大学生協共済の「たすけあいビジョン2030」
~より多くの声と参加で2030年にはこうなっていたい!~
はじめに
大学生協共済連第9回通常総会にて
寺尾専務理事の「討論のまとめ」
全国大学生協共済生活協同組合連合会(以下、大学生協共済連)は、2018年12月15日(土)~16日(日)に、名古屋国際会議場(愛知県名古屋市)において、第9回通常総会を開催しました。第4号議案では「共済事業たすけあいビジョン2030/第8次中期計画決定の件」が決議されました。
「たすけあいビジョン2030」とは
「たすけあいビジョン2030」は、〝わたしたちの大学生協共済は2030年にはこうなっていたい〟を見える化したものです。具体的には、次の3つです。
- 1
- 「たすけあいの輪でつくりあうキャンパスライフ」
- 2
- 「組合員・加入者の声と参加があるからこそ、広がるたすけあいの想い」
- 3
- 「大学生協共済との関わりで育まれる学生の成長」
その根底には、以下の大学生協共済連設立趣意書にある「わたしたちの共済の想い」があります。
- 学生みんなが健康で安全に大学生活をおくることができるように
- もしものときは、経済的にも精神的にも支援ができるように
- 給付を受けた人も、受けなかった人も、共済の活動を通じて「たすけあいのこころ」を実感し社会に巣立ってほしい。
- 人の気持ちを思いやれる人間になってほしい。
「たすけあいビジョン2030」の実現へ向けて、共済事業中期計画をつないでいくことになります。「第8次中期計画(2019年~2021年)は、その第1クオーターとして構成されています。
「たすけあいビジョン2030」の原点
「たすけあいビジョン2030」の原点は、大学生協共済創設時の会長理事であった故福武直先生の以下の言葉に集約されます。
「すべての学生が共済を通じて連帯の意義を体得し、卒業後も社会に貢献する役割をはたすこと」
(創設時の故福武直会長の言葉)
私たちは、大学生協の共済(「学生総合共済」)の創設(1981年)以来、この「たすけあいの想い」を『共済読本』や『語り継ぐたすけあいの想い』などで見える化を図りながら、今日まで語り継いできました。そして、この先、2030年へ向けて、この〝変わらぬ想い〟をつなげていく決意をもって諸課題に取り組んでまいります。
「たすけあいビジョン2030」の4つの課題
「たすけあいビジョン2030」には次の4つの課題が位置付けられています。
- 1
- 学生一人ひとりの学業継続やキャンパスライフに貢献する。
- 2
- 大学や社会における相互扶助や協同の精神を育む。
- 3
- 大学生協共済の事業と活動を通じて大学生協の価値を高め、大学に貢献する。
- 4
- 「大学生協の4つの使命から展開する21世紀8つのビジョン」の実現の一躍を担う。
「たすけあいビジョン2030」
以下、上の「3」の大学生協共済が大学への貢献できる可能性について、総会で決議されたビジョンの中身を見ていきたいと思います。
- (1)顔が見える(人と人がつながっている、という意味)、みんなでつくるわたしたちの共済
-
- 顔が見える加入
~学生が学生に、直接対話の場面を通じて、共済の良さを、実感をもって伝える取り組みが、すべての会員生協で展開されている。
- 顔が見える予防
~学生が学生に、給付事例の学習や学生のリスクに基づいた、創意工夫溢れる予防活動が、すべての会員生協で展開されている。
- 顔が見える給付
~学生が学生に、困った様子の学生を見かけたら声をかける習慣がキャンパスに拡大し、すべての会員生協の窓口で、学生に寄りそう相談業務が行われている。
- 顔が見える報告
~給付(共済)ボードをはじめとした学生への報告、アニュアルレポートをはじめとした大学への報告、様々な地域社会への発信が、すべての会員生協で展開されている。
- みんなでつくることで満足の向上に
~給付を受けなかった学生も、仲間の学業継続に役立ててよかったと実感が持てる取り組みが全国に広がっている。
- (2)大学と協力して進める共済
-
- 大学生協共済の事業と活動の大学への報告が、すべての会員生協で旺盛に展開されて、大学との連携が進み、予防の取り組みやメンタルヘルスへの対応、健康づくり、健康増進の取り組みが、多くのキャンパスで広がっている。
- 大学や大学の連携する関係団体とも連携して、無保障の学生をなくす視点でのネットワークの形成に積極的に関与し、その中で大学生協(共済)が中心的なパフォーマンスを発揮している(経済的困窮者/国際学生/合理的配慮が求められる障がい者への対応など)
- 大学がすすめる最低限の保障(多くの大学で学研災・学研賠)に対する学生生活に必要な補完保障として、多くの大学で大学生協の保障制度が選択され、大学と大学生協の協業が広がり、深まっている。
まとめに代えて
今回、総会で決議された「たすけあいビジョン2030」は、これからの12年間、顔が見えるをキーフレーズに、活動の4本柱(報告・加入・給付・予防)を大学関係者の皆さまとも連携させていただきながらすすめる決意といえます。その根底には1981年の大学生協共済創設以来の変わらぬ想いがあります。くしくも今年2019年、大学生協共済は、その第1クオーターが、「新制度」としてスタートいたします。ぜひとも、〝今が節目〟ともいえる大学生協共済にご注目いただき、この機会に同制度を『学生の成長につながる大学の指定・推薦制度』として位置付けていただくことをご検討いただけましたら幸いです。
(大学生協共済連 藤本 昌)
『Campus Life vol.58』より転載