大学生協でつながる

2024年12月16日(月) | 《特別TOPICS》 

弘前大学生協学生委員会 大きな組織を細分化し、意見出しと情報共有で多彩な企画を実現。

構成メンバー137人! 全国的に見ても大規模な委員会の運営にはどんな工夫があるのでしょうか。今回の全国学生委員会のインタビューは「組織運営」がテーマです。弘前大学生協学生委員会の正副委員長に、大きな組織ならではの運営における工夫と常に一人ひとりの意見をすくい上げるために心掛けていることを伺いました。
 

※記事内の掲載画像は、弘前大学生協のHP、全国大学生協連のHP等から引用しました。

 
【参加者】
弘前大学生活協同組合 学生委員会

佐々木 紀晃のりあきさん(2年 学生委員長)
山口 月菜るなさん(2年 副学生委員長)

【聞き手】
全国大学生協連 学生委員会

中野 駿(副学生委員長/司会進行)
吉村 珠李しゅり(学生委員)
小沼 桜輔(立命館アジア太平洋大学・九州ブロック学生事務局委員長)
瀬川 大輔(学生委員/オブザーバー)
 
 

CONTENTS

 
 (以下、敬称を省略させていただきます)
 

1. 自己紹介と学生委員になったきっかけ・活動の原動力

中野 駿
全国大学生協連 副学生委員長
中野 駿

中野:本日はお忙しいところありがとうございます。私たちは各地の学生委員会の皆さんにインタビューを実施し、その頑張りが全国の仲間の元気となるよう広く発信しております。弘前大学(以下、弘大)生協学生委員会は部局制で活動に取り組んでおり、組織づくりに長けていると聞いています。今回は「部内運営」をテーマに、正副委員長お二人にお話を伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。
私は司会進行を務めさせていただきます、全国大学生協連 学生委員会 副委員長の中野 駿と申します。名古屋大学生協で学生委員長として活動し、昨年度より全国学生委員会に所属しております。
 

吉村珠李
全国大学生協連 学生委員
吉村 珠李

吉村:同じく全国学生委員会の吉村珠李と申します。宮崎大学生協学生委員会で活動し、今年度既卒1年目となっております。
 

小沼桜輔
立命館アジア太平洋大学/
九州ブロック学生事務局
委員長 小沼 桜輔

小沼:同じく全国学生委員会の小沼桜輔です。大分県にある立命館アジア太平洋大学APU-COOP学生委員会のメンバーとして活動していました。現在は九州ブロック学生事務局の委員長を務めております。
 

小沼桜輔
全国大学生協連
学生委員/オブザーバー
瀬川大輔

中野:もう一人、東北ブロック担当の学生常勤である瀬川大輔がオブザーバーで参加しております。
それでは自己紹介と学生委員になったきっかけを教えてください。
 

佐々木 紀晃さん
弘前大学生活協同組合
2年 学生委員長
佐々木 紀晃さん

佐々木:弘前大学農学生命科学部2年、弘大生協学生委員会で委員長をしております佐々木紀晃と申します。これまでにやったことがないようなことにチャレンジしてみたいと思って大学に入学しました。4月に学生委員会の先輩方がいろいろな新学期企画をやっているのを見て楽しそうだなと思い、入ってみようと決意しました。
 

山口 月菜さん
弘前大学生活協同組合
2年 副学生委員長
山口 月菜さん

山口:教育学部2年の山口月菜と申します。委員会内では副委員長を務めさせていただいています。1年生の春に教科書購入等説明会があり、そこで司会をする先輩を見て率直に憧れを持ち、自分もこういうふうになりたいなと思って学生委員会に入りました。
 
中野:これまでの学生委員会の活動の中で、特にここが弘大学生委員会の魅力だとか、活動の原動力になっていると思われるところをお聞かせください。

佐々木:学生委員会の魅力はやはりいろいろな人と会え、コミュニケーションを取れることだと思います。委員会内では現1~3年はすごく仲が良くて、部内での関わりはもちろん、企画を通しての組合員とのつながり、他の学生組織とのつながりに加えて、今年は地域生協の方とも連携させていただくなど、いろいろな関係性を築けるのがいいところかなと思っています。

中野:地域生協ともつながりがあるのですね。どんなきっかけからでしたか。

佐々木:以前の弘大生協専務と地域生協の理事の方がお知り合いで、そのつながりから学生と地域生協が一緒に何かやってみたいというお話を頂きました。

山口:私が学生委員会に感じる魅力は、企画をやり遂げた後の達成感や仲間との絆です。委員会内は4つのグループに分かれ、新学期や店舗活動などジャンルごとに企画を実施しますが、終了後に「あ、頑張ったな」と達成感がぶわっと感じられます。それがすごく好きですし、やり切ったことで同じグループの仲間や委員会全体の絆もどんどん深まっていくので、それが活動の原動力になっていると思います。

