今月のナイスコメント(2025年12月)速報

2026年2月13日現在
 
12月に投稿されたコメント533枚から選考しました。
選考は、大学生協の全国学生委員出版甲子園学生メンバー(特別協力)、書籍担当職員、顧問をお願いしている先生で行いました。

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ナイスコメント:8件
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表紙
ペンネーム: ワイ
大学: 岐阜大学
書名: カラスをだます
著者: 塚原直樹
出版社: NHK出版新書
コメント: 
カラスの鳴き声の意味を解明し、スピーカーから鳴き声を流すことで、カラスをコントロールできるのではないか。面白そうだ、やってみたい。私はそう考えていた。
しかし、まったく同じことを成し遂げている人が既にいた。
読み始め、それを知ったとき、驚いたと同時にワクワクした。
やっぱりカラスは面白い。これだから鳥はやめられない。
表紙
ペンネーム: こよいまる
大学: 北海道教育大学
書名: 地図と拳
著者: 小川哲
出版社: 集英社
コメント: 
初めて、自分の生命を削った読書体験をした気がする。すべて日本語で記述してあるのに、それを噛み砕いて脳内で整理し、世界を展開していく作業が思うように進まず、正直苦しい読書だったと振り返る。一方で、大正から昭和にかけての目まぐるしい世界情勢を、複数の国の人物から多角的に見るという経験も初めてであった。個人的に歴史の授業では専ら苦手意識が剥がれない時代であったが、辛うじて自分にこびり付いていた知識を落とし込んで懸命に食らいつくという経験は今後できるだろうか。
表紙
ペンネーム: けまちゃん
大学: 岡山大学
書名: イン・ザ・メガチャーチ
著者: 朝井リョウ
出版社: 日経BP
コメント: 
すごく怖かった。
自分が悩んでいること、考えていたことがすべて言語化されていたからだ。幸せの形は人それぞれだという言葉は本当に人を迷わせる言葉だと思った。みなこの言葉に迷わされたくないから、視野を狭めていくのだと思った。
この本は何かを警告したり、どこかへ導いたりしてくれるものではない。この本を読んでどう感じてどう行動するかは読者に委ねられているような気がする。
表紙
ペンネーム: どどあ
大学: 日本福祉大学
書名: なぜか感じがいい人の聞き方100の習慣
著者: 藤本梨恵子
出版社: 明日香出版社
コメント: 
「相手に心の矢印を向ける。」この本にはこの言葉が多く出てくる。心の矢印というのは相手に気を使うと言い換えができると私は思っている。この前とても感じが良い人に出会った。何故こんなにも良く感じるのか、その人と別れたあと考えてみると、きっと私を楽しませようとしてくれていたのだなと気づいた。会話中、相手のことを一番に考え楽しませようとすること。それが感じの良さの秘訣なのだろうということを知った出来事だった。
表紙
ペンネーム: d
大学: 東京工芸大学
書名: モンスター解体図鑑 討伐・解体・調理まで!? 完全図解マニュアル
著者: 伊藤慎吾・緑川美帆
出版社: カンゼン
コメント: 
モンスターは倒して終わりじゃない!解体できてこそ真のプロだ!!いわゆる架空の生物の解体の仕方が載っている図鑑。危険度がE~Sの6段階に分かれている。リアルなモンスターのイラストと、イラスト付きで細かく手順が描いてある解体の仕方、そしてそのモンスターの素材の活用方法が載っている。まるでこの冒険者の世界に入った気分になれる。
表紙
ペンネーム: 西海道の等閑
大学: 九州大学
書名: 四畳半神話大系
著者: 森見登美彦
出版社: 角川文庫
コメント: 
「薔薇色のキャンパスライフ」これがいかに自分と縁遠いか、大学に2年近く通っていると分かってくる。あの自由で、楽しいばかりの世界はどこへ行ったのか。1年の時の選択を誤ったのかもしれない。そういう考えが浮かぶなら、貴方はこの作品を読むべきだ。別にこの作品を読んだところで、現状を肯定できるわけではないし、自己啓発されるわけでもない。しかし、なにか明るい気持ちになれる。彼の奇天烈で破天荒な物語が我々を明日へ駆り立てる。ぜひ読むべきだ。
表紙
ペンネーム: 寝グセ
大学: 名古屋大学
書名: 僕には鳥の言葉がわかる
著者: 鈴木俊貴
出版社: 小学館
コメント: 
シジュウカラを長年研究し、新たな分野「動物言語学」を提唱する著者の研究の過程を追った著作。読みやすい言葉で書かれていて長野の山奥で研究に孤軍奮闘する筆者のエピソードはとっても面白い。ただ、一般向けの本にはあまり書かれない研究での論理的思考をうやむやにすることなく書かれているのがこの本が並の学術エッセイに収まらない所以だ。なので締め切りに追われついついツメの甘いレポートを書きがちな私みたいな人にはぴったりの本になっている。ぜひご一読あれ!
表紙
ペンネーム: 魔女のアクアリウム
大学: 福岡女子大学
書名: 鯨オーケストラ
著者: 村田沙耶香
出版社: 角川春樹事務所
コメント: 
タイトルにも表紙にも惹かれるものがあったこの作品。まるで、大きな鯨がゆったりと泳いでいくように、この本に時間が流れていた。印象的だったのは、心が強く揺さぶられたときの表現として、「感電」という言葉を使っていたことだ。今までの人生の中で触れたことがないのに、なぜか「懐かしい」と思ってしまう。自分の中の存在そのものが呼び起こされる。そんな感覚だと思う。自分の「時間も空間も記憶も超えて感電」してしまうものとの出会いを、ずっと忘れないでいたいと思った。
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次点:7件


