大学生協でつながる

2025年01月06日(月) | 生協職員のガンバリ

愛媛大学生協 生協ショップひめか 高野 将宏 店長

愛媛大学生協 生協ショップひめか 高野将宏店長
 
愛媛大学生協 生協ショップひめかは、愛媛大学のメインキャンパスである城北キャンパス内にあります。店内は、書籍、文具、研究機器用品、旅行サービスカウンター、生協自主講座カウンター等があり、多くの組合員にご利用を頂いています。
店舗全体の約半分の面積を占める書籍コーナーには、文庫・新書・雑誌等の一般書から、専門書まで幅広く大学で必要な書籍を品揃えしています。

私自身が長年書籍部門を担当しておりましたので、書籍業務の経験、視点をもとにしたお話を少しさせて頂ければと思います。この経験は現在の仕事にも活かされています。

大学生協における書籍事業の役割は、書籍を通して大学の学びを支えることであると考えています。学生に対しては、大学の講義・ゼミ等で必要となるテキスト・教材等を揃える事。先生方には、研究に必要な専門書の品揃え、お取り寄せ等が挙げられます。また、在学中に本を100冊読む事を目指して行う『読書マラソン』等の読書推進活動にも力を入れています。

その様な大学生協の書籍事業の活動の中でも、『大学の学びを支える』という点では教科書事業は非常に重要な位置を占めています。愛媛大学の講義で使用するテキストの殆どは当生協にて準備・販売を行っておりますので、確認・手配漏れは、大学の講義にも支障が生じる事になります。その為、教科書の手配漏れが無い様に、各研究室に訪問の上、教科書のご予定の確認をさせて頂いております。

研究室訪問の中では、先生方からの貴重なお話をお聞きする事も少なくありません。
『最近の学生には難しい内容なので、例年の教科書から変更したい。他に同じジャンルで良い教科書はないだろうか?』、『教科書を変更したいが、他に良い本が見つからない。探す時間も無い』、『講義内容が変わるので、教科書の使用はやめる予定』『レジュメを配布するので教科書は使用しない』など…。様々なお話をお伺いする事が出来ます。

そこで、出版社に相談をして教科書展示会を開催してみたり、重版や執筆の相談をしたり、重版も難しければ電子教科書の提案をしてみたり、シラバスを隅から隅まで読み込んで先生の重視していると思われる部分を抜き出してみたり、先生だけではなく学部の事務室や学務係などを回って情報収集をしたり…等、少しでも可能性のある内容があればチャレンジして参りました。

入協当初は全く知識・経験のなかった私が、この仕事を続ける事が出来ているのも周りのスタッフの支え、取引先のご支援、生協をご利用頂いている皆様のおかげであると思います。この場をお借りして、お礼を申し上げます。

コロナ以降、大学の環境や授業形態の変化、学生の動きも大きく変わり、大学生協でも大きな影響がありました。良い時もあれば悪い時もあるかと思います。
仕事を行う上での正解は無いのかもしれませんが、今後も初心を忘れずに積極的な活動をして参りたいと思います。
 
高野将宏店長

PROFILE

高野 将宏 店長

愛媛大学生協 生協ショップひめか

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