 

2. 組織運営の工夫

部会の位置付け



小沼:今年度1年生が大勢入部したと聞きましたが、現在何人ぐらいで活動されていますか。

佐々木:4年生 26名、3年生 34名、2年生が31名、1年生 46名で、合計137名です。

小沼:130名を超える学生委員会! 全国でもなかなか類を見ないと思いますが、組織を運営していく上での工夫や心掛けていることがあれば教えてください。

佐々木:弘大生協は4つの担会(担当者会議)による独自の活動と、そのほかに学生委員全体で行う店舗活動や新学期企画もあり、一人3つ以上はどこかに所属しています。それぞれの活動では、キャップとか統括と呼ばれる者が主に取りまとめをします。

週1回、月曜日に行う部会には全体で集まりますが、部会以外にも担会ごととか店舗の所属ごとのグループで集まっています。やはり大勢だと動きづらかったり意見がまとまらなかったりしますが、小人数で意見を集約して、月曜日の部会で全体に向けてグループ活動の進捗状況の報告をしております。これが工夫といえると思います。

小沼:細かく組織を分けて、話しやすい関係を作っているのですね。毎週月曜日の全体部会の参加者数は分かりますか。

佐々木:3、4年生は今も来てくださってはいますが、インターンや就活で結構忙しいので、来られる時に来るような形です。部会は主に1、2年生で行っていて、テスト期間とかでない限りは大体30~40名ぐらいが毎回参加してくれます。

小沼:大人数にもかかわらず半分以上の部員が集まるのは素晴らしいと思います。その人たちがちゃんと部会に来るようにと心掛けていることはありますか。

佐々木:正直言って心がけていることはありません(笑)。1年生には学生委員会に入ってもらう時に「月曜日の放課後は部会があるよ」と断っています。本来テスト勉強とか学業優先なのですが、できる限り部会には参加してほしいと毎回言っているので、かなり参加してくれているのではないかなと思っています。

小沼:弘大生協学生委員会にとって、部会はどういう場所として位置付けられているのでしょうか。

佐々木:自分が思う部会の位置付けは、2つあります。1つは組織が細分化しているので、一つ一つの進捗具合を確認する場、もう1つはその企画の目的や内容をみんなで考える意見出しの場です。
 
 

担当者会議(担会)

 
 
 
小沼:担会はどのくらいの人数なのですか。 ちょっとした学生委員会ぐらいにはなると思うのですが。

佐々木:上級生は把握しきれていませんが、うちの代である2年生は、担会の人数に偏りがあります。REAP(リープ)という総代関係、H&S+F++(エイチアンドエスプラスエフツー)という食や健康(食健)関係、SKY Project(スカイプロジェクト)という環境と平和関係、情報宣伝局(情宣)という SNS などの情報関係の四つに分かれています。

人数的には1、2年合わせると、リープが23人、食健が23人、情宣が15人、スカイが10人で、リープと食研が人数多めですね。毎回のミーティングも担会によると思いますが、僕が所属するリープや山口さんの食健では毎回15名前後は参加してくれます。

小沼:人数が多い中でしっかり意見を集約していると思いますが、各坦会での運営方法を教えてください。トップにいるキャップの方を中心にどんどん進めていくのか、それとも10~20人のメンバーで話し合って進めていくのか、どんな形でやっているのでしょうか。

佐々木:リープにもキャップがいますが、キャップはそのミーティングの議題の提起とか進行役で、キャップが動いて、その他の2年生が主に意見出しをしたり意見をまとめたりするようなイメージです。1年生にももちろん意見をちゃんと聞き、形としては進行役1人と、あとはみんなで意見出し、みたいな形になっているかなと思います。

山口:食研もちろんトップにキャップがいますが、食研は年に4回ほど食研内で企画を行っておりまして、その企画ごとに統括が置かれ、基本的にミーティングは統括中心にやることが多いです。ですので、キャップはミーティングの日程調整と、3月に行われる食研全体での反省の場を設けたりします。企画を動かしていくのは統括が中心になっていることが多く、その他キャップを含めたメンバーがその統括の挙げた議題に対して意見を出していくという感じで運営されています。

