大学生協学生委員会の強みは、全国に仲間がいること
‐‐積極的に動くことが、よりよい活動のための第一歩‐‐
20人弱のメンバーで構成されている富山県立大学生協学生委員会「FLAT」。
少人数ですが、セミナー参加者は持ち帰りという形で学びや想いを全員に共有し、自分たちでは見えなかった新しい視点で活動や企画を見つめ、次の活動につなげています。
他大学の活動を見て奮起した先輩たちの想いや言葉は、今の学生委員会の再生と成長に。そして次の代へ丁寧に引き継ごうとしている「いま」のお話をうかがいました。
【参加者】
富山県立大学生活協同組合 学生委員会
市堰 遼河さん(24年度学生委員長)
【聞き手】
全国大学生協連 学生委員会
中野 駿(副学生委員長/司会進行)
久野 耕大(学生委員)
小原 優陽(23年度富山県立大学生協学生委員会副学生委員長/25年度関西北陸ブロック学生事務局)
吉田 拓馬(23年度富山大学生協学生委員会学生委員長/25年度関西北陸ブロック学生事務局)
CONTENTS
(以下、敬称を省略させていただきます)
1. 自己紹介とインタビューの概要

全国大学生協連 副学生委員長
中野 駿
中野:全国大学生協連学生委員会で、24年度副学生委員長の中野駿と申します。名古屋大学生協では学生委員長を務めておりました。本日は司会進行を務めます。よろしくお願いいたします。

全国大学生協連 学生委員
久野 耕大
久野:同じく全国大学生協連全国学生委員会で、24年度学生常勤の久野耕大です。埼玉大学生協で学生委員長を務めていた経験があります。何回かセミナーなどでお会いしたことがあるかと思いますが、改めて本日はよろしくお願いします。
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23年度富山県立大学生協
学生委員会副学生委員長/
25年度関西北陸ブロック
学生事務局
小原 優陽
小原:25年度関西北陸ブロック学生事務局の小原優陽です。富山県立大学生協では、副学生委員長として活動していました。本日はよろしくお願いします。
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23年度富山大学生協
学生委員会学生委員長/
25年度関西北陸ブロック
学生事務局
吉田 拓馬
吉田:関西北陸ブロック学生事務局の吉田拓馬です。昨年度までは、富山大学生協学生委員会で委員長をしておりました。本日はよろしくお願いします。
中野:では初めに、インタビューの概要について、説明をしていきたいと思います。
このインタビューは、全国の学生委員長や副学生委員長、学生委員の皆さんから学生委員会で頑張っていることややりがいなどを聞いて、その活動や取り組みを共有することで、全国の学生委員会がより元気になることを願い、実施しています。
特に2024年度からは、より学生委員会の皆さんに元気になってもらうことをテーマに、委員長だけでなく、元気な学生委員会の皆さんにインタビューを行って、多くの学生にこの記事を届けていきたいと思っております。
今回の富山県立大学生協のインタビューでは、小規模の学生委員会だったところから、連帯の力で学び合い、自大学生協での学生委員会の運営を考えてこられており、新しい執行代になってからも、学生の悩みから新しい取り組みを企画して、活躍されている姿や声をたくさん聞いておりますので、それを踏まえて今回は「学生委員会の再生」ということをテーマにインタビューをさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
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富山県立大学生活協同組合
学生委員会
24年度学生委員長
市堰 遼河さん
市堰:富山県立大学生協学生委員会で、24年度の学生委員長を務めております、市堰遼河と申します。本日はよろしくお願いいたします。
2. 学生委員会「FLAT」について
「FLAT」に入るきっかけ・活動でのやりがい
小原:まずは、富山県立大学生協の学生委員会である「FLAT」に入るきっかけを教えてください。
市堰:最初は「この大学で組合員さんの生活をより良くしたい」というような、明確な目的があったというわけではなく、入学してサークル説明会があった時にFLATの紹介を聞いて、少し興味を持ったので、後日行われた説明会に参加して、ちょっと面白そうなのでやってみようかなと思ったことがきっかけだったかと思います。
