今月のナイスコメント(2025年6月)速報
2025年8月20日現在
6月に投稿されたコメント696枚から選考しました。選考は、大学生協の全国学生委員、出版甲子園学生メンバー(特別協力)、書籍担当職員、顧問をお願いしている先生で行いました。
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ナイスコメント:8件
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ペンネーム: | ドーナツの穴だけ残す人 |
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大学・学年: | 名古屋大学 大学院 |
書名: | 村上ラヂオ |
著者: | 村上春樹 大橋歩 |
出版社: | 新潮文庫 |
(BGM: Let Down - Radiohead)
こんにちは。村上○樹です。梅雨の気配を感じ始める今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。僕はと言えば、梅雨は割りに好きです。雨が降る霧の深い朝を歩く時間。悪くないです。濡れたベンチの上をゆっくり這うカタツムリが、何かの暗示であるように見えてきます。
あるいは、なんだか気分が上がらない方も多いかもしれません。今日は、そんな方々にも肩の力を抜いて楽しんで頂ける50個のお話を用意しました。暫くの間お付き合いください。(SE: ニャー)
…というOPが聞こえた気がしました。

ペンネーム: | hy |
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大学・学年: | 弘前大学 1年 |
書名: | 影をなくした男 |
著者: | アーデルベルト・フォン・シャミッソー 池内紀 |
出版社: | 岩波文庫 |
影を売る代わりにこの世のあらゆる物が手に入るとしたら、あなたは売るだろうか。普段、影を気にして生活する人はほぼいないだろう。それは一般人に限った話ではなく、写実主義の重鎮と謳われる名代の画家でさえ、その影の存在は無視してきた。しかしシャミッソーは、影をなくしたことによって数奇な人生を送ることとなった男をユーモラスかつ残酷なメルヘンタッチで描いた。ゲーテの『ファウスト』を継承したともいえる本作は、まさしく大学生が読むべき1冊であろう。

ペンネーム: | すいか |
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大学・学年: | 東京都立大学 1年 |
書名: | ことばの教育の力〈自由の相互承認〉の実質化をめざして |
著者: | 佐藤慎司 稲垣みどり 苫野一徳 |
出版社: | 明石書店 |

ペンネーム: | みゃーり |
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大学・学年: | 北海道大学 4年 |
書名: | コンビニ人間 |
著者: | 村田沙耶香 |
出版社: | 文春文庫 |
自分なりに生きているだけなのに、理由を聞かれることがある。
なぜ、部活に入らなかったの?
なぜ、文系なのに大学院に進学するの?
あなたが「こちら側」で、私が「あちら側」に見えるのはどうしてなのだろう。
主人公の古倉は、大学卒業後もずっとコンビニでアルバイトとして働いている。
それに対して、私たちは当然のように「なぜだろう」と思ってしまう。
その「当然」の裏にあるのは、誰かが決めた「普通」なのではないか。
「普通」とは何か。ふと立ち止まって考えたことがあるあなたに、ぜひ読んでほしい一冊だ。

ペンネーム: | 魔女のアクアリウム |
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大学・学年: | 福岡女子大学 1年 |
書名: | 晴れ、時々くらげを呼ぶ |
著者: | 鯨井あめ |
出版社: | 講談社 |
「この世界は理不尽だ」あなたは、そう思ったことはないだろうか。そして、その理不尽に、対抗しようと思ったことはあるだろうか。あるなら、どう対抗しようとしたか。「彼女」の場合、それが「クラゲ乞い」だった。私はこの本を読み終わっても、「クラゲ乞い」の意味を完全に理解できた訳ではない。だが、後半にかけて、クラゲを降らせるためにいろんなことをする姿に「青春だなあ」と感じた。そして、それは、今この世界を生きるための力になるのだろうとも考えた。私は、どうやって理不尽に対抗していこうか。

ペンネーム: | すもーりー |
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大学・学年: | 東京大学 2年 |
書名: | 世界のビジネスエリートは知っている教養としてのコーヒー |
著者: | 井崎英典 |
出版社: | SBクリエイティブ |
ーこの一冊を読めば、あなたの一杯はもっと美味しくなる。
苦いけど飲めるとカッコいい大人の代名詞、コーヒー。大学生にもなると日常的に飲む人も少なくないのではないだろうか。しかし考えてみると、コーヒーについて知られていないことは意外と多い。コーヒーの原生地は?日本で主流のドリップコーヒー、海外では主流ではないって知ってた?素朴な疑問から奥深い知識まで、世界一に輝いたバリスタがわかりやすく説明してくれる本書。コーヒーに親しみ始めた大学生にも、まだ苦くて飲めないという大学生にも、ぜひ読んでいただきたい。

