大学生協の学生総合共済(以下、大学生協共済)の制度そのものは、目に見えるものではありません。しかし、私たちは「学生どうしのたすけあいの想い」を目に見えるカタチにするとりくみを大切にしています。その主役は学生(組合員)です。自分を含むすべての学生がケガや病気に遭わないための活動等に参加することこそ、大学生協共済の使命であると考えています。
図①:大学生協の統一ポスター
私たちの「学生どうしのたすけあいの想い」は、学生の発案により、『全国共済月間』のとりくみを通して表現しよう! ということになりました。その目的は次の四つです。
そして、実際に以下のようなとりくみを実践しました。
図②:タヌチョコの店頭販売(岩手大学生協購買店)
いずれのとりくみも学生が主体的に自分たちの目線で、共済を通じて健康&安全の情報やとりくみを全国の仲間に向けて発信し続けました。彼らは迅速に『全国共済月間ニュース』を発行して、各地の情報共有も図りました。さらには、キャンパス内に「共済給付ボード」(図④)を設置して、共済申請忘れ防止を呼びかけました。
図③:“たすけあい川柳”募集のポスターを制作
図④:給付ボード(神奈川大学生協)
『全国共済月間』は、自らも共済に加入する学生(組合員)が自分たちの共済を〝見える化〟することを目的としたスタートでした。キャッチコピーは、『あっ、共済があるじゃん!』です。今回の企画は全国版のため関西方面からの要望に応えて『あっ、共済があるやん!』バージョンも作成しました。あらゆるツールには『知ってる? 入ってる? 使ってる? 大学生協の学生総合共済』と書かれています。日常的に使う親しみやすい表現で共済を伝えるためです。これらのすべては学生が主体的に柔らかい頭で考えて実現したものです。
こうして、私たちの『学生どうしのたすけあいの想い』は、「ポスター」、「バッジ」、「チョコレート」、「川柳」、そして「給付ボード(共済申請忘れをなくすとりくみ)」、「予防提案活動」等の目に見えるカタチで表現されました。期間中、大学生協の役職員も学生委員と同じ、統一バッジを着用して、学生たちが主体的に取り組む活動を共に支えました。そして、最新のとりくみ状況をビジュアルなニュース等で共有しながら進めました。(図⑤)
ただ単にケガや病気になってしまった事後の保障をするだけはなく、ケガや病気に遭わないための事前の予防提案活動や給付ボードを活用した給付申請忘れをなくすとりくみ等をユニークな発想で実践しているのが、大学生協の学生総合共済です。
その背景には、「すべての学生に卒業まで無事に学業を継続してほしい!」という私たちの強い願いがあります。大学生協の年間を通じた活動にご注目くださいましたら幸いです。
(大学生協共済連 藤本 昌)
図⑤-1:タヌロー通信で最近のとりくみ状況を告知(電気通信大学生協)
図⑤-2:タヌローバッジで共済の認知度もUP!(神奈川大学生協)