小原:実際にFLATに入ってみて、一番やりがいがあったことや、楽しかったことはありますか。
市堰:本格的に活動に参加し始めたのが1年生の後期の頃で、10月にあった大学祭から本格的に活動に触れました。一番自分にとってためになったと思ったのが、新入生サポートセンターの活動だったと思います。自分自身が新入生の時にはサポートセンターを利用しませんでしたが、これから同じ大学で生活していく将来の組合員さんのために、自分たちが1年間過ごしてきた経験をお話ししたりすることで、新入生が今後大学でより良い生活を送っていくために、自分たちでできることがあると実感できたことが、自分にとっては活動を通じて一番身になったことだと思います。
小人数ならではの取り組みへの向き合い方
小原:楽しかったことや、やりがいを感じた中で、FLATならではの取り組みはありますか。他の大学におすすめしたいことがあれば、それも教えてほしいです。
市堰:一つの取り組みというよりも、FLATは他大学の学生委員会のメンバー数と比べて、20人弱と比較的少ない方なので、それによって企画毎にグループ分けするのが少し難しい環境ではありますが、少人数なりに一つの活動に全員で参加することができるというのがメリットでもあり、みんなで提案をして企画を作るという進め方ができたことが、やはり少人数ならではの利点だったかと思います。
小原:24年度あたりからだんだん規模や活動の量が増えてきたと思いますが、委員長、副委員長だけでなく、FLAT全体として仲間を巻き込んで活動していくために、どんなことを頑張ってきましたか。
市堰:正・副学生委員長や、1年生の時から入っていた2年生は、セミナー等に参加して、学生委員会の活動目的がある程度分かってきた人もいましたが、やはりまだ学生委員会の活動は何のためにやっているのか、目的をしっかり把握した上で活動できているメンバーがちょっと少なかったかと思います。そういう学生委員たちにも、組合員のために僕たちは活動しているということを理解した上で活動に参加してもらうことを、この24年度学生委員会の中では、一番意識して取り組んだことになります。
一言カードのSNS版
中野:ちなみに、人数が少ない中でやっているところが特徴だとのことですが、一番力を入れた取り組みは何ですか。
市堰:ちょっと直近で、まだ企画が全部終わっているわけではないですが、初めて一言カードの SNS 版を起動させたというか、施行しました。今までは手書きの一言カードを談話室に置いていましたが、やっぱり時間がないと書きに来るのは難しいという組合員さんも結構いたので、大学生のスマホ普及率も高くなってきていますし、大学生の生活環境が変わってきたことに自分たちの活動も合わせようと、手書きもあるけど、スマホやパソコンを使った FormsやSNSでの募集を一緒に展開していこうという活動をしていて、それが今やっている中で自分が一番力を入れた活動かと思います。
ただ、寄せられた意見に対してどう返信していくかというのが、まだ固まっていないところがあるので、そこは職員さんたちと話し合いながら進めていこうかと思っています。
中野:時代や環境の変化に合わせて、いろいろと活動を考えているところが、すごくいいなと思います。ちなみに一言カードでは、どんな意見が来たりしますか。
市堰:今のところ食堂のメニューや調味料、購買の商品に対する要望や意見が結構寄せられていますが、今後は食堂や購買での利用に関してだけじゃなくて、学生生活で困っていることや、授業に関してのことなど、気軽に投稿できるようなFormsを展開していきたいと思っています。
あとは、この前の通常総会のパワーアップ交流会の時に、一言カードのことに関してお話している会員生協さんがいたのですが、そこで「組合員さん同士でコミュニケーションがとれる場も作った方がいい」というのが案として出ていたので、自生協でも掲示板みたいな感じで、そういった組合員同士のコミュニケーションがとれる場を設置するのもいいのではないかと今考えています。
中野:いいですね、組合員同士の交流をSNS を通じてやるというのは、なかなか面白いと思って聞いておりました。

3. 連帯との関わり方
活動の目的を共有する
久野:先ほどの話の中で、大学生協の仕組みや大切にしている方針などを、学生委員会のみんなにもちゃんと理解してもらうように努力されていたというお話でしたが、具体的にどういった方法でみんなにそれを伝えていましたか。
