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2023年03月31日(金) | 新着情報

土井 善晴 氏インタビュー
「食べる」ことは、秩序ある日々の営み
~家庭料理の原点に立ち返って提案する「一汁一菜」~ 



外食の目的がご馳走を食べるハレの日のことだけではなくなり、日常の食事も外食化が進みました。経済成長ともに食事の商品化は進み、食事を「買う」ことがあたりまえになった今、日本の家庭ではこれまで以上に料理をしなくなってきているように思います。
昭和の専業主婦の時代には、日常はもちろん、手のかかったハレの食事も手作りしたものですが、今では、加工食品、冷凍食品を利用し、時短・簡便さを求める傾向が強くみられます。そうした現代の食の現実を知った上で、家庭料理を極めた土井善晴さんがあえて提案するのは、和食の原点に戻った「一汁一菜」です。
一汁一菜とは汁飯香(味噌汁、ご飯、漬物)。ご飯があれば、具沢山のおかずを兼ねた味噌汁を作れば完成(!)。ご飯は左、味噌汁は右、箸を手前に横にきちんと置く、綺麗に整えて、味わって食べる。一汁一菜を食事の基本スタイルにして、余裕があれば一品プラスする。
土井さんが説くのは、日々忙しい活動の中でも、「料理して食べる」を実践して、暮らしを整えることの大切さでした。ご自身の著書や講演・動画などで“食事に込める思い”を説いておられる土井さんに、生協学生委員のメンバーが、学生が食生活をきちんと考えられるきっかけになるようなお話を伺いました。
 

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