特集

PCカンファレンス2018熊本

PCカンファレンス2018熊本


2018年8月24日〜26日に熊本大学黒髪キャンパスで開催されたPCカンファレンス2018ではセミナーやラーニングスタジオにおいて電子コンテンツを用いた教育が多く報告・議論されました。その内容についてこのページではご覧いただけます。

ラーニングスタジオでは

ラーニングスタジオでは電子書籍を活用した先生三名にご登壇いただき、それぞれの先生方がどのような思いや狙いでアプリケーションの機能を活用されたかについてお話しいただきました。
動画では、先生の講演だけではなくそれぞれの先生が実際に使用したコンテンツ画面も再現しています。教科書に対して、教員・学生双方がつけたアノテーション(ふせんやマーカー等)を見ることで、単純に教科書が読めるだけではない大学生協の電子書籍ならではの機能活用で授業が活性化する様子を追体験いただける内容となっています。

九州工業大学 小田部荘司先生

小田部先生は、昨今の教科書が読めなくなってきた学生の様子から、いつでもどこでも教科書に立ち返れる電子での教育を指向しておられます。また、九州工業大学ではBYODを目指す中、この取り組みで得た知見を多くの先生に広め、2018年度には3名の先生が電子書籍を用いた教育を開始しておられます。

京都大学 馬場正昭先生

今回は文系学生に向けて開講されている「化学」の授業での実践報告をいただきました。動画では実際の授業と同様に、身近な話題を通して化学の知識が身につくという先生ならではの授業スタイルを実感いただけると思います。
 馬場先生は電子ならではの双方向性に着目され、学生との電子教科書上でのコミュニケーションをとることに重きをおいておられます。

宮城大学 出貝裕子先生

宮城大学の老年看護学の授業では複数の先生が「ICT機器に習熟した学生」を社会に輩出したいという思いのもとで電子教科書を使った授業を行っています。
 動画では、講義資料を事前に配布し、授業ではそれをもとにグループワークを実施するという反転的な授業実践の様子がご確認いただけます。

セミナーでは

最終日のセミナーでは、教育現場におけるデジタル化の現状に関する基調報告や教員による実践報告、さらに実際に授業を受けた学生からの報告を受け、それをもとに会場参加者にも参加いただく形で大学・学部として今後どのように学修を進めるかについて検討しました。
今回はセミナーの基調になった3人の先生の報告を動画でご紹介します。

広島大学 松下毅彦先生
(2018年8月現在)

 広島大学医学部の教育改革について,より学習しやすくするため,出版物ではなく,教員作成の講義資料を最良の資料とし,学習者自らが学習教材を選ぶテーラーメイド教育のひとつとして,デジタル教材を用いていることをご報告いただきました。

首都大学東京 水越康介先生

書籍上へのコメント機能を利用して,授業前に事前課題を設けて授業を展開した事例です。水越先生は、予め学生が気にしているところがわかり,他の学生との共有などもできるところに魅力を感じ,講義資料中心から教科書中心の授業スタイルへ切り替え、必要に応じて電子書籍上にコメントやリンクを貼った形の授業を展開されています。

九州工業大学 小田部荘司先生

小田部先生からは、DECSのログ分析機能を活用することで見えてきた学生の利用状況などについてご報告いただきました。
分析してみると講義の時間やその直後に教科書を開いて使っている学生が多く,それ以外ではあまり使われていないことがわかりました。
一方で成績の良い学生のログに着目し分析したところ、「毎日テキストを読んでいる」「授業後に集中して取り組んでいる」「全体も見ながら必要なページにも時間を割いていること」といった傾向があることがわかりました。最後に、ビューアの機能を活用することで授業を活性化させるとの報告をいただきました。

<質疑応答>

九州PCカンファレンスシンポジウム

※上記PCカンファレンスのようすを公開しましたが、ご意見などございましたら、大学生協東京事業連合 DECS事務局までお知らせください。
  よろしくお願い致します。


お問合せ