全国大学生活協同組合連合会(以下 全国大学生協連)は、2016年秋に第9回全国院生生活実態調査を実施いたしました。
全国院生生活実態調査は、大学院生の生活実態を調査し、院生生活を向上させるために3年に1度実施している調査です。全国規模で大学院生の生活について調べた調査は希少で、「普段どんな生活をしているかわからない」と言われることが多い大学院生の生活の実態を知る上で貴重な調査となっています。
<今回の調査結果の主なポイントとして以下の3点があげられます。>
- 奨学金問題が社会問題として取りざたされる中、奨学金を借りる大学院生は減少。借りている院生に関して、3人に2人が返済に不安を抱いているということがわかった。
- 院生の5人に1人が、「生活が苦しい」と回答。3年前と比べ減少に転じているが、学部生の回答と比べ2倍以上の差が見られた。背景としては、奨学金を利用する院生の減少、学部生と比べアルバイト収入がなく収入が落ち込むことから、支出を抑えている現状がある。
- 「悩み・ストレス」がある院生が増加。8割を超える女子院生が「悩み・ストレスがある」。その多くは、研究活動や将来の進路であり、大学院は女子構成比が低く、身近に相談相手がいないことが要因の1つと考えられる。