小沼:お話を聞いて、1年生もちゃんと意見を出して積極的に活動に入れているという印象を受けました。メンバーみんなが受け身ではなく意欲的に頑張っていられるのは、どういうことが要因だと思いますか。例えば九州の大学ではどうしても先輩中心で、1年生はお手伝いみたいな立ち位置になっていることが多いのですが、弘大生協ではそうではないように思われます。何か心掛けていることがあるのでしょうか。

佐々木:一つ挙げるなら、1年生にも仕事の役割を振ってあげるのが重要かなと思います。前期は1年生にお手本を見せてあげて、後期に入ったら「じゃ1年生やってみて」と企画の運営をしてもらうという感じです。あとは、単純に今年の1年生がすごくやる気があるというのも要因かなと思います。

吉村:弘大生協学生委員会は元々何人ぐらいから現在の130人超の規模になったのでしょうか。

佐々木:ここ最近は本当に毎年各代合わせて百人ぐらいずつで推移しているそうです。

吉村:今のその部局制ですが、その体制でずっとやってきているのですか。

佐々木:結構前から先輩方の資料が共有されているのですが、それを見る限り、部局の数に違いはありますが、2006年からはもう部局制でやっていたようですね。

吉村:長期的に安定的した土台が作られた状態で、組織運営がされてきているのですね。

 
 

学年ごとの会議



吉村:担会ごとに組織運営のやり方に特徴があると思いました。 各担会で悩み事が出た時には、どのようにされているのでしょうか。

佐々木:担会内の2年生間で悩み事が生じた場合、担会内で話をして解決することもあれば、「二会」という2年生だけの全体会議に議題を出して話し合ったり、または部会の後に専務を交えて話し合う会議を設けているのですが、そこで意見を出したりしています。

吉村:その学年ごとの会議というのは、1年生の時から行われているのですか。

佐々木:1年生の会議は、毎年だいたい冬ぐらいから来年度の方針や活動の話を始めて、2年生になったら二会に変わるという感じです。

吉村:担会、学年ごとの会議、全体部会もあり、組織として大変しっかりしている印象を受けるのですが、それぞれの会議を運営していく上で大変だったこと、苦労したということはありましたか。

山口:人が大勢いるから意見がどうしても合わないことはあります。実は最近ちょっと内部で揉めたことがありましたが、そこからちゃんと話し合い、周りの意見も取り入れていこうというマインドに変わったんです。やはり大人数だと、みんなが納得できるような方針で動いていくことは絶対にできないと痛感したので、ちょっとそこが難しいところだなと思いますね。

吉村:その時はどのように話し合われたのですか。

山口:主に2年生で揉めたので、やはりそこはちゃんと二会を開いてみんなでもう一回話し合う場を設けて、じゃあこれからは一致団結して頑張っていこうという結果になりました。
 
 

3. 組織運営で心掛けていること

一人ひとりに寄り添う



吉村:正副のお二人は130人超の大所帯の組織を動かしていく上で、普段から個人的に意識していること、組織として大事にしていることがあったら、ぜひ聞かせてください。

山口:学生委員として所属してくれているみんなには、自分がいなくても自分以外の人たちで仕事が回るのだとは思ってほしくありません。自分がいらない存在だとは、絶対に思ってほしくないです。あまり活動に参加できていないからすごく申し訳ないと思う子が結構いますが、それでも学生委員会としていろいろと頑張りたいと思ってくれている気持ちは本物だと思っているので、その気持ちを無駄にせず、活動できていなくても学生委員として存在していていいんだよと、ちゃんと意識してもらいたいと思います。

吉村:学生委員会って、それこそ全国から考え方も能力もバラバラな人が集まりますが、そういう中で一人一人の強みを生かし合い弱みを補い合ってみんなで頑張っていくというマインドは組織としてすごく大事だと思うので、いいお話を聞いたなと思います。

佐々木:自分が思っているのは、本当に無理をしないでほしいということです。今の2年生は結構人数がいると言いましたが、割と毎回参加してくれる、いわゆるアクティブユーザーの人は、その半分の10人ぐらいしかいません。そうするとほかの人たちは「うちの代はできる人がやるから」という気持ちで動きがちになり、そのアクティブな十数名が取り残しのないようにあれこれやるようにならざるを得ません。

その中で「そこまでやって大丈夫なの?」とか「それ手伝ってあげられるのにな」と思うこともあったりするので、そういった場合にはちゃんと「大丈夫?」と声かけして、「みんなでやろうよ」と促します。やはり責任感を持つと無理してしまいがちな人が大勢いるので、その人が無理をしないように、手伝ってあげたり全員に仕事を回してあげたりと気を配るのは、一つ大事に思っていることです。

