感する」「考える」をキーワードに、これまで大学生協が大切にしてきた環境活動の価値を見つめ直すとともに、これからの持続可能な社会の担い手として、仲間や組合員とともに環境活動を広げていくための実践につなげる場とします。
獲得目標
- 大学生協が環境活動を取り組む意義を学び、組合員に届く環境活動を考える。
- 各大学生協で環境活動に取り組む意義に共感し、環境活動に取り組む実感を持つ。
企画内容
♻️ 企画① 私の言葉で!ジブンをアップデート
- 環境活動の多面的な価値と「葛藤」を理解し、大学生協で取り組む根拠を持っている!
- 大学生協の理念や現場の事実・他者の想いに触れ、活動の意義を自分事として共感している!
- 大学生協が環境活動に取り組む意義を、自分の言葉で語ることができる!
♻️ 納得パート
理想と現実から考える、環境活動への葛藤。環境活動はやるべきだ、という気持ちは少なからず皆さんの中にあるが、そこからなかなか活動に至っていないのはなぜか。参加者の気持ちを咀嚼する時間となりました。
グループワークでは、環境活動に対する理想と現状を書き出し、その現状と理想を「取り組みへの参加・熱量」「コスト・手間」「大学や地域への貢献・連携」「取り組みや学びの伝え方」の4つにカテゴライズしました。現状と理想の間にある「葛藤」には『組合員のために』という大学生協だからこその想いが影響しているということをこの時間で考えられました。
葛藤は決してネガティブなものではなく、大学生協で環境活動を行うからこその前向きなステップなのです。



環境活動を行動に移せない理由を、一段階下がった視点で捉えることができた。俯瞰して考えることで現状分析や対策を考えやすくなり、何事も一歩引いて見る大切さを学んだ。(学生・4年)

環境活動は、した方が良いのは当たり前にわかっているはずなのに、なかなか実践に移せない、というもやもやした印象がありました。この活動を通じて、その原因が、利便性や経済性の葛藤である、というように明確に言語化できたことが、一歩前進できたと思いました。(学生・1年)
♻️ 共感パート
4つの使命から深ぼる、環境活動の意義環境活動を推進したいという想いや、そのうえで感じる葛藤が、組合員の生活をよりよくしたいという大学生協の理念と重なることに気づきました。
大学生協の理念や4つの使命、2030Goalsを前提に置き、グループワークを実施しました。
納得パートで出した理想と現状の差に対して、理想に近づけたい想いを書き出し、どの使命に準じて浮かんでいる想いなのかを整理しました。
自分たちの日ごろの活動はすべて大学生協の理念や4つの使命に基づいて実施されていることに気付く時間となりました。
「環境活動をやらなきゃいけない」という使命感から、なんで自分たちが環境活動をする意味があるのだろう、誰にどのような影響があるのだろうを考え、環境活動を行うことへの共感が増えた時間でした。



環境活動はよりよい生活と平和の土台になるものであり、色々な立場の人が集まる場所で環境活動を自分ごととして考え参加すること、活動を広げていくことが大切であると感じました。(学生・3年)

理念だけで「葛藤」(コストや手間など今回述べられていたものの多くは実際には外的な「限界」)を乗り越えられないが、これは永遠のテ-マ。(教職員)

環境活動を通じて環境問題を解決するだけでなく、人とのつながりをつくることができることが大学生協の理念と通じるところがあると感じました。環境問題の解決によって人と地球に優しい社会を実現し、人とのつながりよってキャンパスライフの実現につながると思いました。(学生・1年)
♻️ スポGOMIを体感!クイズ大作戦📣
「「「ゴミ拾いはスポーツだ!!」」」環境活動をただ堅苦しいもの、簡単に取り組めなさそうだなど、様々なマイナスにとらえられるイメージを、クイズ体験によって払拭しました。
どれだけいい取り組みをしていても参加がなければもったいない。組合員が参加しやすく、日常に環境への意識を潜ませる取り組みとして、山形大学生協学生委員会のスポGOMIの取り組みで雨天時に実施される環境クイズを実施しました。
参加者は楽しく環境について考え、班のメンバーの中も深めつつクイズに挑戦していました!
優勝・準優勝グループには山形大学生協グッズを贈呈💫


