『ぼくの昆虫学の先生たちへ』
今福龍太

『異彩を、放て。ー「ヘラルボニー」が福祉×アートで世界を変える』
筑摩選書
定価1,870円(税込)
「二足の草鞋」とは、学問でいえば、同時に異なる二つ研究を行うことを戒める言葉です。では文化人類学者の今福龍太が、昆虫学に関する 本書を書くのは、「二足の草鞋」を履いているということなのでしょうか。それは違います。子供の頃から昆虫に熱中してきたことが、文化人類学者としての今福の研究姿勢に反映されているはずです。一読すれば、それを確信できます。本書は、著者が子供の頃からお世話になったファーブルなどの昆虫学の先達に対する敬意あふれた書簡集です。瑞々しい手紙の言葉端々から、著者の若々しい感性があふれています。日経新聞の書評欄で、「私も同じ虫好きとして、できるならばこんな本を書いてみたかった」と述べたのは、生物学者の福岡伸一でした。