
仕事と家庭を両立することは、私にとって自己実現であり、自己成長のための挑戦だと感じています。
2008年、結婚を機に九州の大学生協を退職し、同年、東海の大学生協に入協しました。現在は、夫と中学2年生・小学6年生の娘2人と暮らしています。
出産後、仕事を続けるか育児に専念するかで悩みました。長女が6歳、次女が4歳の頃、夫が東京へ単身赴任となり、家事・育児を一人でこなす自信がなく、専業主婦になることも真剣に考えました。
そのたびに、「子どもはいつか自立する。その時、自分も自立した一人の人間でありたい」と思い直し、仕事を続ける決意をしてきました。
両立のために大切にしてきたのは、効率よく働くことです。締め切りも、保育園の閉園時間も待ってはくれません。仕事のミスは組織の信頼に関わるため、プレッシャーもありましたが、それがやりがいにもつながりました。
「子どもを育てながら働く」と決めたのは自分自身。だからこそ、子どもを言い訳にせず、自らの選択に責任を持つことを心がけています。
ここまで続けてこられたのは、職場の理解と中川家のチームプレーのおかげです。「子どもが熱を出したときに、母親が休まなければならないルールはない」という夫の言葉に、何度も救われました。手のかかった娘たちも、今では家事を手伝ってくれる頼もしい存在です。
多くの人に支えられながら、両立の経験が自分自身や子どもたちの成長につながっていると実感しています。今後は、子育て中の職員を支える立場として、微力ながら力を尽くしていきたいと思います。
PROFILE
中川 明日香 専務理事
名古屋市立大学生協