大学生協でつながる

2023年05月01日(月) | 生協職員のガンバリ

生協職員のガンバリ☆
信州大学生協 公務員講座事務局 須田 治子 氏

 
入協してから購買、書籍、食堂、本部とまんべんなく経験させていただきおよそ2年前に公務員講座の担当となりましたが、「学生の進路に直結する」という点で非常にプレッシャーがありました。

折しもコロナ禍の最中、学生は大学になかなか来られない状況です。当時4年生の受講生たちにはメールやLINEで呼びかけはしていましたが、ただでさえ会ったことのない学生ばかりで距離感がわからず「頑張っている学生にあまりうるさく言うと鬱陶しいかもしれない」と、積極的な受講生以外とはあまり話ができていませんでした。
 
 
ある日相談に来てくれた受講生が「試験対策が進んでおらず、怒られるかもしれないと思うと怖くてなかなか相談できなかった」と打ち明けてくれました。「もともと頼りにしたくて講座を申し込んだ学生たちなんだ」と考えを改め、もっとおせっかいになろうと思った出来事でした。

幸いZoomは浸透していたので、一方的な発信だけでなく面談を増やし、大学の教室利用の制限が緩まった際には対面での面談やワークも例年以上に行い、そのたびに「用がなくてもいい、いつでも声をかけて」と発信し続けました。

そんな中で、何度も相談に来てそのたびに「もうだめ」と愚痴っていた学生が、諦めずにチャレンジを続けた末に「内定」を報告してくれた際には、喜びと安心で「良かった、良かった」と繰り返すばかりでした。

その後は学生にとってもアクセスの良い広い事務所に引っ越せたこともあり、現在の受講生は立ち寄る人数も大幅に増えています。もちろん合格が最大の目標ですが、相談に来た学生が用件が済んでもなんとなく雑談を続けてくれたり、同級生を連れて来てくれたりすると、こうして立ち寄ってくれる学生が増えるようにと気持ちが引き締まる思いです。
 
 
公務員試験は長丁場で焦りを抱えやすいものです。学生にとっても居心地のいい、しんどいときには息抜きができる空間でありたいなと思っています。
 

PROFILE

須田 治子

信州大学生協 公務員講座事務局

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