国産野菜・果物と聞いたイメージは安全・安心だと回答している一方で、価格が高いため購入していない現状があるようです。よく購入する野菜のトップはキャベツで安価で色々な調理法ができるのが主な理由となっています。よく購入する果物のトップはりんごで食べやすく日持ちすることから手軽な朝食として食べられているようです。
カットされている野菜・果物のイメージは便利だが衛生的に心配、栄養価が低いというイメージがあるようです。 この疑問については後ほど解説します。
1位:キャベツ
2位:レタス
3位:たまねぎ
1位:りんご
2位:みかん
3位:バナナ
Q:カット野菜は消毒されているの?
A:カット野菜の消毒にはたいてい次亜塩素酸ナトリウムが使われています。これは食品添加物として指定され、定められた方法で使用すれば安全性に問題が無いことが確かめられています
(一般社団法人 日本食品添加物協会HPより)
次亜塩素酸ナトリウムは分解が早く、水にもよく溶けるので水洗すると容易に取り除けるため、カット野菜の製品からはすでに除去されています。このため次亜塩素酸ナトリウムをカット野菜に使っても、人体に危険は及ばないと言えます。
Q:朝食に野菜・果実を食べると良い理由は?
A:朝ごはんを抜くと、脳のエネルギーが不足して集中力や記憶力の低下などに繋がります。野菜や果物はビタミン、ミネラル、食物繊維を多く含み、目覚めた体の調子を整えます。ビタミンやミネラルが不足すると、体内での代謝がスムーズに行われなくなるため、体調がくずれやすくなります。 (参考資料:全国学校栄養士協議会HPより)
Q:カット野菜は栄養価が低いのか?
A: 切り方(細かく切る、大きく切るなど)や栄養素が水に溶けやすいか否かで大きく変わります。 ある実験データでは同じ店舗で販売されているキャベツ、きゅうり、レタス、にんじんについて、生鮮野菜とカット野菜のビタミンC量を測定したところ、細かく刻まれるキャベツやにんじんの場合、カット野菜のビタミンC量は生鮮野菜に比べて約30~40%減っていました。比較的大きく切られているきゅうりの場合で約20%、レタスの場合はほとんど差はありませんでした。
(参考資料:(株)エヌ・ティー・エス 「カット青果物と切り花の生産及び品質管理技術」より抜粋)
ビタミンCは下表のとおり水に溶けやすい栄養素です。水に溶けやすい栄養素でも上記のとおり切り方によって栄養価の残存率は大きく変わりますし、野菜の中には水に溶けにくい栄養素も含まれているため、一概に生鮮野菜に比べてカット野菜が栄養価が低いとは言えません。
ナトリウムからリンまでのミネラル類の水への溶けやすさは不明
*ビタミンAはβ-カロテン当量です
カット野菜は多品目の野菜を一度に手軽に取り入れられるため摂取機会を増やすことで、トータルの栄養摂取量を増やすことができます!
まるごと購入して冷蔵庫に長期保管することでも栄養成分が減少していくため、カット野菜を上手に活用しましょう。
Q:野菜から先に食べると太りにくいのか?
A: 食事のときに食べる順序を工夫すると良いとされる理由があります。
以上のことから野菜を先に食べて血糖値の変動を小さくすると、太りにくいだけではなく、糖尿病や老化の予防にも繋がると言われています。
(参考資料:全国健康保険協会島根支部HPより)
①野菜類
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②タンパク質
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③炭水化物
全国農業協同組合連合会(JA全農) 園芸総合対策部