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表紙
ペンネーム: 風鈴
大学: 新潟大学
書名: 後悔しない時間の使い方
著者: ティボ・ムリス<弓場隆=訳>
出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン
コメント: 
SNSやショート動画ばかり見てしまう、未処理の課題がある、集中力が続かない。このような悩みを持っている人にぜひおすすめしたい本です。私もその一人ですが、実はなかなか課題に手が付かない人は完璧主義であるがゆえ、初めから成功や正解を求めてしまっているのだということが分かりました。初めからやる気はなくて良い、とりあえず目の前のことに取りかかることが何より大事なんだということに気付きました。読むと自分に自信がつく本でした。
表紙
ペンネーム: パプ
大学: 同志社大学
書名: 人よ、花よ、 上
著者: 今村翔吾
出版社: 朝日新聞出版
コメント: 
「英傑の子」としての重荷として,この小説を読む前に私が想像していたのは,父もしくは母と同じ力を期待されるというものだ。この本の主人公・楠木正行にも,もちろんそれはある。だがそれ以上に確りと描き出されているのは,「英傑」自身の偶像化だ。忠義がないわけではないけれど,それだけを守りたかったわけではない。だが「世の人」はそれを認めない。人は見たいものを見るし,見たいものを創り上げすらするのだと感じた。
表紙
ペンネーム: 303
大学: 広島大学
書名: ソラリス
著者: スタニスワフ・レム<沼野充義=訳>
出版社: ハヤカワ文庫
コメント: 
惑星ソラリスの海は人間には到底理解できない、想像し得ない存在である。それは私たちが想像する人間の延長線上としての地球外生命体とは全く異なる。しかし、そんな未知に翻弄されながらも喰らいつく人類の姿勢を通して、人間以外の知性との共存を全く新しい視点から愚直に描いている。あらゆる解釈ができるこの本は、読者にとってのエイリアンである。あなたはこの本をどのように喰らい、味わうだろうか。
表紙
ペンネーム: らるる
大学: 東京大学
書名: 脳死・臓器移植の本当の話
著者: 小松美彦
出版社: PHP新書
コメント: 
脳死や臓器移植については漠然とした意見を持っていたが、本書を読んで、その意見は覆された。著者の言う「自分の目で見る」「自分の心で感じる」「自分の頭で考える」といったことがいかにできていなかったのかと思い知らされた。私たちに知らされていない事実については実際に本書を読んでもらうしかない。しかし、この本の最も大事な教訓は、私たちには知らされていないことが数多くあるということ、「自分で」やっていると思っていることも、そうではないかもしれないということだ。
表紙
ペンネーム: ノティス
大学: 東洋大学
書名: 盤上の向日葵
著者: 柚月裕子
出版社: 中央公論新社
コメント: 
勝負の世界から離れることの出来ない男たちの業とでも呼ぶべき狂熱を見事なまでに描き切っている凄まじい作品。
勝負の世界の一方で主役の非常に過酷な過去を描き、それが現在まで繋がっているというシンプルながらも人物像に対する奥行きを与える素晴らしい構成能力。親と子という離れようにも離れられない歪な関係とルーツに関わる悲劇的な真実は単純ながらも心に訴えかけてくるものがある。
終盤では将棋における初歩的なミスである「二歩」が如何なる意味を持つか考えを巡らせるのも非常に楽しい。
表紙
ペンネーム: ポッカレモン
大学: 北海道大学
書名: コインロッカー・ベイビーズ
著者: 村上龍
出版社: 講談社文庫
コメント: 
破壊衝動を実行するために、我々は遠回りをしなければならない。まず人や物を殴るための膂力が必要だ。世間体を気にする思考や加害者意識なども、取っ払わなければならない。狂わなければ何も破壊することはできない。事前に、破壊衝動を体内にどうしようもなく募らせる必要もある。自分は何を破壊したいのか?世界か?世界とはコインロッカーに似ていた。最後に、いままで破壊衝動にしたがわなかった自分と対決し、決別しなければならない。村上龍の小説には無法の自由が蔓延しているが、そういう筋を通さなければ誰も何も破壊できない。
表紙
ペンネーム: ドーナツの穴だけ残す人
大学: 名古屋大学
書名: 本当の戦争の話をしよう
著者: ティム・オブライエン<村上春樹=訳>
出版社: 文春文庫
コメント: 
ベトナム戦争が題材の短編集です。本作を読む最中、創作なのか実話なのか分からなくなることが何度もありました。訳者あとがきを読んだとき、そんなことは重要ではないと気付きました。著者は戦争体験記ではなく、もっと普遍的で言語化し難い感覚的な事を書きたかったのだと思います。それを書くための必要/十分条件に「内容は事話である」というものは存在しないのです(時には創作の方が事実でありうるかもしれないのです)。個人的には「勇敢であること」が脳裏に刻まれています。私もある時には本山と覚王山の間を歩き続けるので。
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