市堰:セミナー等に行ったメンバーには、持ち帰りという形で、セミナーの内容や学んできたことについて、パワーポイントを使って、次の週の部会で報告してもらっています。その場で全体に共有することで、組合員さんのために目的を持って活動しているということを、セミナーに行っていないメンバーにも共有できたかと思います。
あとは、先日生協の店長と事務局の方とZoomで話し合いがあった際に、直近で取り組んでいる新学期活動について、何のためにやっているのか、組合員さんの現状と理想を把握した上で何をすべきか理解できているのかを改めて話し合いました。
その後の部会では、新学期活動では新入生に期待を持って入学してもらいたいので、不安などをなるべく解消したいという新学期活動の目的のためにはどんなことをしたいのか、新入生が抱える不安については学生委員会メンバーには新入生の頃を振り返ってもらい、例えば履修登録のやり方やアルバイトや友達ができるか等、経験に基づいてそれぞれの不安に対してどんな活動をすればいいのかを全員で話し合うことで、新学期活動の目的について改めて全体で共有することができたのかなと思っています。
久野:小規模といえども学生委員が20人弱とかであれば、一人ひとりが大学生協や新学期活動を理解して、前向きに活動に参加してくれることは結構ハードルが高くて、悩んでいる委員長や副委員長は結構いるかと思うんですけど、一人ひとりにセミナーの持ち帰りを共有して理解してもらえるようにつなげたり、新学期で考えてもらう機会を作ったりというところが、ちゃんと実って、学生委員会の活動につなげられていることがすごいところだと思いました。
それと、目的をちゃんと一人ひとり理解してくれるようになるというのは、大学生協としても学生委員会としても強いことで、ただ何か活動を楽しくやればいいというだけではなくて、何のためにやっているのかを把握、理解した上での取り組みということが、まさに学生委員会の再生にもつながっているところだと思います。
連帯で感じる魅力
久野:市堰さんや他の学生委員会のメンバーは、連帯のセミナーにもたくさん参加してくれているかと思いますが、そこで感じている連帯のセミナーの魅力などはありますか。
市堰:そうですね、やはり自大学の中だけだと「これできるのかな?」「あれできるのかな?」「これどうしたらいいのかな?」と、自大学の学生委員会内では解決できないような課題点もいくつかありますけど、連帯のセミナー、例えば先ほどもお話したパワーアップ交流会などで、自分たちだけではちょっと見えなかった新しい視点で活動や企画を見つめることで、自大学でもできるようなことがあったり、また別のアプローチ法で活動することができるという、そういった発見があるのが、やはり連帯の魅力かなと感じています。
久野:自分たちの大学生協の学生委員会だけでは実現できないようなことも、周りではたくさんやっている事例があって、それを全部真似できなくても、何かヒントになる考え方やアイディアや要素などをたくさん共有してもらうことで、自分たちの活動にうまく落とし込んで活かす方法があると思うので、たくさんのセミナーに参加して、それを実感してくれているのはすごく嬉しいことですね。
ブロックニュースの活用
久野:市堰さんとしては、他大学生協の学生委員とつながりを持つとか、情報を共有してもらうとか、他大学生協の情報を参考にする際に、何か活用しているツールや場などはありますか。
市堰:事務局が発信している『K’s NEWS』という資料があって、最近だと一人暮らし相談会についての活動を記してある記事をいいなと思いました。やはりセミナー以外にもそういった発信されている資料から、自大学にもなにかできることがあるかなと、探したりもしますね。
久野:『K’s NEWS』は関西北陸ブロックのブロックニュースですが、セミナーとかでもみんなに配布して、見てもらう機会を設けたりしますが、それを自分自身や自大学生協で確認して、前向きに活用することは、どこの大学生協でも取り組んでいるわけではないので、連帯として他の大学生協から学びを得ようという気持ちがすごく伝わってきました。
実際に『K’s NEWS』を見てでもいいし、セミナーに参加して感じたこと、見つけたことでもいいですけど、何か参考になった事例とか、持ち帰って良かったなみたいな事例とか、何か印象に残っているものがあったりしますか。
