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2017年05月12日(金) | 新着情報

読書マラソンWEB版
『いつも彼らはどこかに』著:小川洋子 出版社:新潮文庫


この物語の主人公は、人なのか、動物なのか。
短編8話で構成されている、この本は不思議な感覚のまま物語が進んで行きます。一見ファンタジーかともおもいますが、物語はどことなく暗くて、ある種推理が必要な感覚にもなります。だからこそ読んでいると様々な感情が飛び込んできます。戸惑い、恐怖、嫉妬、好奇心、歓喜…そんな風に登場人物の感情をダイレクトに感じることができるのは、人の登場人物がみんな揃って地味で、なんだか自分にも通ずるものを感じてしまうからだと思います。

 
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