2019年05月31日(金) | 新着情報
大学で美術史を学び、「知識があると、絵はもっと面白くなる」と感じた。聖書を片手に宗教画での表現を探り、作者の随筆を読みながら風景画に想いを馳せ、作者と依頼主のいざこざを内に秘めた挿絵を楽しんだ。趣味として美術展に行くときも大学での学びはとても活きた。
でも何かが物足りなくて、なんだか後に残らない。浅くて表面的な感覚がした。そこでふと気づいたことがあった。自分の鑑賞の中に、自分の感性はあるのか。美術史を学んだからこその視野に囚われていないか。はっとした。