<苦しい>や<大変苦しい>学生の大学生活の特徴点として以下があげられる。
- <大変苦しい>学生のうち相談相手が「いる」は65.6%と、他の層より大幅に少ない。
- <大変苦しい>学生の大学生活の重点は「勉学や研究を第一においた生活」が36.0%、「アルバイトをしたり、お金をためることを第一においた生活」も8.8%と他の層と比較して多く、「自分の趣味(車・スポーツ・音楽・パソコンなど)を第一においた生活」は4.8%と少ない。また「なんとなく過ぎていく生活」が6.4%と、<大変楽>や<楽>と比較して多い傾向にある。
- 日常生活で悩んでいること、気にかかっていることとして「生活費やお金のこと」のほか「時間が足りないこと」、「自分の性格や能力のこと」、加えて「心身の不調・病気など健康のこと」や「家族のこと」も多く、金銭面での悩みのほか、自身の健康や能力に不安を感じる学生が多く存在する。
- 授業以外の大学の勉強時間についてみると、1週間の全体平均は274.7分だが、<大変苦しい>学生の平均は372.3分と長く、特に理系では<大変楽>と比較して94.3分、医歯薬系も81.9分長い。
- さらにアルバイト就労との関係では、理系の<苦しい>や<大変苦しい>学生は非就労者の勉強時間が長く、勉強時間の長さを確保するためにアルバイト就労を制限していると考えられる。