ごみ拾いをするだけでなく、クイズで山形県の防災・災害に関するものを出題したり、景品に山形県で有名なものをあげることで、地域について知ったり、より好きになってもらうきっかけをつくっていて、そういう所からも考えれるのかと勉強になった。(学生・2年)
体験パートで実際に行われたクイズを公開!
企画①で実施されたスポGOMIでのクイズパートを一部公開します。環境活動を楽しく行うための取り組みとして参考にしてみて下さい!♻️ 地域との連携・安部 明子様講演
地域から見た大学生×環境活動- 外部から見た大学生協・大学生への期待
- 大学生が環境活動に参加することで、どのような成長や変化につながるのか
- 実際に大学生と協同したことで感じたこと
美しい山形・最上川フォーラムの安部様から、山形大学生協との連携を中心に講演をいただきました。
全国各地で環境活動に取り組んでいる団体があります。大学生協から見た組合員という視点だけでなく、社会の一構成員・大学生としての視点からも講演を聞くことができました。
環境活動に頑張っているのは大学生協だけではありません。みんなで協力して活動を拡げていくことが重要です。



講演の中にあった「企画への巻き込みやすさ・巻き込まれやすさ」というワードが印象的でした。環境活動をどれだけ自分の生活に関連づけたものにできるのかや、実感として受け取ってもらうのかが大切になる中で、企画側・参加側の双方から協同の矢印が伸びていくことが理想的だと気付きました。また、この視点は環境活動以外にも応用できる点だと感じたので、大切にしていきたいと思います。(学生・4年)
♻️ パネルテーマセッション
3大学から活動の背景や想いを発表いただきました。山形大学生協「地域との協同による環境活動~スポGOMI~」
スポーツとしての競争要素と自分の街をきれいにする環境美化意識、社会課題への意識向上につながっている取り組み。

スポーツとしての競争要素と自分の街をきれいにする環境美化意識、社会課題への意識向上につながっている取り組み。

スポGOMIの企画が、環境をよくするという面だけでなく、部活や友達などの単位で参加してみようとするなど、参加がとてもしやすくなっている点が印象的だった。環境活動と聞くと、どうしても1人で実践しづらいように思うので、環境面以外の魅力が押し出されているところもおもしろいと感じた。(学生・2年)
名古屋市立大学生協「リ・リパックdeスタンプラリー」
気軽に参加できる形態と、開催時期の工夫によりだれ一人残さず環境活動へのハードルを下げられている取り組み。

気軽に参加できる形態と、開催時期の工夫によりだれ一人残さず環境活動へのハードルを下げられている取り組み。

リリパックの活動を通して、名古屋市立大学の回収率の高さには「動線」と「タイミング」の工夫があるのだと学びました。
学生がよく通る場所に回収箱を置くというアクセスのしやすさはもちろん、新入生オリエンテーションの段階からアピールして早くから習慣づけてもらうアイデアが本当に素敵だなと感じました。
意識の高さに頼るのではなく、学生生活の日常に自然に溶け込ませる仕組みづくりが、活動を成功させる鍵なのだと深く納得しました。(学生・2年)
学生がよく通る場所に回収箱を置くというアクセスのしやすさはもちろん、新入生オリエンテーションの段階からアピールして早くから習慣づけてもらうアイデアが本当に素敵だなと感じました。
意識の高さに頼るのではなく、学生生活の日常に自然に溶け込ませる仕組みづくりが、活動を成功させる鍵なのだと深く納得しました。(学生・2年)
富山県立大学生協「全環セミから学祭へ~環境活動への第一歩~」
全国環境セミナー2025の参加から環境活動を実践。組合員に広く発信することを継続的に取り組んでいる取り組み。

