大学生協でつながる

2024年01月05日(金) | 《特別TOPICS》 

東京大学消費生活協同組合×Humanities Center 連携協定記念座談会


2023年12月4日、東大生協×HMC包括連携協定締結式&記念座談会「書籍文化をひらく」が、東京大学本郷キャンパス第二食堂にて開催されました。(会場15名、オンライン50名参加)

最初に、東京大学連携研究機構ヒューマニティーズセンター(HMC)機構長・齋藤希史教授と東京大学消費生活協同組合理事長・石田淳教授によって、包括連携協定書の締結がおこなわれました。

同協定書は、
  1. 書籍文化に関する学術情報の提供・普及事業を通じて、東京大学各組織及び構成員の書籍文化に対する理解を深め、その振興を図る。
  2. 甲(生協)の普及事業及び乙(HMC)の学術事業を通じて、書籍文化の深化と振興を図る。
  3. 学術の場としての大学コミュニティの発展に寄与する。
の三つを目的として締結されました。
全国的に見ても、大学生協と大学学内組織(部局間の連携研究組織)が書籍文化の普及を目的として協定書を締結した例は他になく、先駆的な事例であると言えます。
 

  • 東京大学連携研究機構
    ヒューマニティーズセンター(HMC)機構長
    齋藤希史 教授

  • 東京大学消費生活協同組合理事長
    石田淳 教授


協定書締結式に引き続いて行われた「書籍文化をひらく」をテーマとした座談会では、HMCと東大生協が連携することの意義について、これまで両者が連携して行ってきたリエゾントークなどの実績も踏まえ、登壇者それぞれの立場から語られました。

登壇者からは、「これまで学術研究は専門分化することが進歩・発展と捉えられてきたが、近年はとくに自然科学の分野では学際的研究がおこなわれるなどその流れが変わってきた。しかし、人文社会科学系では学際的な動きはまだ鈍く、それぞれの学問分野で問いと発見のサイクルが閉じてしまう傾向にある。そこで、部局横断的なHMCと書籍供給等の諸活動を通じて書籍文化の普及の一翼を担ってきた生協が連携し、問いと発見のサイクルをひらいていきたい」との展望が語られました。
 

  • 司会
    HMCフェロー 中村 雄祐 教授

  • 東京大学附属図書館 副館長
    HMC運営委員 苅部 直 教授


 
代替文字
東大生協・中島達弥専務理事
東大生協の中島達弥専務理事からは、「全国の大学生協のつながりを生かして、東大を起点に大学の知のネットワークをひらいていきたい」という今後への期待が語られました。

会場出席者からは、書籍部や図書館などの現場経験にもとづき登壇者との応答がおこなわれ、座談会は終了しました。
 

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