市堰:そうですね、自大学では一言カードのSNS版を今年から作りましたが、先ほど言ったように、今までは購買や食堂に関しての意見を募集しますというような、ちょっと事務的な感じがあって、通常総会に行くまではそれでいいというより、それが事務的なものであるという概念すらなかったです。通常総会のパワーアップ交流会で、一言カードはコミュニケーションツールだと捉えている他大学生協さんがいて、確かに事務的な内容も必要だけど、組合員とどうコミュニケーションを取るのかが、やはり一番肝心なことだというのを気づかされました。
組合員同士のコミュニケーションツールとしての掲示板を作るというのも、そのセミナーからいただいた案だったので、やはりセミナーに行くことで、今までの自分の中にある固定概念を払拭するというか、そういったこともできる場であるかなと感じています。
久野:中・四国ブロックの方でも活動を頑張っていて、組合員参加の工夫をたくさんしている福山市立大学生協が取り組んでいる事例だと思いますが、ぜひ富山県大学生協としてもそれにつながるような活動として、これからも力を入れてほしいと思います。
それにも少し関係してくるところになりますが、市堰さんとしては連帯に参加することで、気づきや学びがたくさんあったと言われましたが、他の学生委員会のメンバーや後輩にも前向きにセミナーを生かしてくれているようなこと、持ち帰りとして自分のたちの大学生協につなげてくれるような動きとか、反応が見られますか。
市堰:先ほどもお話したように、セミナーに行ってくれたメンバーには持ち帰りで報告してもらう時に、この大学生協のこの活動が良かった、だから自大学でこれをやってみたいというのを、それぞれ報告してもらうようにしています。
その出た意見の中で、自大学でできそうなこと、そのままでは無理かもしれないけど、こうすればできるんじゃないかというのを、報告の後にみんなで共有し、相談や話し合いをしてきたかなと思っています。
4. 学生委員会の再生
先輩からつなぐ想い
久野:学生委員みんなで意識し、取り組むことができているところは、学生委員会として理想の一つの形態かなと思うので、継続していってほしいですね。
ここまで市堰さんの24年度の委員長として頑張ってきたというお話を聞いてみて、先輩の小原君から、自分たちが執行代として頑張ってきた時からFLATが成長したところ、良くなったところ等、感じたところがあったら教えてください。
小原:自分と委員長になる藤井君とで2年生の春にセミナーに参加した時に、富山県立大生協の活動というものが全然活発じゃないな、何もできてないなと感じて、自分たちの執行代の1年間で新しい企画というものをとりあえず作ろうと、さまざまな企画を行いました。
次の市堰君たちの代に渡す際に、どちらかといえば投げやりのような感じで引き継ぎをしてしまったにも関わらず、現状維持というわけでも、その企画が潰れるということもなく、むしろ市堰君たちの代でより良いものにして、改良されたという部分がすごく見られたので、上から目線のようにはなってしまうんですけど、すごく成長しているな、自分たちの代よりすごくいいものが富山県立大学生協の学生委員会としてできているなと感じました。
久野:今の先輩の話を聞いて、市堰さんとしてはどうですか。
市堰:引き継ぎの時に前学生委員長の藤井さんから「その活動が本当に組合員さんのための活動になっているのかを、企画をする前に踏みとどまって、考え直してみることが大事だよ」と言われて、それが4月くらいに言われたことですけど、今でもずっと残っていて。藤井さんから言われた言葉の意味を、この24年度の活動を通して確かにそうだなと実感しましたし、全部かどうかはわからないですけど少しはわかったかなと思いますので、今この学生委員会の姿があるのは先輩方のおかげだし、本当に感謝しかありませんね。
久野:小原君も今の言葉は嬉しいのではないですか。決して投げやりで全く何も引き継がれなかったわけではないですしね。こういう先輩からの言葉などが、自分のぶれない軸として残り続けて、今の活動にもつながっていると思うので。先輩たちの想いや言葉が、学生委員会全体の成長や、学生委員会の再生にもつながっていて、その先の組合員一人ひとりに向き合う活動にもつながっていると思いました。


キャラクタークイズにスピックが登場!

FLATの名前の由来知っていましたか?

学生委員会や生協についてなど少し難しいことも勉強しました!
共済の仕組みや保障内容など難しいこともたくさん勉強しました!
グループワークではどの班も意見がたくさん出ました!