吉村:モチベーションを高く持ってみんなで頑張ろうとしていく反面、そういうところは抜けがちになるので、正副として動かれる上でそれを意識されているのはとても素晴らしいと思います。
 
 

学習会の実施



中野:生協内部の一組織として活動する上では、総代や共済などの知識や学習が必要です。学生委員のみんなでちゃんと認識を統一してやっていくために工夫していること、頑張っていることがあれば、お聞かせください。

佐々木:全体で意識統一するためには学習会をしています。例えば、生協に関する学習会を行ったり、共済関係では弘大生協の新入生サポートセンター職員の中田陽子さんに毎回お世話になったりしています。そういった学習会のほかには、事例学習会で共済や総代を取り上げています。

中野:学習会は、どれくらいの頻度で、いつ頃の時期にやっているのですか。

佐々木:学生委員会に入部するときに、生協学習会という名目で生協の体制や総代に関する学習会を行っています。また、担会の一つであるリープが総代関係の活動をしており、REPセッションという会を毎月運営して総代と生協をつなぐ役割を果たしています。実践的に総代会に向けては、自分たちで当日の委員を選出したり、書類を作ったりという感じで動きます。

共済は、全体の学習会を4~5月あたりに1回行い、そこで共済とはどういうものか、自分たち学生委員会は要望や報告をするのだと話してもらいます。また、そろそろ推進委員を募集しなければならないので、そういった活動は全体でやっています。担会の食健と情宣も別途共済関係の企画を行うために学習しています。

中野:必要な場面でしっかり学習会を行っているのですね。
 
総代会・新歓企画などで、学習会が実践に結び付きます。
 
 

セミナーに参加する意義



中野:弘大生協学生委員会は、地域や全国のセミナーに結構多くのメンバーが参加されている印象があります。メンバーに参加を促すことを意識されているのでしょうか。また、セミナーに参加して部内活動に取り入れているようなことがあれば教えてください。

佐々木:セミナー参加を強制しているわけではなく、本当に参加したいという意識があるメンバーが意欲的に参加しています。そして、ブロックの方からもらった資料などを先輩が部会で提示して、「こういう学びができるよ」「去年はこういうことをしたよ」と話をしてくれて、「じゃあ今年もあるからセミナーに参加してみたい人は言ってね」と言うと、毎回集まってくれています。
ですので、他大学の方から「セミナー参加集約難しいよね」というお話はよく聞きますが、うちは本当にやりたいという意識がある人が行くという感じなので、割と苦労はしていませんね。

中野:ほかの大学生協だとセミナー参加者を募るのが難しいところがあったりしますが、弘大生協では学びたいとか外に出てみたいと思う人が多いのですね。それには、昨年参加した先輩から感想などを伝えてもらうのも大事なのですよね。お二人自身にとって、セミナーの良さ、参加したいと思うポイントは何ですか。

山口:やはりセミナーで他大の学生委員会の方と関われるのがすごく強いなと思っています。弘大生協内だけでは自大学の活動しか分からないのですが、ほかの大学の人と交流して「うちの大学でこういうことやってるよ」「こういうのを意識してるよ」と聞くと、ものすごく刺激を受けます。自分の視野が広がっていくのがセミナーのいいところだなと思います。

佐々木:ブロックのセミナーに行くと、「弘大すごいよね」と言われてとても有難いのですが、自分たちは去年やったから、今年もやってみようという感じでやっている面もあります。それが結構他大にはないことだったりして、そうしたところで部内で情報共有ができたりします。
あとはセミナーに行ったら「持ち帰り」と言って部会でそのセミナーに参加できなかった子たちに情報提供しているのですが、そうした場で今後の学生委員会の活動にどう生かすかみんなで考えたりするのはいいところかなと思っております。

中野:参加してたくさん学ぼうとする姿勢、いいですね。弘大生協さんには結構いろいろな場面で事例発表などもしていただいていますが、そういう場でもしっかりアピールしてほかの大学生協から意見をもらったりするのは励みになると思います。今持ち帰りの話もありましたが、自大学生協の活動に生かすポイントはどんなことでしょうか。

佐々木:どういったセミナーに参加するかにもよりますが、他大学から聞いたことや、これは自大学の活動に生かせそうだと思うことをパワポで発表します。それをみんなで聞いて、今度は企画の場や担会で自分たちの活動にどう生かすか話し合います。

小沼:セミナーに積極的に参加するメンバーが集まっていたり、モチベーションの高い1年生が入ってくれたりという話がありましたが、そういうメンバーが集った要因は何でしょうか。

