2024年07月16日(火) | 《特別TOPICS》
「浄土真宗の精神」を建学の精神とする龍谷大学では、毎朝、各キャンパスで勤行が行われています。そのうち1年に6回、学長法話が行われます。今回、法話を行われた入澤学長からお話しを伺いました。(深草学舎顕真館にて)
インタビュー当日6月26日の学長法話の動画はこちらからご覧になれます。
学長法話では、建学の精神である「浄土真宗の精神」「親鸞聖人のみ教え」を学生に伝えたい、しっかり受け止めてもらいたいという思いをもって学生に語りかけています。ただ、短い時間の中で学生に建学の精神をわかりやすく伝えることは難しいので、学生が持つ宗教観、価値観を見つめ直す機会、そして、限られた学生生活という時間の中で「学ぶこと」の大切さを真剣に考える機会としてもらいたいと考えています。単に知識を取得するのではなく、深く学ぶという姿勢を身につけることや、しっかりと社会と向き合い、学ぶことの重要性、そして、人間である限り学び続けることの大切さに気づいてほしいと願っています。また、『学仏大悲心』と示されているとおり、仏様の慈悲の心を感じ取ってもらいたいです。利己的な考えや行動が目に付く出来事が多い中、仏様の慈悲のお心から「社会は人と人とが支え合い助け合いながら成り立っている」ことに気付いてほしい。困難に直面している人がいたら手を差し伸べることができる、そのような心をもった人になってもらいたい。そこが一番大きなポイントだと思っています。
コロナ禍の中、保護者会である「親和会」から助成をいただきスタートした『百縁夕食』が学生に非常に好評です。昨年度からは、物価高騰の影響を受けている学生への経済支援と位置づけ、『百縁夕食』の取り組みを継続しています。今年度からはその取り組みを拡大し、昼食時にバランスのとれた食事を摂ってもらえるよう『親和会サラダ』をスタートしました。それに加えて、多くの学生に建学の精神に触れてもらい、また、しっかりと朝食を摂ってもらいたいという親和会(保護者)の思いを受けた『百縁朝食』をスタートしました。
このような機会を通じて、学生には、「多くのつながり」に支えられているということを自覚してもらいたい、また、社会の一員として、状況に応じ、自分は何ができるかを考え、「支えることのできる人」に成長してもらいたいと願っています。