岡山市中心部に緑豊かで広大なキャンパスを持つ岡山大学津島キャンパス。
ここに通う学生はおよそ10,500名で、全国の国立大学の中でも上位を占める人数です。
キャンパス内にある食堂の中でも、多くの学生が利用しているマスカットユニオン。
館内の老朽化に伴い2023年4月に26年ぶりのリニューアルとなりました。
リニューアルの理由の一つとしては、 “食堂利用だけではなくみんなが集まれる場所にしたい!”という思いがありました。2階はメインとなる食堂、3階はカフェの雰囲気を漂わせる食堂になっていて、それぞれ利用者ファーストの考えられたコンセプトになっています。
マスカットユニオンの2~3階部分がカフェテリア
2階は通常スタイルの食堂
利用者が一番多いのが2階にある食堂。研究や勉強をされている方やサークルの学生のために通常期は夜10時まで営業しています。リニューアルにあたり最大で260席確保するためには、窓側にぐるりと一人席を設けました。そう広くないスペースで最大席数を確保しながら窮屈に感じさせないアイディアです。
また2階には、ファミレス風シートも!4人グループで囲われたスペースも、学生には嬉しいポイントなっています。
ここでの一番人気メニューは、やはり中国・四国エリアで人気の『鶏ポン唐揚げ』ですが、負けず劣らず出せば300食は出るという『台湾まぜそば』が人気。味付けした挽肉と白髪ネギ・卵黄を麺に絡ませて頂く…想像しただけでも美味しそう!
ファミレス風シートも人気
気分もアゲアゲになる飛び出しサインが食欲アップにもつながります
台湾まぜそば 594円(不定期提供)
3階フロアも食堂です。営業はお昼の時間帯のみですが、閉店後もホールを開放し、学生が気軽に使える場所にしようと、雰囲気の違う2つのエリアに分かれています。半分はカフェスタイルで、半分はスタンディングで食べる席に。食のライフスタイルは大人数でワイワイ楽しんだり、一人で食したり、授業の合間にさっと済ませたり多種多様。
3階のフロアは、これが叶えられるよう設計されています。カフェサイドは自在にテーブルを組合せグループでも可、スタンディングサイドは短時間で食べられるため、とりあえず食べて昼から頑張ろう!という学生の利用が見られます。カフェサイドは窓が大きくとってあり、西日が当たる時間にはカーテンを引きますが、特殊加工されたステンレス製のカーテンで柔らかい光へと変化します。
それと、自然を感じるテラス席があります。ここはフリースペースなのでどんな使い方でも可能です。まるで天空劇場の中にいるような雰囲気はリフレッシュの場所に最適です。
3階の人気メニュー『手作りカレー』 は材料から炒め、イチから手作りするこだわりようです。手間をかけているのに、なんと値段はMサイズ319円!ワンコインで副菜まで食べられるとあって、お昼ピーク時の13時には売り切れてしまいます。3階まで上がってでも食べに来てくれる学生に、家庭のような手作りメニューを!との思いから始まりました。
ここでしか食べられない人気の
手作りカレーライスM 319円
明るいカフェテリアスペース
ただの衝立では無く片面ずつベンチとカウンター仕様に!
スタンディングはおひとり様でもグループでも対応○
特殊加工のカーテンが自然と調和
まるで天空劇場のようなテラス
外向きにもカウンターがある
一人席は2階と3階両方に設置をしています。パテーションは要望に応え、仕切られた1人席を設けることにしましたが、ぼっち席とは思われたくありませんでした。何かキーワードになる言葉をと探していてみつけたのが、アメリカの『Me time~自分の時間を大切にする~』でこれを一人席のコンセプトにしました。周りから少し自分だけの空間という形で食堂を使って楽しんでもらいたいからです。
岡山大生はマスカットユニオンの事を 「マスカ」と言って、「食堂行こう〜」より 「マスカ行こう〜」と親しみを込めて呼んでいます。卒業してもいつまででも 「マスカ行こう!」 と言ってもらえる食堂を目指していきます。
『マスカへ行こう!』いつも学生の賑やかな声が!
一人席は 『Me time』で楽しんで!