佐々木:1年生へは、新学期企画で学生委員会の宣伝をしたり、実際に委員会の企画を体験してもらったり、新歓企画でも積極的に呼び掛けたりして、まずは興味がある人を集めています。その人たちの中から実際に活動してみたい人が入部してくれるという形です。
最初は誰でもウェルカムな感じで呼び掛けると結構人が集まり、その中で、企画やって楽しかったという子たちがどんどんやる気を出してくれるので、モチベーションの高い人の集まりという感じになります。
 
 

活動をアピールする場



小沼:お二人とも学生委員会に入ったきっかけとして、先輩の頼もしい姿を見たからと言われましたが、他のメンバーも同じ感じで入部した子が多いのですか。

山口:先輩の姿に憧れたという人は確かにいますが、普通に友達を増やしたかったからとか、友達に誘われてと言う人も多いですね。

小沼:先輩の姿を見せられる場は、どのくらいあるのでしょうか。

佐々木:学生委員会について伝える機会は、やはり新学期に多いですね。新学期企画としては、新入生Welcome Partyと教科書購入等説明会、大学生活Start Up Seminar、みんなDEごはんの4つがあります。受験生に向けては、10月(総合型選抜試験合格者)と2月(前期合格者)・3月(後期合格者)・8月のオープンキャンパスがあります。ほかにフレッシュフェスタという新歓企画を生協の教科書購入と一緒に行っていますが、そういう場でも大学生活についての相談を聞いてみたり、学生委員の活動を体験する会に勧誘したりしています。
僕たちはこれらの企画を中心にいろいろな場面で青いジャンパーを着て活動しますが、それにも学生委員会とその活動をアピールする効果があると思います。

小沼:先輩たちが主体的に頑張って活動しているからこそ、新入生も惹かれるものがあるのだろうと思います。
食健の健康安全祭りと自転車点検
 
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吉村:組織として動いていく上では、どういうことを心掛けていますか。

佐々木:結構大きな組織なので担会などで細分化していますが、それぞれの企画を実行するにはみんなの協力が必要なのですね。ですので、みんなで考え、みんなで行動するという姿勢を大事にしています。
あとは、僕の方で全体を把握していないと周りに手を差し伸べることができないので、情報共有はしっかりとさせてもらっているし、今後もしていこうと話しています。

山口:佐々木さんと同じで、担会に分かれているとはいえ、大元は学生委員会という組織なので、委員会全体でそれぞれの活動の情報共有は大事だと思います。

吉村:今のお話を聞いて、みんなで作る大学生協という意識が当たり前にあるのを感じました。組織としてまとまりがあるのも感じられ、すごく良かったと思います。
 
 

4. 今後に向けて

後輩に引き継ぐこと



吉村:生協の学生委員会として、今後目指していきたい、頑張っていきたいと思うことをぜひお聞きしたいと思います。

佐々木:弘大生協は2年生が執行代なので、自分たちの代はあと新入生に向けた新学期企画で今の1年生に引継ぎをするぐらいです。でも、今後も学生委員会は続いていくので、後輩たちに何を残すかとか、どういう考え方で活動していたのかを伝えていかなければいけないと思います。

やはり自分たちは学生委員であるとともに組合員なので、まずはその企画が本当に組合員に向けたものであるかとか、自分たちがやっていて楽しい企画かというのはすごく大事だと思うので、そういったことを考えていくのも今後も大切にしていきたいと思います。

吉村:引継ぎの段階に入っていく時期ですが、今のお二人の考えをしっかり伝えてあげるのは、すごく大事なことだなと思います。ただ形だけを残すのではなく、そこにある思いも一緒に伝えて、次につないでいってください。
 
 

全国の仲間へのメッセージ



中野:最後になりますが、学生委員として頑張る全国の仲間へのぜひメッセージを頂けますでしょうか。

山口:学生委員会という組織は全国のあらゆるところにあるので、協力し合っていい大学生協を作っていきましょう。

佐々木:学生委員として「やらなきゃいけない」と使命感に燃えるのは僕も皆さんも同じだと思いますが、やはり一番大事なのは自分たちが楽しいと思えることだと思うので、今後自分たちも楽しみながら、組合員も参加して楽しいと思える企画を皆さんで実施してほしいなと思います。

中野:弘前大学生協の皆さんの元気が全国にも広まればいいなと思います。本日は貴重なお話をたくさん聞かせていただいてありがとうございました。
 
2024年11月29日 リモートインタビューにて

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