全国環境セミナー2025の参加から環境活動を実践。組合員に広く発信することを継続的に取り組んでいる取り組み。

セミナーで学んだことをもとに大学生活に身近なところからすぐに行動に移したところに意義があると共感しました。環境活動は、一歩踏み出して実践するところにハードルがあるのでその部分を率先して示すことで環境活動は誰しもがすぐに実践できるのだということを広めている点が印象に残りました。(学生・1年)
♻️ 落とし込み・言語化パート
学びを落とし込み。自分の言葉へ。
グループワークやクイズ体験、講演やパネルテーマセッションを通して様々な環境活動の意義・価値に触れました。その価値・魅力から参加者一人一人が感じた環境活動を行う意義を言語化しました。
セミナー前に感じていた環境活動へのハードルは、セミナーに参加していない自大学の学生にも共通する気持ちであることが多く、これからは参加者一人一人が環境活動の意義を語れるようになる必要があります。
環境活動は誰のために、何のためにあるのか。
環境活動を行いたい想いの背景は何があったかも思い返しながら自大学へ拡げていきましょう。
セミナー前に感じていた環境活動へのハードルは、セミナーに参加していない自大学の学生にも共通する気持ちであることが多く、これからは参加者一人一人が環境活動の意義を語れるようになる必要があります。
環境活動は誰のために、何のためにあるのか。
環境活動を行いたい想いの背景は何があったかも思い返しながら自大学へ拡げていきましょう。

もともと環境については興味があったけれど、より自分が環境問題について興味があるんだということを改めて感じることができたし、もっと詳しく考えていきたいと思えた。(学生・1年)

様々な視点から環境への活動について知れたことは今後の学生委員としての活動にとってとても意義のあるものとなるだろうと感じました。似た内容でも取り組みへのアプローチの仕方や、考えが異なっていることもあり多角的な視野を見ることができて今後につながる会だと感じました。(学生・1年)
♻️ 企画② “自分たちらしさ”から始めよう!未来につながる環境活動
- 新たな取り組みに挑戦したり、これまでの実践を見直して質を高めたりすることができる。
- 自大学の中にある価値を見出し、環境活動に活かすことができる。
- 異なる立場やコミュニティの人と協同し、想いをもとに具体的な行動に移すことができる。
♻️ 価値発見グループワーク
自分の大学に潜む環境活動の価値は何だろう?事前課題から自分の所属しているコミュニティを振り返り、日ごろの生活に潜んでいる環境活動の価値を探しました。班内で交流することで、自分の中では当たり前になっていることが、他の大学では珍しい取り組みだったということを感じつつ、さらにこんなことができるのではないか、と、もとからある取り組みを生かして考えられていました。環境の内容にとどまらず、大学そのものの特徴を他大学と比較して考えられる時間にもなっていました。
キャンパス数、キャンパスの立地や周囲の環境、様々な特徴があるからこそ実施している活動がある。自分の大学の価値が発揮される取り組みを考えたり振り返ったりする時間となりました。



自大学でのできごとが他の人から見てもらった時に色々な価値が生み出されていて、視野が広がったし何事も1つの意味だけでなく色々な事柄と繋がっていることを強く感じることができた。(学生・3年)

燃えるゴミと燃えないゴミの区別が曖昧な人が多いのできちんと分別する大切さやに気づく機会があると感じた。(学生・1年)
♻️ 行動宣言
自大学へ帰った後のステップを踏むための準備!全国環境セミナー2026最後の締めくくりは行動宣言。
これまでの学びや想いを、具体化し実践に移すためのグループワークを行いました。セミナーでの学びから自大学における環境活動の理想を考え、そのためにはまず何をするかを3ステップに分けて書き出しました。まずは一週間以内に実行すること、次に一か月後まで、3ステップは2か月後まで。この取り組みを実践したい!という想いからさらにかみ砕いていける時間となりました。
最後に、ここで学んだ情報を日々アップデートしていくために日々環境活動に対して考え行動し続けましょう。



地域の団体と協力しながら環境委員会をより持続的で発展性のある組織にしていきたいです。(学生・3年)

自分と同様な価値観を共有する団体・個人と連携し、主に生物多様性の保全に取り組みたい。(大学教職員)
企画局長のまとめ
環境活動を考えるにあたって、まず大事になるのが、「環境活動を正しく知ること。」「社会情勢やコストなども踏まえ、多角的・総合的にとらえること。」「知ったうえで、捉えたうえで、活動の意義に納得すること。」「全国環境セミナー2026」では、大学生協で環境活動を行う意義も踏まえ、大学生協というフィールドで活動していることも理解し、未来の社会を作っていく一構成員としての自覚も持ちながら環境について深く考える2日間としました。皆さんの大学生協で環境活動が拡がっていってほしいという想いをもって全国環境セミナー実行委員会みんなで、形にしました。あとは実践あるのみ!活動が全国で振興することを願っています。
☁ 「全国環境セミナー2026」に関するお問い合わせは、全国環境セミナー事務局( )までお願いします。