後輩へ引き継ぐこと
吉田:これからFLATがどうなっていってほしいかとか、後輩にどう引き継ぎしていきたいかとかを少し聞かせてください。
市堰:今は、25年度の新たな正・副学生委員長を、少しずつ選定というか、決めていこうとしているところです。例年より早めに正・副学生委員長を決めようとしているのは、引き継ぎをする期間をちょっと長めに取りたいなと考えていて、富山大学の学生委員会の皆さんとお話しをする中で、正・副学生委員長としての活動もそうですけど、活動の目的とか心構えや意識していることとか、一気に伝えると全部はさすがに覚えきれないので、少しずつ伝えていき、引き継ぎが終わって代が入れ替わった時に、ちょっと安心してというか、余裕を持ってもらえるように、後輩にとって不安な部分を少しでも減らしていけるように、引き継ぎの期間は長めに取りたいと考えています。
吉田:そうですね、小原君自身が言っていたように、引継ぎが投げやりのような形になってしまったからこそ、ということもおそらくあると思うので、そこは正・副委員長できちんと話し合って、組織全体が活発になっていく大切な要因として取り組んでいってほしいと思います。
5. 今後に向けて
改善したいこと、継続したいこと
中野:少し話は変わりますが、生協の職員さんと一緒に話をしたり関わったりというなかで、何かいいことなどあったりしますか。
市堰:職員さんと、部会中や企画中に相談し合うという機会をあまり作ってなかったことは、今年度の活動の反省点になっているかと思います。やはり大学生協と連携した学生委員会だと思っているので、活動をする上で職員さん側の想いと学生委員会の活動の想いをすり合わせて、活動の目的にズレが生まれないようにするためにも、話し合いというか相談の機会をちょっと多めにとるべきだったというのは、次年度の活動で改善する点の一つかなと思っています。
中野:それこそ一言カードとかも、多分職員さんと関わって回答してもらう場面もあると思いますし、富山県立大生協として、どのように組合員の生活をよりよくしていくかという想いを、協力できる部分だと思うので、これから後輩にも引き継いでもらいたいですね。でも、そういった職員さんと関わることは大事なことだという意識を持っていること自体は、すごく素晴らしいなと思って聞いておりました。
ちなみに職員さんや連帯以外に、学生委員会以外の人や組織と関わる機会はありますか。
市堰:24年4月の話にはなりますが、まだその時は完全に代替わりをしていない時で、自分たちの活動というよりは先輩方がメインの活動ではありましたが、「新入生フェスタ」という新入生同士の交流会の中で、各学科の1日の流れを話してもらうタイミングがありましたが、さすがに学生委員会メンバー内だけで全学科を網羅することができず、他のサークルに協力してもらって、学科の説明をしてもらう代わりに、そのサークルの宣伝をする時間をとってもらうことにしました。それは今年もやりたいなと思っています。
中野:新人生もサークル選びなど、不安を抱えていたりする人もいますし、学科紹介の中でいろんな人に協力してもらうというのは、幅広く新入生を対象とし伝えるという意味では、すごくいい取り組みですね。ぜひ今年も続けてもらえるといいなと思います。
全国の仲間へのメッセージ
中野:では最後に、このインタビューの記事は、多くの学生委員の方に見てもらうことを想定しています。全国の学生委員の仲間に向けて、最後にメッセージをお願いします。
市堰:そんなに上手いことは言えないですけど、大学生協の強み、学生委員会の強みというのは、一つの大学だけでなく、全国の大学に大学生協があるということだと自分の中では思っています。
だからセミナーでいろいろな発見もありますし、近くのブロックの大学生協さんと、セミナーだけでなく交流でき、情報交換もできるというのが、一組織にはない大学生協ならではのポイントだと思うので、自分たちの中でため込まず、ブロックでもいいですし、もうなんなら全国の大学生協さんに話してみるとか、自分から聞きに行ってみるというのが、この活動をより良くしていくための第一歩かなと思っているので、ぜひぜひセミナーにも積極的に参加してほしいですし、自分の大学の中でも意見をいっぱい出し合って活動をより良いものにしていってほしいと思います。
中野:本当に、想いが伝わってきました。全国の仲間とともに、一緒にこれからも頑張るんだと言ってくださいましたので、そんなメッセージが届いたらと思っています。今回こうしていろいろと頑張っていることや、考えていることを聞けたので、全国の仲間にとっても励みになると共に、改めて想いを強くするいい機会になったと思います。本当にありがとうございました。

2025年1月9日 リモートインタビューにて
富山県立大学生協学生委員会FLAT Instagramより画像使用