新しい店舗と食堂 2024

香川大学生協 農学部学生食堂「Kitchen Agu(アグー)」

〜コロナ禍に実現!35年経って新しくなった食堂。
SDGsの取り組みにも協力する“農学部らしさ満載”の食堂がOPEN!〜

香川大学の4つあるキャンパスの中で、農学部が在籍している三木町農学部キャンパス。
周りを学びの圃場に囲まれ、元々あった食堂の老朽化に伴い建て替えし、コロナ禍の2021年7月にリニューアルオープンしました。食堂へと向かうと、まず目に入ってくるのがブドウ棚やオリーブの木々達。このグリーンに調和した外観となっています。


ブドウ棚がお出迎え


学生が選んだサインがこちら!オリーブをイメージして

店名となった「Kitchen Aguアグー」は Agricultureアグリカルチャー(農業)に由来、学生に公募してシール投票で選ばれ、とても親しみやすい食堂となっています。中に入ると、白い壁と天井に木目の床、木のテーブルや椅子が配置されており、清潔感溢れる空間になっています。一学部のみのキャンパスですので利用者も多くありませんが、朝8時から夜8時までの営業は、研究や実習の多い学部生には助かっています。時期によってキャンパスで育てた野菜やお米を使って提供する日もあります。

店内も木のテーブルや椅子でナチュラル感満載!


季節が良いシーズンは
外で食べると更に美味しい!

また、天気の良い日はテラスで食事も出来ますし、ブドウ棚の下には石のベンチがあるので、日陰になって気持ち良く過ごせます。

『Kitchen Aguアグーが自慢できる事、それは食堂スタッフと学生の距離が近いところ!』それは食堂に良く来るおよそ200名の好みを把握している事です。学生の顔を見ただけで「あっ、ご飯はSサイズの学生さんね」とか「お魚好きだから、今日は○○が出ているよ〜」とオススメも的確に伝える事ができ、円滑にコミュニケーションもとれています。


不動の人気!『鶏ポン唐揚げ 352円』


夏はさっぱり『冷やし温玉ぶっかけうどん 352円』


小鉢類も豊富で嬉しいポイント


学生さんとのコミュニケーションもバッチリ!

取材した日は、『学生応援Day』開催をされていました。これは大学が学生支援の為に無料で食事を配布しているイベントで、この日はカレーライスとカップゼリーを配布。開始時間と同時に長蛇の列ができました。男子学生の「大盛り」のリクエストも容器を準備して対応しました。


『学生応援Day』の様子

農学部と生協食堂とSDGs

食堂から出る食品廃棄物の処理は高水分や分別の難しさから、再利用するのはある意味課題でもあります。
これまでKitchen Aguアグーでは、食品残さの排水は捨てていましたが、今では全部貯めて研究室に提供。厄介だった水分を含む食品残さが、ここでは研究材料として利用され、幼虫の食生を生かした栄養分として再生し、動物性資源として飼料に活用されています。いわゆる持続可能性な食料生産に関わっているという事です。
とはいえ、農学部の学生は環境問題に関しての意識が高いので、食べ残しが少ないという現状もあります。教授に「申し訳ないけれども、あまり残っていません…」とお話しする事も多々あります。


圃場では農学最先端の研究も行われている


下膳で残渣の回収

リニューアルは農学部の学生・教職員、皆が待ち望んでいました。心地良い風が吹くKitchen Aguアグーの丘で、健康管理と美味しさを兼ねた愛される食堂を目指して行きたいとしています。

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