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ヒバクシャ国際署名を詳しく

ヒバクシャ国際署名が始まった当時、被爆者の方の平均年齢は81.4歳でした。私たち若者世代は、正解や原爆の体験者の生の声が聴ける、「最後の世代」と言われています。この署名は、「後世の人々が生き地獄を体験しないように、生きている間に何としても核兵器のない世界を実現したい。」と、核兵器の廃絶を求め、ヒロシマ・ナガサキの被爆者が2016年4月に開始し、核兵器廃絶の一歩として、核兵器禁止条約の締結を求め国連に署名を提出してきました。世界各国の個人と団体がこの活動に参加し、日本をはじめアメリカ、韓国、ロシアなど39か国がこの署名に取り組みました。署名は2020年までの毎年の国連総会へ提出をし、署名数は10,517,872筆 (2019年9月20日現在)となりました。大学生協連としては、2017年の9月理事会にてヒバクシャ国際署名へ取り組むことを確認し、その年の全国総会にて総会アピールを行いました。2020年までの間に、3,195筆の署名をいただきました。

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この署名も後押しとなり、核兵器禁止条約の交渉会議が2017年3月と6月に開催され、2017年7月7日、交渉会議参加の124ヶ国のうち122ヶ国の賛同により核兵器禁止条約が採択されました。条約への各国の署名手続きは、9月20日に始まり、批准国数が50か国に達した後、90日を経て発行します。しかし、核兵器保有国と日本をはじめとする同盟国は、オランダを除き条約交渉会議に参加しませんでした。条約を批准しない国には条約の効力はありません。

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ヒバクシャ国際署名に取り組むことは、条約の批准への後押し、また、核保有国とその同盟国へのメッセージとなります。また、日本政府へ核兵器禁止条約の賛同と批准を求めることにつながります。私たちはこれまでも、「よりよき生活と平和のために」多くの組合員とともに平和について考え行動してきました。核の問題に関しても、2010年と2015年のNPT再検討会議へ向けて代表団を派遣し、平和への想いを発信してきました。引き続き、より多くの組合員や世界の人々と一緒に平和について考え、核兵器のない世界を目指して国際署名に取り組んできました。

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