ペンネーム: | けまちゃん |
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大学・学年: | 岡山大学 1年 |
書名: | キッチン常夜灯 |
著者: | 長月天音 |
出版社: | 角川文庫 |
私は何度も長月天音さんが創り出す世界に心和まされてきた。
今回はどんなお話が待っているのだろうか。私はキッチン常夜灯の扉を開き物語の中へと入りこんだ。お客さんの安心できる居場所となってくれるキッチン常夜灯。夜遅くまで働き身も心もボロボロになった人を気遣いや料理で癒してくれる。一人一人と丁寧に向き合う大切さや、自分との向き合い方。様々なことを吸収した。私はどんな形であろうと誰かの安心できる居場所を作りたい。日ごろから、自分とも他人とも丁寧に向き合っていこう。心に灯をともしてくれる一冊だった。

ペンネーム: | ひまわり |
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大学・学年: | 三重大学 1年 |
書名: | エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする |
著者: | グレッグ・マキューン 高橋璃子 |
出版社: | かんき出版 |
私の「今」を変える決意。
禅僧の「今この瞬間をないがしろにする者は、日々を十分に生きられない」という言葉がずっと頭から離れない。当たり前だったイヤホンを手放し、ぼんやりと考える「自分の時間」を取り戻した。
しかし、授業中のスマホ操作など、周囲も私自身も「今」に集中していない現状があった。この本を読んで、「今」この瞬間に集中することを意識するようになった。これからも、意識していきたい。
次点:8件
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ペンネーム: | 樋口景子 |
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大学・学年: | 早稲田大学 2年 |
書名: | すし物語 |
著者: | 宮尾しげを |
出版社: | 講談社学術文庫 |
始めから終わりまで、すしすしすしすし。寿司のことしか書かれていない。目次を見た時あまりの「すし」に、ゲシュタルト崩壊が起きた。この一冊、まるごと寿司。
寿司の歴史から、旨い食べ方・握り方、寿司にまつわる怪談まで、「寿司」研究の全てが書かれている。研究に至った経緯などは示されず、開口一番「すしの食べ方は自由であって、どれから食べてもよい」。終始真面目に寿司と向き合う。
読み終えた後は、無性に寿司が食べたくなる。しかし一気読みには注意。腹八分目がちょうど良い。

ペンネーム: | ますかっと |
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大学・学年: | 佐賀大学 3年 |
書名: | 水中の哲学者たち |
著者: | 永井玲衣 |
出版社: | 晶文社 |
哲学は難しい学問であると思ったことがある人も多いのではないだろうか。それゆえに哲学を避ける人もいると思う。しかしこの本では哲学はある物事に「なんで?」を投げつける試みだと感じた。作者は哲学対話を通して参加者と関わり合いながら、世の中に漂う有象無象について語る。語るというより独り言なのかもしれない。私たちは哲学に少し距離を置いているイメージがあるかもしれないが、日常の中でふと疑問をなげかけ考えてみる時間を作れば、それは哲学に触れていることになるのではないだろうか。

ペンネーム: | 魚好きのひと |
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大学・学年: | 東京工芸大学 2年 |
書名: | 同志少女よ、敵を撃て |
著者: | 逢坂冬馬 |
出版社: | 早川書房 |
何かに努力する自分、という状態で存在すること、それ自体に深い意味合いはない。大切なのは、本当は自分が何をしたいか。目的を失えば、人間は忙しなく動くだけの道具のようなものだ。道具は働き、持ち主に従って動くことしかできない。本作ではそれが、戦争という持ち主によって最適化される道具としての若者、という図で表現されている。
戦争に万単位で投じられる命。撃破した敵兵の数を競い合う若者たち。その異常性を問いかけるとともに、戦争の本質とは何なのか、考えさせられる作品だった。

ペンネーム: | 互いに素 |
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大学・学年: | 名古屋大学 1年 |
書名: | 「みんな違ってみんないい」のか? 相対主義と普遍主義の問題 |
著者: | 山口裕之 |
出版社: | ちくまプリマー新書 |

ペンネーム: | たこやきこ |
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大学・学年: | 静岡大学 1年 |
書名: | その可能性はすでに考えた |
著者: | 井上真偽 |
出版社: | 講談社ノベルス |

ペンネーム: | agemochi |
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大学・学年: | 新潟大学 1年 |
書名: | その規約、読みますか? 義務的情報開示の失敗 |
著者: | オムリ・ベン=シャハー カール・E.シュナイダー 松尾加代 小湊真衣 荒川歩 |
出版社: | 勁草書房 |

ペンネーム: | たま |
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大学・学年: | 京都大学 4年 |
書名: | abさんご |
著者: | 黒田夏子 |
出版社: | 文藝春秋 |

ペンネーム: | がうっちぃ |
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大学・学年: | 静岡大学 3年 |
書名: | ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち |
著者: | レジー |
出版社: | 集英社新書 |