山形大学が掲げている将来ビジョン『つなぐちから。山形大学〜共育・共創・共生による持続可能な幸福社会の実現〜』に向け、2021年から2025年にかけ、小白川キャンパス・飯田キャンパス・米沢キャンパス・鶴岡キャンパスの4つのキャンパス環境整備が行われています。
桜咲き誇る4月7日(月)米沢キャンパスにある大学生協工学部食堂は、およそ9ヶ月にも渡るリニューアル工事期間を終え、学生や職員も待ちに待った食堂『techC(テック)』がオープンしました。
開業を記念して催されたオープニングセレモニーでは山形大学 玉手英利学長・山形大学工学部 黒田充紀部長・山形大学生協米沢地区 木俣光正支部長・山形大学生協米沢地区学生委員会 髙橋拓也委員長の4名が登壇し、テープカットを行いました。
山形大学 玉手英利学長は「山形大学生活協同組合の皆様にご尽力いただきました事を御礼申し上げます。以前、学生の生活実態調査を行なったところ、カロリー摂取量が一定レベルから落ちると成績が落ちるという結果でした。ぜひ新しい食堂で美味しいご飯を食べて下さい。」と祝辞をいただきました。
山形大学生協米沢地区学生委員会 髙橋拓也委員長は「食堂というのは学生にとって、ただ食事を取る場所ではないと思います。友達と話したり、たまには一人で来て自分と向き合ったりする大切な場所だと感じています。今まで以上に、学生に愛される食堂になるように、我々学生委員も尽力します!」と意気込みを語っています。
今回のリニューアルでは、使用されなくなった理髪店部分が食堂へと増床されるということで、より多くの方に利用できるようになりました。
席数も増え 快適に食事が取れます
入り口からの導線にも工夫し、麺と丼とカフェテリアと3つに色分けをして視覚で誘導するようになっています。床に目を向けると食べたいメニューに辿り着けるような導線になっている部分は、かなりこだわりを持って作られました。
学生からの声で「米沢キャンパス内でゆっくり休める場所が欲しい!」というのがあり、これに応える為にお昼のピークを過ぎた時間から夕方の開店前までの空き時間を、フリースペースとして使用できるようになります。
食べたいメニューのレーンに誘導するように仕掛けが!
配食もスムーズになり時間短縮に繋がった
少しでもストレスフリーにして食事を楽しんでもらう事が願い
愛称は公募で決定!
愛称となる『techC(テック)』は学生の公募で採用されました。工学部のtechnology(テクノロジー)とCafeteria(カフェテリア)の頭文字を組み合わせ、techC(テック)と短く響きの良い読み方にしたそうです。
工学部の学生・教職員は昼夜2回利用が多い食堂でもあります。応募コメントにあるように、楽しい時も辛い時も勉強が大変な時も食堂にテクテク来て、お腹も心も満たされる食堂になっていくのが楽しみです。
人気メニューは小鉢の「オクラと蒸し鶏の柚子胡椒和え(99円税込)」
従来営業していた建物の取り壊しに伴い新施設ができることになり、2024年11月にリニューアルオープンした購買書籍店 「Baum(バウム)」と食堂 「Dorf(ドルフ)」。
愛称である「Baum(バウム)」は、ドイツ語で「樹木・木」を意味し、医学学習や知識等を年輪や樹⽊のようにイメージしたとのこと。「Dorf(ドルフ)」はドイツ語で「村」を意味し、医療・医学に携わる皆が集いわいわいと楽しくご飯を⾷べるイメージでつけられたそうです。どちらも愛称は学生から公募し、決定しました。
購買書籍店と食堂はL字型に隣り合っており、一体感のあるデザインが魅力です。
バウムの和訳:年輪がイメージされたデザイン
ドルフの和訳である村(家屋)がデザインされています
購買書籍店の外観。
移転後の最大の魅力は、組合員と“近く”なったこと。今までは店舗が大学の端の方にあったので、一度外に出ないと店舗に行けなかったところが、移転後は病院や学生がいる建物と連絡通路で繋がるようになったので、行き来がしやすくなりました。学生や先生たちからは、「寒い日も上着無で来られる!」「白衣のまま来ることができて便利!」という喜びの声をいただきます。
中から外側を見た様子。開放感があり、奥に食堂が見えます。
購買書籍店 「Baum(バウム)」ならではの商品としては、地元のお蕎麦屋さんが製造しているおにぎりや、福祉施設で製造しているパンなどを販売しています。どれもおいしく、人気の商品です。福祉施設を利用されている方からは、「たくさん注文が来るのでやりがいがある」という声もいただいており、少しでも地域への貢献ができているように感じます。
大人気の地元のおにぎりやパン
書籍コーナーでとりわけ目を引く漫画。「ドラゴン桜」でおなじみの三田紀房さん最新作「Dr.Eggs ドクターエッグス」(講談社)です。こちらの漫画、舞台はなんと山形大学医学部(飯田キャンパス)。サイン色紙とともに、最新刊が並んでいました。
新しい食堂は、「より速く、より熱く、より清潔に」をコンセプトに運営しています。
「速く・熱く」は、新しいホットショーケースを導入したことで、味噌汁・丼・カレー以外はすべてケースから取れる状態になりました。これによりスムーズな出食ができるようになっています。「清潔に」は、厨房内が外から見えるようになったこともあり、今までよりも一層整理整頓を徹底することに注力しています。
ホットショーケースの中には商品がぎっしりと並んでいます。
多くの利用者でにぎわいます。
大人気の
「ほうれん草のナムル(99円税込)」
彩りもばっちり!
人気メニューは「チキン竜田丼」、「豚塩焼き肉丼」、「魚介濃厚混ぜそば」。また、医学部食堂ならではかもしれませんが、野菜を使ったメニューもよく選ばれ、野菜たっぷりの柚子塩ちゃんこうどんも人気メニューの一つです。小鉢の一番人気は、「ほうれん草のナムル」。ほうれん草、人参、もやしなどが入っています。
2024年秋に開店した2店舗。隣接していることを最大限に活かし、何度も利用して貰えるお店を目指してこれからも営業していきます。
食堂ホールからの景色。奥には購買書籍店「Baum(バウム)」が見えます。
※最新の営業情報は生協サイトでご確認ください